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35.とらべるショット>「長崎県・波佐見町/陶郷 中尾山」

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  • matol
  • 2020/01/31 14:17

2017.9.8~11 親友と二人でオヤジ軍団九州旅行(佐賀~長崎~大分~福岡)へ行きました。

吉野ヶ里歴史公園でいろいろと満喫後、従兄の住む長崎・波佐見町へ向かいました。「超能力(マジック?)喫茶店あんでるせん」が近くて、思わず、むむむ・・・寄るか?とも思ったけど、時間的余裕も無いし、かなり先まで予約されているらしいので諦めました。

吉野ヶ里歴史公園から長崎自動車道を西へ。待ち合わせ場所(ナビ設定)の「波佐見町中尾郷・中尾山交流館」を目指しました。

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ここ波佐見は波佐見焼の陶芸の町なんです。山里の地図も陶磁器でしたよ。

波佐見町(はさみちょう)
・長崎県内でも海に面していない唯一の町。
400年の伝統を持つの[やきものの町]として栄えました。
・日本の一般家庭で使われている食器の約13%は波佐見町で生産。
・波佐見町には陶磁器に関連する約400の事業所があり、町内の約2,000人が窯業関係の仕事に関連。
 

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波佐見町中尾郷・中尾山交流館

交流館は中尾郷の高台にありました。中尾郷が見渡せて眺めが良いです。ここは、中尾山の18の窯元の作品が一堂に集まり、展示販売されているギャラリー。可愛いものから芸術的なものまで沢山の作品が陳列されていました。中尾山に来たら、まず交流館でお気に入りを見つけてから窯元めぐりをするのがおすすめのようです。

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「陶磁器」とは「陶器」と「磁器」の総称。中尾山の「やきもの」も陶器と磁器が有ります。陶器、磁器とも材料は粘土です。

陶器の場合はもともと「土」として存在するもので、有機物を含み有色(茶色~褐色)の粘土となります。

磁器の場合は「石」(陶石)を砕いたものや、有機物をあまり含まない粘土からできています。その為ほぼ白色に近くなります。  

中尾山には白岳山(しらたけさん)という山があり、過去には陶石の採掘がされていましたので、遠くからでも白い岩肌が良く見えました。  今では緑に覆われて白い岩肌は少し見える程度です。

その後、従兄に町の窯元さんを案内してもらいました。 

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素焼き用の電気釜

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から作ったり・・・

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轆轤(ろくろ)で作ったり・・・

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波佐見焼

・波佐見焼の誕生は今からおよそ400年も前にさかのぼります。慶長3年(1598)、文禄・慶長の役に参加した大村藩主・大村喜前は朝鮮の陶工・李祐慶兄弟たちを連れ帰りました。その翌年彼らが波佐見町村木の畑ノ原、古皿屋、山似田に階段状連房式登窯を築き、やきものづくりを始め、ここに波佐見焼は産声をあげたと伝えられています。

・はじめは施釉陶器をつくっていましたがその後、磁器の原料が発見されてからは急速に染付と青磁を中心とする磁器生産に移行します。後に大村藩の特産品に数えられ、江戸後期には日本一の磁器生産量を誇るまでになりました。

・当時の波佐見焼を代表するのが「コンプラ瓶」と「くらわんか碗」です。コンプラ瓶は醤油や酒用ボトルとして、長崎出島からオランダ・インドネシアなどに向けて盛んに輸出されていました。瓶にはオランダ語で「日本の酒」、「日本の醤油」と記されています。
くらわんか碗は少し粗い白磁に呉須(藍色)で簡単な模様を描いた器で、大量生産によって、それまで庶民の手に届かなかった磁器碗を手頃な価格にし、多くの庶民の人気を得ます。日本の器・食文化の発展に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

・日用食器の全国シェアー12%をもつ波佐見焼ですが、その中にはグッドデザイン賞を受けている製品もあり、産地をあげて質の高い製品づくりを目指しています。波佐見焼の特徴は、透けるような白磁の美しさと呉須で絵付された染付の繊細で深い味わいにあります。

 

