どうもアート屋です。
最近ちょっと気力不足で困ってます。
なんかいやなことがあったとかではないんですが、単純にエネルギーが足りない。どうした。
先週まで忙しかったのでその反動がきたのだと思います。ちょっと疲れたから休もうと思ったらそのちょっとで数日過ぎ去るというニートあるある。
一度気力が0になればもはや自力での回復は不可能で、なんらかの転機や幸運に頼るしかない根っからのニート気質なのでいつも危ういです。
日々増大する罪悪感と焦燥感に苦しみながら、それでも未来を消費し現実から逃れ死ぬまで休み続けてしまう鬱ニート地獄。
そこに至る落とし穴はいつだってすぐ側にあります。恐ろしいですね。
あっ、そういえば今週入社式終えたからもうニートやないんやった!制服が仕上がったら私も立派な労働者や!
なんかネット上に仕事の事とか特定できる情報を書くなみたいな誓約書にサインしちゃったんだけど職種くらいはいいんかな?
まあちょっと様子見ます。無能ですが真面目なので。
先月末~先週は銀座での展示とそれに伴う製作、あとは展示などにあれこれ顔を出したりしてました。あとはバイトとは別に例の案件でWeb面談したり、よもぎさんの新しい二次創作サイトのテスト参加でとりあえず登録だけでもしてみたり。
こちらのアートスペース銀座ワンさんは東京展美術協会のつながりでちょくちょくグループ展に出しているギャラリーです。銀座一丁目の奥野ビルという、アート界隈の人やレトロ建築マニアには有名な建物の中にあります。
昭和初期に建てられ、対戦時の空襲からも免れ現存している数少ない建物です。銀座の中央通りから2本しか離れてない場所にこんなものがあるんですよね。
写真を撮るのを忘れてましたが、1階にはアンティークの眼鏡店がありアンティークショップやスチームパンクが好きな方にはかなりときめくものがあると思います。
名物はこちらのエレベーター。扉が手動です。
慣れない人がよく扉を閉め忘れちゃうのですが、そうするとフロアじゅうにブザーがビーッと鳴り続けます。
しかし閉め忘れた本人はこれが何の音か当然わかってない場合が多いので、よく我々がギャラリーを飛び出して閉めにいってました。
奥野ビルは日本でも最初期の高級アパートとして戦前に建てられ、当初は人が住んでいたそうです。
戦後になって銀座界隈にアートギャラリーが増えていくと、このビルにも空き部屋に少しずつギャラリーなどのテナントが入り始め、現在では常に20以上の小さなギャラリーが軒を連ねる名物ビルとなりました。
これはこないだ撮ってきたのでかなり新しい情報だと思いますが、ギャラリーにも栄枯盛衰があるのでなくなってしまったところもあるかもしれません。
このビルは私のアーティスト活動の初期からお世話になっている、いわばメロンパス発祥の地と言っても過言ではない思い入れある場所です。私のアーティストとしてのキャリアはここからスタートしました。
奥野ビル以前の私の活動はひたすら虚無の闇をさ迷い続けていました。実力も運もなかったのです。大阪のギャラリーを巡って作品ポートフォリオを見せても相手にされず、企画展に応募すれば人数不足で中止、主催がバックレて取り止めなどなどご縁に恵まれることがありませんでした。
アートの即売イベントに出してもほとんど売れないし、Twitterに細々と絵を上げ続けるも無反応のままタイムラインの濁流に呑まれて消えてゆく……。
つらい日々でしたね。
それでも美術系の学校を受験することも出来ず、美術やアートへの意識がない人々に埋もれて周囲に流されながら、漠然と人生を浪費していた時期よりは、多少マシだと思っていました。
『挑戦できているだけでもありがたい』という気持ちがかろうじて心の支えになっているような状態だったのだと思います。
そんな日々がしばらく続きました。
今思えばこのままアーティストワナビーとして死んでいく可能性もかなりあったと思います。
どうにかすれば勝てると愚直に信じ続け、無駄にも思える活動をひたすら続けてきました。
そこから変わる転機をもたらしてくれたのが、この奥野ビルだったのです。
かつてこのビルの6階にあったギャラリー、銀座モダンアート。
そこのプロデューサーの豊島さんがTwitterで企画展に誘ってくださり、初めてギャラリーでの展示に参加することになりました。
そこから奥野ビルの他のギャラリーとも交流を持つようになり、今回の銀座ワンさんとのご縁にも繋がりました。
銀座ワンのオーナーである織田さんは東京展美術協会の運営委員でもありまして、そのつながりで私も東京展に所属することになったわけですね。
様々なご縁と巡り合わせに生かされてここまで歩んできたわけですが、そんなわけでこの奥野ビルにはとりわけご恩と思い入れがございます。
もっと人気が出てギャラリーさまにたくさんお金を落とせるアーティストになれればいいのですが。
現代アートを売るのはむずかしいな。
でも私は知性で楽しむ現代アートが好きです。
基本的に新しいもの好きだし、友達との会話で言葉遊びやジョークや皮肉を楽しむように、現代アートの大がかりでくだらない詭弁を愛しています。アートはエンターテイメントであり、コミュニケーション。いわばパーティーゲームか、ギャグ漫画みたいなものだと考えています。
情感だとか感情表現だとかいう詩人タイプのアーティストや、視覚的な心地よさだけを求めているインテリア職人タイプのアーティストの方々とは、おそらくこのあたりの感覚が少し違うのだろうと思います。
人生は余興なんだから、まずは楽しみたいですね。そして勝つ。
12月にも展示のお誘いがあったので、作品を作りながら画集などなどを進めてます。とはいえどうもペースが停滞気味。ついこないだ日曜だとおもってたらもう次の日曜か……。
瞬く間に一週間が過ぎてしまったので、今週のアートストア通信はお休みさせてください。価格更新はちゃんとやってたんですが、記事のネタを思い付かなかったんです……。ごめんなさい……!
先日開始した受注制作の件、大変ありがたいことにelm13さんから制作のご依頼がありまして、現在原案の制作中でございます。要素が多い内容なので構図をいろいろ思案してます。楽しいです。これだけで生きていけたら何も怖くはないのにね。
今週はがんばります。ではではまたね!
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