少し前にお台場のチームラボボーダレスを観にいってとても感動して、アートとデジタルの融合が始まったのはいつからなんだろうか、とか思って少し調べるとすぐに出てくるのが韓国の芸術家ナムジュン・パイク(Nam June Paik)さんという方です。この方は、1963年に世界で初めてビデオアート作品を発表したりした人です。で、そのナムジュン・パイクさんの大きな美術館が韓国にあることを知って、いつか行ってみたいなぁとぼんやりと思っていたのですが、先週行ってきました。ソウル中心部からは結構離れていて、バスで50分くらいの場所(電車だと一時間半くらいかかる)にあります。たどり着くとこんな感じです。
入場料はなんと無料です。無料だけど、一応右奥の受付で入場チケットを貰ってからでないと中に入ることができません。カメラ撮影はフラッシュ禁止、動画禁止ですが写真撮影自体は特に問題ありません。
中に入ると癖の強い展示物が続いて、なかなか心を揺さぶられます。
外に出ると、植物の中にブラウン管テレビがぶち込まれていて、デジタルと自然が共生しているこの世界観がとても素敵でした。
残念なことに、今は2Fが工事中のようで2Fにある展示物が丸ごとみれずに少しがっかりしましたが、平日の午前中ということもあって人は全然いなくってカフェを独り占めしました。
作品をみていて感じたのは、ナムジュン・パイクさんはブラウン管のテレビが登場したあの時代に、現実世界とデジタルの境界が極めて曖昧になってきた今の時代をぼんやりと予見していたのだろうなぁということです。アートは言語化できない何かを表現して、言語化できない代わりに、国や文化や時代を簡単に乗り越えて、見る人の心をざわつかせてくれるので大好きです。
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