2013.9.7
さすがに縄文杉ツアーの翌日で、みんなバテ気味。朝食後も部屋で11時くらいまでゴロゴロ・・・。みんな下半身がヨレヨレです(笑)それでも、この日しか海には行けない(磯観察&シュノーケリング~潮がよく引く最終日)という事で、行動開始^^
07:51 部屋から望むモッチョム岳。今日も綺麗です。夜中にもベランダから見てみましたが、満天の星空が観れましたよ。でもUFOは、観れなかったなー(笑
08:34 辺りは晴れていても、このモッチョム岳を包むように、雲が湧き上がります。刻々と変化する山々は飽きませんね^^
11:00過ぎに出発。長女の「美味しいものが食べたい~」という要求にも、シッカリと応えなければなりません(笑)
「屋久島ヴィータキッチン」でスウィーツを調達。
12:02更にこのパン屋さん「石窯パン工房 樹の実」でピザをゲット。どちらもテイクアウトして、栗生海岸で食べたのですが、とても美味しかったです。焼きたてピザ、特にキノコのピザはキノコの濃厚な味がたまりませんでしたねー。地元の小さな子どもさんのいるお母さんの集合場所みたいで、島に溶け込んでいました。しっかし、77号線から奥まったところで探すのに苦労しました。
12:50 中間ガジュマル
川の下流沿いに生育するガジュマル群。島内最大の巨木があり、なかでも樹齢300年を超えるというアーチ状のガジュマルは、車1台が楽に通れるほどの大きさを誇る。すごい迫力です。
ガジュマル
ガジュマル(学名:Ficus microcarpa、漢名:細葉榕)は熱帯地方に分布するクワ科の常緑高木。木のしたにクワの実のような黒い実が落ちていましたよ。ちょっと拾って噛んでみたら、確かにクワの実っぽい味がしました。実は鳥やコウモリなどの餌となり、糞に混ざった未消化の種子は土台となる低木や岩塊などの上で発芽します。幹は多数分岐して繁茂し、囲から褐色の気根を地面に向けて垂らす。垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。
長男がいうには、元々高い木があって、その上部に鳥などが糞に混じった種を落とし発芽して、下方へ気根を伸ばしていく。その間、元々あった高い木はガジュマルの気根に囲まれて枯れ果ててしまい、ガジュマルだけが後に残ってこのような形になったのだと。調べてみたら、ガジュマルは別名「絞め殺しの木」とも呼ばれているようですよ。以前、ケアンズで見たカーテンフィグツリーも「絞め殺しイチジク」と呼ばれています。こちらは、天空の城ラピュタのモデルになったという噂があるようですよ。
「さわやかあいさつ日本一のまち」
そういえば、テレビで見たことがありました。わたしも地元の女子中学生?に挨拶されましたよ。「こんにちは!」清清しい気持ちになりました。自転車で日本一周していそうなオヤジさんがいましたよ。
さ~て、待望のシュノーケリング開始です。14時ごろが潮のボトムなのでバッチリですねー。
栗生川が海に注ぐ脇に大きな潮溜まりがあります。日除け屋根下でランチ後、着替えてGO!この潮溜まりは、深いところでも1.5m位で、なかなか良かったです。大きな潮溜まりの左の切れ目から外側に出てみましたが、水温の差なのか、 栗生川の淡水とぶつかり合うのか、透明度はあるのに、まるで油の中に居るような視界で、10cm先もボンヤリして焦点が定まりません。面白いですね。でも、これでは何も見つけられないので、右奥へと移動しました。一時間ほどシュノーケリングしましたが、熱帯の魚の群れも見れ、両側が壁の通路が沖方向に続いていて、とても面白い磯でした。時間が許せば、一日居ても飽きないかも。良いポイントでした。
イロカエルアンコウ いや~オドロキです。こんな100mm位のイロカエルアンコウが網ですくえました(笑)ダイビングでは何度か見たことがありますが、浅場にいるとは・・・。思わず捕まえて家族に見せましたよ。なかなか間近で見る機会はないでしょうからね。10cm位のシャコも長男が捕獲して見せていました。
ウミウシもキヌハダウミウシとこのゴクラクミドリガイ科のウミウシを見つけました。名前の無いウミウシかなあと思いましたが、ツノクロミドリガイと判明。大きさは10mm位でしたよ。触角の辺りがカラフルで綺麗でした。
