2006.8
6-7時、朝の倉崎海岸。今日の海はほとんど波が無く、ベタ凪状態でした。
今日は、30年前にアマチュア無線で知り合った仲間、寺さんが加計呂麻島で観光
のガイドをやっているというので訪ねに行った。
加計呂麻島は奄美大島の南、大島海峡を渡ったところにある。結構距離がある
ので、7:30の朝食を食べてすぐに向かった。
国道58号線を南下。奄美の中心地名瀬を通り、瀬戸内町古仁屋港へ。ここで車を
止めて、海上タクシー(2500円)に乗り込む。少し前に寺さんから電話があり、
スリ浜へ向かうようにとの事。桟橋があれば、何処でも渡れるようだ。15分位で
到着。
・古仁屋は雨。大島海峡を渡ったスリ浜は晴れていました。
・スリ浜の小さな桟橋。
スリ浜で寺さんと再会。ちっとも変わってなかったのが嬉しかったなあ。
島の為にいろいろと尽力されていて、よりエネルギッシュになっていたみたい^^
どのように過ごしてもいいよってなわけで、とりあえずこの美しいスリ浜を
シュノーケリング。chibiは、車&船酔いで着くなり、もどしてしまったが、
元気に潜っていた。
1998年に海水温の異常な高温状態が続いた為に、全世界規模でサンゴの
白化現象が発生したが、奄美のサンゴも壊滅的な打撃を受け、地域によっては
90%以上のサンゴが白化し死滅したようだ。
それでも、ここは、テーブルサンゴやソフトコーラルが綺麗な海だ。クマノミも
沢山見れた。30分位の探索でchibiがタテヒダイボウミウシ2個体を発見。
・タテヒダイボウミウシとうウミウシ。大きいです。60mm位
前方の同じ黄色の触覚が分かりますか?
・スリ浜前の’マリングルーかけろま’のブーゲンビリア
ブラウン・シュガーで昼食。オムライスとケーキ、美味しかったです^^
お店の脇に大きな犬小屋があって何やら異様な雰囲気。近づくとえらい勢いで
吼えられた。実は、この犬、イノシシの猟犬なのでした。
・オカヤドカリ。浜辺の陸上で暮らしている、近寄るとゾロゾロ逃げていきました^^
大島海峡を渡る時も雨が降り出していたが、昼食後も雨模様。後でホテルで聞いたが、雷がホテルの近くに落ちて20分ほど停電したらしい。寅さんのロケ地にもなった諸鈍のデイゴ並木を見に行く。植えられたデイゴは80本を超える。どの樹も大木ぞろいだが、並木の奥の方が特に大きい。推定樹齢は300年と言われている。
・雨のデイゴ並木。一番奥の大きいデイゴです。
寺さんの二期作目の田んぼを拝見。食用奄美黒牛を見て、徳浜へ。こちらで加計呂麻島自然海塩工房で’さんご塩’の平釜を見学。
海水をくみ上げサンゴの砂でろ過し15時間もの間平釜で炊き込み何も加えず海水だけで塩を作っています。この「さんご塩」はサンゴの砂でろ過した1トン以上の海水を平釜に汲み入れマキをくべて15時間もの間燃やし続けて作られています。
そして出きる塩の量というとたった30キロ程。検索でも結構ヒットします。
美しい徳浜を散策。紐のようなナマコに遭遇。ウミウシには残念ながら逢えませんでした。
・さんご塩の平釜と、のどかな無人スタンド^^
・徳浜。雨も上がって散策。天気が良ければ、もっと綺麗だったでしょう。
島にはいろいろな専門的なガイドやインストラクターはいるようですが、寺さんのように島を案内するガイドは他にはいないようです。彼女は、5年前に移住してこの島のためにいろいろと尽力されています。大変なことも多々あると思うけど頑張ってもらいたい。また機会があったら来るからね!名残惜しいが仕方がありません。15:55生間(いけんま)漁港からフェリーで帰りました。
帰りは名瀬の中心へ入り、菓子工房春風堂、ダイエー、ベスト電器で買い物。
19:00過ぎにお宿到着。
翌日6:00起床。
島へ入ってからは、だいたい22時ごろ就寝。5時ごろ起床のサイクル。暗くなったら寝て、明るくなったら起きるという、自然のサイクルに合わせて生活する感覚が実にいい。生命エネルギーというか気力が高まっているような気がする。また、こちらに来てから時間がゆったり流れている気がする。2泊3日でも充分楽しめそうだ。
自然の中での朝夕の光の演出は、それはそれは素晴らしい。刻一刻と変化する倉崎海岸の風景は、一枚一枚、絵を掛け直しているみたいだ。
風・凪・雲・空・光・影・色・形・海・波・・・・・
1時間近く眺めていてもちっとも飽きない。ハイビスカスは、日の出とともに咲き始め、夕暮れに花を閉じ、落ちる。新しい一日を積み重ねていく。
今日は、朝焼け後、曇り。午前中は、最後のシュノーケリング。倉崎海岸右手岩場から南側へのコースをとる。初日と同じような場所でchibiが、またまたキカモヨウウミウシを発見。アダンの実を拾って(帰ったら植えるつもりらしい^^)戻ろうとしたところ、ka-chanが、大きなミカドウミウシを波打ち際で発見。とても大きく手のひら位あります。ヒラヒラと泳ぎもとてもうまい。最後にいい出会いがありました。
ホテルで昼食(ここの鶏飯は、あっさり系でした。)後、チェック・アウト。ネイティブシー奄美は、あいさつも感じがいいし、笑顔もステキなスタッフの気持のいいホテルでした。
国道沿いのお肉屋さん(マンゴを安く売ってくれる^^)に寄って予約しておいたマンゴを受け取って、サーフィンもできるダイビングスポット、手広海岸による。綺麗な浜だ。奄美物産センターでお土産を調達して大島紬村へ。350種の植物もあり、南国情緒溢れる庭園は綺麗。500円入場料で1時間近く、お兄さんが泥染め~機織までの工程を案内してくれた。
2009年7月22日、21世紀最長の皆既日食が見れるらしいが、日本ではこの奄美大島が良好な観測ポイントらしい。世界中からセレブが集まるらしいけど、さて大島紬も売れるでしょうか?
園内で遭遇した、天然記念物の’ルリカケス’。ブレてますね~^^;
16時過ぎに出発。まだ時間があるので笠利半島北部をぐるりとドライブ。ソテツが生い茂るのどかでなだらかなカーブの続くいい道だ。土盛海岸近くの’コーラルパームス’に寄る。プールのある綺麗なリゾートホテルだ。遠浅の海は、倉崎と違いシュノーケリング向きじゃないかな。17時過ぎに空港近くのGSで給油しレンタカーを還した。
空港のレストランで持ち帰り用のサンドイッチを作ってもらう。ホテルの夕食時に流れていた歌声のステキなRIKKIのCDを購入。直後、’まいう~’の石塚英彦さんに遭遇。子供たちと記念撮影後、彼は、レストランへと消えていきました^^
18:50奄美空港発20:50羽田着JAL機は10分遅れて離陸。
なかなか盛りだくさんの旅でございました。でも、ゆったりと時間は流れていました。車での旅と違って、飛行機に乗り目的地に着いたとたんに、日常の時間の流れ
から切り離されて、心は開放されます。また、いつかこの地を訪れることでしょう。
さらば、奄美!また逢う日まで・・感謝。