■この記事の要点
・仕事とは問題を解決すること
・問題解決できる人が持つ7つの能力
土台となるのは、ファシリテーション力とロジカルシンキング
・ファシリテーションは会議をデザイン&リードする役割
前回は 会議の進め方のコツ ということで
弊社社員が講師となってのファシリテーション入門でした。
そして今回は、社外講師による「ファシリテーション」講座です。
今回の講師は
・ストアカ プラチナティーチャー
・大手企業から独立して今は 経営戦略、研修、リーダー育成
と、なんだか経歴もりもりです。
さて、本題。
講座は キーワードの定義のすり合わせからスタートします。
仕事とは = 問題を解決すること で、
問題とは = あるべき姿と現状の差 であり、よくあるものを上げると
・ハード面(変えやすい)問題として
・戦略(事業の方向性)
・組織構成(体制)
・仕組み、制度(人事評価、教育、会計)
・ソフト面(変えにくい)問題として
・価値観(従業員共通の価値観)
・能力(技術力、マーケティング力)
・人材(個々人の能力、モチベーション)
・風土、文化(社風、コミュニケーション)
に分けて考えることができて
これらを正確に発見し、とらえ、解決策を立案、実行していくことが
すなわち仕事であると。
ふむふむ。
自分の会社では語られない概念ばかりです。
自分含め多くの働き手は、そのことについて論理的に分析したり
ハラオチできるような理解の仕方をしていないのかもしれませんね。
身の回りにこんなこと言う人あんまりいないですからね。
そして問題解決に必要な7つの能力が
・コミュニケーション能力
・企画力 (問題発見→解決策の立案)
・プレゼン力 (わかりやすく説明する力)
・プロジェクトマネジメント力 (メンバーを活かし結果を出す)
・人格
★ファシリテーション力 (参加者の意見を引き出しまとめる)
★ロジカルシンキング (絵厭離的に整理、発信できる)
なかでも ★の2点は土台となる能力です。
その中で今回は ファシリテーション力 にフォーカスします。
曰く「ファシリテーションは会議をデザイン&リードする役割である。
どんな順番で、どう整理/議論していけば結論にいたるのかを設計し進行する力が
ファシリテーション力である」 と宣言されました。
お、やっと具体的なファシリテーションとは何ぞやの話になってきましたね。
会議の流れは
情報収集(洗い出し) → 整理(見える化) → 決断(意思決定)
ここまでが1セット。
ここからは
前回触れたKJ法を使ってワークしながら順に考えていきましょう。
お題は
「会議で困っていること」
少人数のグループに分かれて5分間などの短い時間制限の中で書けるだけ
付箋紙に1枚1ネタ書いていきます。
↓
次は共有、大き目の画用紙やホワイトボードなどみんなで1つのものをみれるようにして、発表しながら付箋をはっていきます。
ここでポイント
・毎度、ネタの内容を説明しない、周りも吟味しない。
・テンポよく。「イイネ!」と肯定系の相槌を挟みながら。
そして張り終わったら、次は出てきたネタをグルーピングします。
整理(見える化)のステップですね。
ここでのTIPSは2つ
・基本整理構造のロジックを使って分類する。ツリー型、マトリクス型など
フレームをうまく使って。 ↓リンクが詳細で分かりやすいです。
・MECE(ミーシー)を使い、もれなくダブりなく情報が出ているかをチェック。
↓リンクが図入りで分かりやすいです。
俯瞰してみると、どうでしょう
「時間の管理で起こる問題」(オーバーする、予定通り進行しないなど)
のグループや
「進行の問題」(発言の偏りや脱線、傍観者がいるなど)
のグループなど が表れてきて
原因が見えやすく、特定されつつあるように感じませんか?
それが抽出できれば、あとは特定された原因に対して
うち手を考えていくだけです。
解決策も原因の洗い出しと同じように、KJ法を用いて
例えば
コミュニケーションのもつれ →
・初めにアイスブレイク
・ワールドカフェ形式(全員が等しく発言する機会を用意する)
といったように、付箋に書き出してバシバシ共有していきましょう。
あとは場に共有されたネタを選定してもいいし、
ネタを組み合わせて発展させても面白いと思います。
ここまでくれば、次は何をするか(行動計画)まで落とせそうな
予感がしてきましたね。それが会議の最後のタスク。
・目標設定
・タスクの洗い出し→役割分け
・スケジュールと、その管理方法
・体制
・情報の共有方法
など枠/しくみを決めて、後は行動あるのみ、です!
文章にすると長くなってしまいますが、
ここまで朝の1時間程度でサクッと行われた講座でした。
1つの会議をネタだしから解決までやりつつ
理論学習も。。。
すごい情報密度です。
KJ法をやると毎回感じるのですが、
個人の発言力や職位のような、問題解決の本質に関係ないところを
付箋と画用紙を使うことでフラットにできるうえ、
フラットな場所に投げ込んだものをみんなで一緒に見て考えるという行為によって
議題を参加者それぞれが自分事に引き寄せて考えることができる点が
よくできたフレームだなーと感じます。
ところで
ファシリテーションについては個人的に他でも勉強していて
「問いの立て方が大事」とか
「傾聴が大事」とか
「行動を促せなければ意味がない」とか
いろいろな切り口があり、今回触れられなかった内容もあるので
おいおいシェアしていければと思っています。