昨日ちょっとした予定が横浜であったのですが、色々あって(ほとんど僕のミス)その予定が全てなくなり、僕は横浜に一人で立ち尽くしていました。せっかく横浜にきたから、どこかに行きたい。最初意味もなく一人でシーバスにでも乗ってやろうかな、とか考えたのですが風が冷たいしなぁ、と思いなおして一人で野毛の飲み屋さんが集まってる場所で飲んで帰ろう、ということにしました。なんかこの前、千鳥の「相席食堂」という番組で千原せいじさんが野毛の飲み屋街をねり歩いていたのを思い出したからなんですが。そして、着きました。
ぱっと見で、お分かりかと思いますが店がまだどこもあいてません。14時くらいのわけのわからない時間に来た僕も確かに悪いですが、どこのお店もみんな17時からの開店のための準備をしてました。お目当ての立ち食い寿司屋さんと焼き鳥屋さんも準備中でした。詰みました。どうしようかな、と軽く絶望していると頭にあの人のことがぱっと浮かんだのです。そうです、レッサーパンダです。野毛といえば、レッサーパンダです。そして僕は野毛山動物園に向かいました。坂がきつかったけど、到着。
そして、彼(レッサーパンダ)はいました。
レッサーパンダはクマ科かアライグマ科か判別できず、長年議論されてきたらしいのですが、DNA解析の結果アライグマにちょっと近いけれどクマでもアライグマでも全然ないということが判明したため、レッサーパンダはレッサーパンダ科ということになったらしいです。ではなぜ、ずっとわからなかったかというと現在地球上にいる生きている生物のDNAとどれとも合致しなかったからです。そしてある時、300万年前の化石にレッサーパンダに初めて近いDNAが発見され、それでレッサーパンダはレッサーパンダだっていう感じになったそうです。ちなみに、パンダはクマ科です。
レッサーパンダはリンゴが大好きです。優しそうな飼育員のおじさんがリンゴをちらつかせて、みんなが近くで見える場所までレッサーパンダを誘導してくれました。この時の、もう少し近くでみたい...とずっと思いながら木の上のレッサーパンダをみつめていた僕含めたオーディエンスはリンゴを手にしたおじさんが神にみえました。レッサーパンダは、リンゴを食べてるときは夢中になっているので、予防接種の注射とかその間にしたりするらしいです。
たまに、こんな感じでこっち向いてくれるんですがそのたびに可愛い~って悲鳴にも近い叫び声が聞こえます。本当にアイドルとしての資質を生まれながらに備えた稀有な哺乳類だと思います。
リンゴを片手で握りしめて、こっちみてくるのが死ぬほど可愛かったです。本当に美味しそうにリンゴを食べていました。野毛山動物園は入場料がなんと無料です。横浜は、ズーラシアという規模のかなり大きな動物園が近くにあるにも関わらず、更に入場料無料の趣のある野毛山動物園まであります。横浜市を司っているひとたちがムツゴロウさん的なノリの方が多いとしか思えないほど、動物園愛に溢れる横浜市。横浜で途方にくれたときは、是非レッサーパンダを野毛山動物園にみにいくことをおススメします。これ、写真でも相当可愛いですが実物はこれの100倍くらい可愛いです。