15:45 大川の滝 シュノーケリング後、大川の滝(おおこのたき)へ。78号線から近いです。落差は88m。堆積岩が熱変成してできたホルンフェルスの岩盤を流れ落ちます。
滝つぼのすぐ近くまで行けるので、なかなかの迫力ですよ。
写真の花は、つる性・ノウゼンカズラに似た外来種のようで、このお店の脇の電柱に繁殖しておりました。
16:44 その後、パン屋さんで情報入手した、 「雫ギャラリー」へ。「高田裕子」さんの絵画ギャラリーはお休みでしたが、いや~間近で観たい絵ですねー。水色・ミドリ色の屋久杉の表現は素晴らしいです。まさに水と緑を象徴する屋久島のイメージ。木霊も現れそうな、そんな絵画です。
長女の目的の「中村圭」さんのジュエリー・ギャラリーはオープンしていて、中村さんご本人にいろいろと説明していただきました。とても小さなジュエリーは、和洋、歳も関係なく品よく誰にでも似合いそうな作品が多いです。「そっと寄り添う」ような感覚かな。ギャラリーは、倉庫?を改造していて壁を白く塗っており、手作り感があって、とても良い空気・空間でした。なんかいいなあ。。。。。。
庭先には、我が家にもあるモンステラ(サトイモ科)が植えられていて、ちょっと水芭蕉のような花が咲いていました。バナナくらいの大きさのモンステラの実は、なんと果物として食べられるそうです。ねっとりとした食感でパイナップルとバナナを足して2で割ったような味だそうですよ。屋久島の道路っ端でたくさん見かけたクワズイモは、食べられないので「不喰芋(食わず芋)」と呼ばれているわけですが、花はこのモンステラに似ていますね。水芭蕉(サトイモ科)も食べられないようですよ。
17:30 屋久島自然館付近の名物カキ氷を食べに行きましたが、17時過ぎですでに閉店。こちらは明日にするにして、ちょこっと安房集落へ。屋久島の人口は13000人ほどで、一番大きな集落は宮之浦で、安房は二番目。21の集落があるそうですが、「屋久島」とひとくくりにできないくらい各集落ごとに文化が違うそうです。おそらく山の切り立った島ですから、道路のない大昔は陸の孤島状態で相互行き来がとても困難だったのではないかなあ・・・と思うのです。
17:49 安房港 ここから鹿児島行きの高速船トッピーが出ています。鹿児島までは2~3時間(飛行機では30分)のようです。夕暮れの山々が力強く見えますね。
2013.9.8
2013.9.8 いよいよ最終日です。帰りは17:55屋久島発の飛行機なので、ほぼ一日遊べます^^「屋久島いわさきホテル」に3泊お世話になったわけですが、いや~いいホテルでしたね~^^ 写真は、最終日前夜の懐石料理で出た「アサヒガニ」
アサヒガニ(朝日蟹、旭蟹)は、十脚目アサヒガニ科に分類されるカニの一種。インド太平洋の温暖な海域に分布する大型のカニで、食用にもなる。地方名としてカブトガニ(鹿児島)、ヨロイガニ(長崎)、ショウジョウガニなどがある。いわゆる天然記念物のカブトガニとは違います。(「カブトガニ」はカニとは別の動物を指す。by wikipedia)
「屋久島いわさきホテル」 庭園内 元々は植物園だったそうです。ですので敷地が広大。モッチョム岳方向の庭園周遊が30分。さらに敷地内に銀河大滝という滝があって、そこまでは70分!(滝まで行こうとしましたが、庭園周遊で暑くて断念)ホテルの従業員も皆さんとても感じがよく、3日間のレストランでの席割りもベストで、かなり気を配っており、気持ちよく快適に過ごせました。
どうしてこんなに質が高いのだろうと、ちょっと調べました。興味のある方は、こちらを参照ください。企業のカラーが脈々と継承されているんでしょうね。
岩崎産業株式会社 岩崎与八郎(岩崎産業グループの創業者
ロビー、レストランでは自動演奏ピアノの良い音が鳴っていましたが楽曲が少なく、ちょっと残念。でも最終日に「HANABI」が聴けたので良しとします(笑
こんな木の窪みからも花が咲いていました^^
