相手の関心をつかみ、つなぎとめるには、知識の隙間を作るとよい
というお話です
途中経過は知ってるけど、結末がまだわからなかったり、知ってはいるけど、情報の一部が欠けている状況のこと
例えば、こんな経験はありませんか?
・スポーツでは試合が接戦である程、最後まで目が離せなくなる
・微妙な映画でも、結末が気になって最後まで見てしまう
・ミステリー小説を読みだすと、誰が犯人か気になって読む手が止まらなくなる
・途中まで覚えたポケモン達の名前を全種コンプリートしたくなる
これら全て、知識の隙間の仕業です
何かを知りたいのに知らないのは、背中がかゆいけどかけないのと同じ
知識の隙間は、人に苦痛を与えます
カーネギーメロン大学の行動経済学者ジョージ・ローウェンスタインが1994年に発表した理論です
ローウェンスタインによると、
・好奇心が生じるのは、自分の知識に隙間を感じた時である
・興味をつなぎとめるには、まず欠けている知識に光をあてること
・相手の知識の隙間を作る質問やクイズでもいいし、あなたの知らないことを他の誰かが知っていると指摘してもいい
隙間理論で興味を持たせられるかどうかは、相手が知らないことを指摘できるかどうかにかかっています。
人は情報があればあるほど、自分の知らないことに目を向ける傾向があります
有名人のゴシップが人気なのは、当の人物の事はよく知っているのに、そこに足りない情報があるから
(昼の顔はよく見るけど、夜はどうなの?)
では、もともと大した知識がない相手に興味を持たせるにはどうすればよいでしょう?
背景情報与えて関心をつかむ方法が有効です。
例えば、
アメフトの地方大学のテレビ放送は、元々地元の人や大学のOB位しか観る人がおらず、大した人気はありませんでした
そこで、あるテレビマンが、選手の情報や想い、どれだけ練習したを積み上げてきたのかなどなど、細かに背景情報を説明するようにしたら視聴率が急上昇したという事例があります
日本のテレビでも、箱根駅伝とかで同じような手法を使ってますね
選手の性格、趣味、家族からの手紙やちょっとしたエピソード等、実に様々な背景情報をアナウンサーが延々と解説しています
よく知らない人が黙々と走る様子を何時間も観るのは退屈ですが、
選手の人となりや頑張りなどの背景を知る事で、選手達に共感し、その努力の結末を知りたくなってしまうのです
この記事は、こちらの本の内容を参考にしました。
本書は記憶に焼き付く話の方法論を解説しているだけあって、紹介されているエピソードも人に話したくなるキャッチーなものばかり
熟読した勢いでつい2記事目を書いてしまいました
本の概要はこちらの1記事目を参照下さい。
ちなみに1記事目の最後の問いの答え、
SUCCESsフレームワークの残りのCとSは
Credible(信頼性)とStory(物語性)の2つです
ちなみに、本記事のタイトルやこの問いも隙間理論を意識して書いてみました。
効果はあったでしょうか?