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中尾川の谷筋(一番奥が交流館)に古くからの窯元が並び、波佐見の磁器を焼いているわけですが、中尾川沿いや橋にも陶磁器があしらわれていました。いや~オシャレですねー。風情があります。まるで異国の地のようでした。 

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波佐見焼ができるまで~こちらのページで詳しく解説されています。

波佐見焼は伝統的に分業制で、型屋、生地屋、窯元、陶土屋、釉薬屋、産地問屋……。
効率よく低コストで大量の商品をつくるため、それぞれの工程を専門の工房が担当します。つまり町全体が、一つの大きな工場のようなものなのです。

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復元された中尾上登窯(中尾上登窯跡 国指定史跡 世界第2位の巨大登窯)

白岳山麓にあって白岳窯とも称しました。窯の長さは160メートルにも達し窯室は33室で磁器の研究も進み盛んに焼かれたものと考えられます。遺物は青磁・3本足付香焚・青磁山水・染付茶碗・蛇の目重ね茶碗などがあります。

中尾皿山は慶長年代永田山へ足を踏み入れた李祐慶がこの地を開いたとも言われ、元和元年(1615)中尾庄右衛門に磁器の作り方を指導し、中尾皿山の発展につながったと言われます。

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250世帯400名の限界集落になりつつある中尾郷。17(18?)軒の窯元が中尾川の谷あいに集中しています。
昨年春に日本遺産の風景として、周辺の町とともに登録されました。

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中尾郷の夕景
快適な中尾郷の高台の従兄宅へ泊まらせて頂きました。ありがとうございました^^

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中尾郷の朝景

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中尾郷には、「レンガ造りの煙突」があちこちに見られます。今は使用されていません。
以前は石炭釜でその為の煙突だったわけですが、現在は景観資産として残されています。
旧上広窯煙突、旧筒峯製陶所煙突、旧中安製陶所煙突、光玉陶苑煙突、光春窯煙突、平井製陶所煙突・・・・どの煙突も昭和30年前後に建てられ昭和45年まで使用されました。高さは10~15m。
このトラスネ煙突は古く、大正14年10月に完成。波佐見町内では2番目の石炭窯。戦後、窯本体は解体されてガス窯に代わりました。レンガ造りで、高さは17メートル程度。

2017.9.9お世話になった従兄宅を出発。すぐ近くの山神社(陶山三神社)を参りました。

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クルマを停めていたので参道側の山下からではなく境内脇から失礼しました。 

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奉納相撲の土俵のようですね。調べたところ11月の中尾山陶山三神社まつりでは土俵に上がってエイサーで盛り上がる写真もありました^^
山神社は焼き物の神を祭って、江戸時代前期の1661(寛文元)年に建立されたと伝えられています。毎年11月中旬には、割れた茶わんの供養祭が開かれています。

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拝殿 朝陽が良い感じです。

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村の高台にある山神社(陶山三神社)は、陶祖御三体として陶工鮮人の李佑慶、隸佑・喜佑の三兄弟を祀ったとの一説もあります。天井には、工房の職人さんたちが描いた絵が飾られている(2016年改修)。

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番外編~

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波佐見散策後に従兄に連れて行って頂いたお隣の佐賀県嬉野温泉の「公衆浴場シーボルトの湯」
大正ロマンを感じさせるゴシック風建築物「シーボルトの湯」は、木造2階建て、約750平方メートル。
嬉野温泉公園の対岸に、嬉野温泉の歴史が甦るオレンジ色のとんがり屋根が目印のレトロな建物でした^^

入浴後に、波佐見町の「鬼木の棚田」にも連れて行ってもらいました。

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鬼木地区は、日本棚田百選に選ばれています。
鬼木は虚空蔵火山の裾で馬蹄形に開けたところですが、その斜面には石垣で畔を築き、棚田が段々に重なっています。2017.9.23が鬼木の棚田まつり。沢山のユニークな案山子も飾られるそうです。稲穂も黄色くなっているのでしょうね~。

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★「旅行記」
今まで行った旅行記のまとめです。

この投稿を下記にもタグ投稿します。

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★「神社参拝リスト」
参拝した神社の投稿まとめです。

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宜しくお願いします。プロフィール写真は「クリヤイロウミウシ」です^^ 生物全般、神社参拝、旅行など投稿いたします。

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