ノボタン 77号線を走っていると鈴なりに咲いていましたよ。キレイでした^^ ハイビスカスも^^ 屋久島の気候は北と南、里と山頂では違うという、独特の特徴を持っています。冬場、北と南では 洋服1枚分、気温が違うそうです。ちょっと汗だくの庭園散歩(ここが一番湿度が高く感じましたね)を終えて屋久島いわさきホテルをチェックアウト。また来たいホテルが一つ増えました^^
10:47 ヤクスギランド線を登る途中にある「ドライブイン屋久杉縄文」
一日目にも三日目にも食べ損ねた、かき氷「白熊」750円^^ 練乳たっぷりのかき氷の上に、フルーツなどたっぷり^^ すごいボリュームです。!!!4人でちょうどいいくらいでしたよ。
空港を通り越してさらに北上。宮之浦から山の中、白谷雲水峡へ。
12:18 駐車場に着くと、ヤクザルが迎えてくれました。
わはははは(笑) 子ザルのノミ取り中。気持ちよさそうですねー^^
ヤクザルはホンド(本土)ザルに比べると手足が黒く、体毛はやや長く太くまばらで、灰色を帯びています。
あまり時間が無かったのですが、弥生杉コース+二代大杉まで足を延ばしました。
ここにもリンゴツバキが・・・。
霧の中の屋久島の森もいいですねー。
12:49 二代大杉の手前の苔むす森。我ながら気に入っているショットです。ちょっと足元が危なくなってきたので、この辺りで引き返そうかと思ったら、何やら霧の中にばわっとしたものが・・・
二代大杉でした! いや~想像以上に大きいです。
二代大杉 こんなに大きいのに胸高周囲が4.4m??二代の杉だから、一代目のこの太い幹回りではなく、上に成長するスギの胸高を測ったからなのか??もしこの表示が15mとでもなっているのであれば、縄文杉に次いで脚光を浴びるスギであるとの書き込みも。屋久島内は往々にしてこういった不可解な幹周の表示がなされたスギが目立つそうです。
で、二代目の樹齢は1000年を超えていないようなので、「屋久杉」ではなく「小杉」だそうですよ。こんなに、でっかいのに^^;
これで、いかに大きいか解るでしょう。
二代大杉 霧の中にブワっと現れて、静かに、どっしりと佇み・・・まさに森の主といった感じでした。私的には、今回の屋久杉(小杉ですが・笑)の中でも、もっとも印象的な存在となりました。
13:00 二代大杉から引き返します。さらに奥まで行くと3時間、4時間のコースがあって、このような苔むす森がずっと楽しめるのでしょうね。
似たような構図ですが、2枚とも気に入ったので貼っておきます。
こちらも似たような構図ですが、2枚とも気に入ったので貼っておきます(笑)。
苔むすキに浮かぶ白い木霊^^ 小さな生命を宿したキノコが精霊に見えたのでした。
いや~、ホントにいい森でしたよ。霧の中というのも良かったのでしょうね。
13:30 弥生杉
こちらも大きいです!幹回8.1m 樹高26.1m 樹齢3000年 となっています。
縄文杉のような木肌の色ですね。あまり元気がないようです。二代大杉と比べても老木といった感じですね。それでもその大きさには圧倒されます。
15:26 白谷雲水峡から降りて、宮之浦の屋久島観光センターで遅い昼食&お土産購入タイム。(薬膳カツカレー)焼酎「三岳」はホテルと同じくらいの価格でした。総合病院・徳州会前のスーパー「わいわいランド」(焼酎が安い!)で晩御飯を調達。
16:21 最後に「屋久島大社」へ寄ってきました。
屋久島大社は,伊邪那岐命, 伊邪那美命を祀る神社として,島を故郷として設立された、製薬会社(株)老舗恵命堂の初代社長により,1977年(昭和52年)に建立された神社だそうです。神社は(株)恵命堂に隣接しています。あの有名な「恵命我神散」は屋久島の胃腸薬。主成分の「ガジュツ」は熱帯アジアを原産とするショウガ科植物の根茎で、中国明時代の生薬研究の書「本草綱目」にも上薬として収載され、古来より珍重されてきましたそうですよ。
その後、17時頃にレンタカーを返却し、17:55(JAC 3758)で鹿児島へ。鹿児島18:50(JAL1876)羽田着20:35で無事に帰宅しました。
屋久島発の一本前が整備不良で欠航にはヒヤリとしましたが。(言葉上。実は疲れ切っていてどうにでもなれ~ってな感じでした・笑)以上、屋久島旅行記終わりです。