プーチン、習近平、金正恩、信長。みんな幸福なんだろうか?
どうすれば毎日笑って暮らせるのだろう?毎日笑って暮らしたいと願っているけれど、そうはいかない。なぜなら、食っていかなきゃなんない。私は予備校講師だから、生徒のテストの点数を上げることが職務だ。しかし、現実にはそれは困難だ。勉強に向かない子もいるのだから。
先日「トキワ荘の青春」という映画を見た。私が小学生の頃に楽しまさせてもらった手塚さん、赤塚さん、藤子さん、石森さんたちが、編集者に
「あんた才能ないから田舎に帰った方がいいよ」
と言われ絶望し、お金がないので先輩にお金を借りて百円札をにぎって廊下で泣いていた。個人事業主なら思い当たることがあるはずだ。
それでも最後に成功したからマシ。黙って、ひっそり諦めて故郷に帰るもの多数。
自分の好きなことをして生きていられる人はどれほどいるのだろう?食っていくために、下げたくもない頭を下げまくっている人もいるだろう。気に食わぬ上司にへつらうしか生き残る道がない人もいるだろう。そちらが多数派かもしれない。家族関係が崩壊している人は、逃げる場所がないから冷たい雨の中で佇むしかない人もあったことだろう。
私もあった。人に言えないようなこともしてきた。誰も助けてくれる人がいないのだから仕方ないのだ。
しかし、振り返ってみると地べたを這いつくばってジタバタした経験が多くのサバイバルの知恵を授けてくれた。もし、連戦連勝の人生を送ってきたら困った人を見ても「自業自得」としか思えない浅薄な人間になっていたと思う。
プーチンや習近平、金正恩のように権力も蓄財も思うがままの人生は楽しいのだろうか?歴史が示すのは、悲惨な独裁者の最期ばかり。道徳的に正しかったイエス様の最期は十字架上の処刑だった。革命児信長は本能寺で裏切られた。
どうやら笑って暮らせる人生というのは夢の中でしか実現できないようだ。