2018.5.25~27 佐渡島へ行ってきました。メインは植物観察。というわけで二日目は徹底的に植物観察^^
5/26 07:20頃、ドンデン山荘から頼んでおいたタクシーでアオネバ渓谷入口へ。標高890mのドンデン山荘から標高300mのアオネバ渓谷入り口までタクシーで下り、そこからドンデン山荘へ登るトレッキングコースです。
タクシーの運転手さん、ゆっくりと山道を下りながら、沢山お話してくれましたよ。「佐渡全体としては、佐渡沖を暖流の対馬海流が流れている影響から、冬は新潟県の本土側に比べて、気温が1〜2度ほど高く積雪は少ない。」ようですが、この冬は気温がマイナス3、4度まで下がり水道管の破裂が多かったようです。空き家が多いので大変だったそうですよ。
まるで観光タクシーに乗ったようにいろいろと情報を頂きました。山荘まで迎えに来てもらって渓谷入り口まで3人で3000円弱。安かったです。申し訳ないような有難いような。。。
山荘のhpでは「大佐渡全体の放牧は約30頭。うちドンデン周辺は、外海府の一軒が20数頭を放牧しています。」となっていますが、10頭以下と聞いたような・・・?いずれにしても放牧牛はそんなに沢山は居ないようです。
佐渡のトレッキングルートの中で、最もポピュラーなルートで、両津港からも近く、早春の残雪期、晩春の新緑期、無雪期、それぞれに魅力ある花や楽しみがあります。
それでは植物観察トレッキング開始~
まずは、アオネバ渓谷入り口(300m)~アオネバ十字路(775m)まで。
ずっとエンレイソウがありましたが、入り口付近は花は終わり実になっていましたが尾根付近では未だ綺麗に咲いていました。
タツナミソウ(デワノタツナミソウ?)
なんか、花がピョンピョンしながら微笑んでいるようです。
ヤマオダマキ
標高を上げると未だツボミでしたよ。たくさんありました。
ギンリョウソウ
イワカガミ
渓谷入口付近では終わっていましたが登るにつれて咲いている子が増えてきました。白っぽい個体が多かったかな。
コケイラン あちこちでたくさん咲いていました。
オオナルコユリ
コマユミ 可愛い花です。
あちこち水の流れがありホントに緑が綺麗でした。
青粘土 アオネバの地名の由来です。
ハナイカダ 題名「なかよし」^^
ちょっと、地味なんですが、マニアックは花を・・・・・↓
ヤマトグサ
黒いモノは雄蕊の蕊が落ちた花糸。ヤマトグサの受粉は風媒花という雄しべが風に揺らされ葯を散らして受粉する仕組みの植物。開花すると3枚の外花被片が上向きに巻くように反り返る。
1884年に牧野富太郎が本種を最初に高知県で発見した。これを研究してその結果を大久保三郎との連名で1887年に「植物学雑誌」に記載論文を発表した。本種は日本固有種であり、しかも日本人の手によって記載され、それが日本の学術雑誌に発表された
最初の植物である。和名はこれに基づく。1888年に伊藤篤太郎の記載したトガクシソウが最初に日本人により学名が与えられたものであり、本種はその翌年の1889年に日本人として2番目にその学名が与えられた。by wikipedia
いや~ちっちゃい花でした。それにしてもユニークな形状ですねー。日本では多くの都道府県でレッドリスト(絶滅危惧種)の指定を受けています。
ツクバネソウ 実とガクの姿が羽根つきの羽に似ていることから名づけられました。
途中の「ユブ」から勾配が急になります。アオネバ十字路到着~
今回もっとも見たかったシラネアオイ 感動っす^^
渓谷ではシラネアオイは終わっていましたがこの十字路付近では綺麗に咲いていましたよ。
シラネアオイ 美しいです~~
エンレイソウ 登り始めた時は実になってましたが、尾根付近では咲いていました。
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アオネバ渓谷トレッキング~アオネバ十字路から椿越峠方面への植物です。金北縦走路入口のバイオトイレ付近には未だ雪が残っていてヤマエンゴサク、キクザキイチゲ、カタクリなどが未だ咲いていましたよ。
エチゴキジムシロ こちらもたくさん咲いていました。
エチゴキジムシロ バラ科
和名は、越後の国(新潟県)に生えるキジムシロの意味で、「キジムシロ」は円く広がった株をキジが座る小さなむしろにたとえたもの。日当りのよい山地の岩場に生えていることが多く、高さ5-30cmになる多年草。全体に毛が多い。
分布はおおむね本州の新潟以北の日本海側、関東北西部。http://www.jplants.sakura.ne.jp/etigokij.html様より。
で、内緒のシラネアオイ群生地へ。
いや~お見事でした。ツボミは見当たらなかったのでまさに「ド満開状態」^^
花びら(に見える萼)が5枚(通常は4枚)のシラネアオイを発見!珍しいかな?
動画もアップ^^
少しずつ色合いが違います。白~薄紫色。尾瀬で見かけるシラネアオイの花はほとんどが青紫色のようです。濃い青紫色のシラネアオイも見てみたいなあ。
シラネアオイ(白根葵、学名:Glaucidium palmatum Siebold et Zucc.)
キンポウゲ科(シラネアオイ科として分けることも多い)シラネアオイ属の多年草の1種。深山の植物。日本固有種の1属1種である。北海道から本州中北部の日本海側にかけての山地帯と亜高山帯のやや湿り気のあるところに分布している。高さは20-30 cm。花期は5-7月頃。花弁はなく、7 cmほどの淡い紫色の大きな萼片が4枚あり、大変美しい姿をしている。和名は、日光白根山に多く、花がタチアオイに似ることからシラネアオイ(白根葵)と名づけられた。by wikipedia
カタクリ
サンカヨウ
なんと、サンカヨウも観られました。二度目。この花についてはまた別の機会に投稿する????でしょう。雨が降ると花びらが透明になるのですよ。
タムシバ
いや~素晴らしかった!他にもたくさんの春の花々に出会えたのでした(キリがないので写真は省略)。