どうもこんにちは、こんばんは、アート屋です。(某動画配信者風に)
先月25日まで行われていた私の個展『お座敷ブラックホール』後半に行われましたマーケットアート作品『¥はゴミ箱の中に』の結果をまとめましたので報告させていただきます。
アートマーケットじゃないよ、マーケットアート。
けどアートを売るからアートマーケットでもあるのか。
つまりアートマーケットアート?もうよくわからん!
ともかくアートの取引市場そのものを再現して、『アート作品を投機的に取り扱う』という体験そのものを作品にしたわけですね。詳細は過去記事をご参照ください。
マーケットアート『¥はゴミ箱の中に』概要
開催期間 : 2019年8月3日~25日
会場 : NSG美術館(新潟県新潟市)
内容
①会場内において、作家が希望者に即興でイラストを描いて販売する販売所を設ける。そのイラストはBonded-Curve Tokenモデルに基づいた価格曲線で販売額・売却額が変動するイラストトークンである。
②イラストの購入者は、期間中好きなときにそのイラストを作家に売却することができる。売却されたイラストはトークンの価値保存のため作家がその場でシュレッダーによって裁断する。(仮想通貨のバーンに相当)
③イラストの販売額は、『(イラストの流通枚数+1)^2 × ¥100』、売却額は『イラストの流通枚数^2 × 0.9 × ¥100』 とする。
④販売時の売上金はプールされ、この準備金から売却時の支払金が賄われる。
現代アートの主流な構成要素は大まかに分類すると『新規性』『生と死』『エロス』『神聖性・宗教性』『現代社会・時事問題・政治』『思想・哲学』『自分自身と世界や社会との関係性(自画像)』『アート史への言及・オマージュ』『既存制度への言及・問題提起』などといったところが挙げられますが、この作品の意図していた構成要素に当てはめると以下のようになるかと思います。(このあたりの解釈は鑑賞する人の感覚によって違ってくるかもしれません。)
メインテーマ
『アートを投機材料にする商業主義の虚しさ』
(既存制度への言及・問題提起)
サブ要素
『バンクシーのシュレッダー事件へのオマージュ』
(アート史への言及・オマージュ)
『仮想通貨モデルの採用』
(現代社会・時事問題・政治)(新規性)
『美術館内で擬似的な通貨販売所を開催』
(新規性)
『シュレッダー裁断によるイラスト作品の破壊』
(生と死)
マーケットアートというのは私の造語です。
広義のコミュニケーションアートに類するとは思うのですが、トークン保有者にとってはその後の市場の動向を見守る体験の部分も作品に含まれてくるので、会場内でのコミュニケーションに留まらないマーケットシステムそのものの作品という意味を込めてマーケットアートと呼称させていただきました。
100円からスタート。7月より客入りは落ち着いていたものの、土曜日であったためそれなりの動員数がありました。
そして閉館間際に記念すべき1枚目のお買い上げ!
リクエストにお応えして猫ちゃんを描きました。
月曜休館を挟んで3日目、2枚目のお買い上げがありました。
なかなかルールの説明が難しい……。
お盆休みに入り、遠方からのお客様が増えてきました。本当にありがたいことです……!!
千葉から来た方が3枚目を買ってくださいました!
むろまちさんとランスさんが来てくれた日ですね!!
この日は祭日につき月曜開館しておりました。
お二人がそれぞれ1枚ずつ買ってくださり価格は一気に3600円までアップ!!
この日のことは過去記事をご参照くださいませ!
以上!計6枚お買い上げで売却はなし!!
プール金の9100円はそのまま私の引っ越し費用の一部となりました。
結局売却する人が現れなかったので、1枚1500円ちょっとのドローイングを6枚売ったのと同じ形になりましたね。
シュレッダーイベントが行われなかったという意味では、コンセプトは片手落ちに終わってしまったかもしれません。
今回買ってくださった方はほとんど全員初めから売る気がなかったと思われます。そもそも日本の一般的なアート作品購買層にはあまり絵を売るという考え方がなさそうだとも考えられるのですが、一度の検証では早計かもしれません。
また、価格曲線が適正であったかどうかも悩ましいところではあります。すぐに大きな売却益が出るようになるのはいいのですが、即興イラストの価格として考えると高騰が早すぎたかもしれません。もう少し緩やかな価格上昇曲線で、より多くの方が参加できるようにした方がいいかもと感じました。
今後についてですが、また今回と同じように、展示などの期間限定で追試験を行うか、もしくは今回のようなアート作品としてではなく、私の活動支援システムの一環のような形で長期的に常設するか悩んでいます。後者をやるならそれこそ電子的にトークンを発行してイラストは購入特典として送付するのがいいのでしょうけれど。
前者の形で価格調整してあと何回か出来るといいなとも思うのですが、グループ展などでやると期間がそれこそ1~2週間程度までなので、ちょっと短すぎるかもしれません。なかなか1ヶ月とかやれる機会は多くなさそうです。
この取り組みは、これからも検討していきたいと思います!
今週のストア内ALISレート
1ALIS=4円 (前週比:-1円)
(9/9 0:00 ~ 9/15 23:59)
今週も月曜に告知できず申し訳ありません…!
アート作品『マリー・アントワネットの日記』を追加しました。
これからも随時追加していきますのでよろしくお願いいたします…!
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◆この記事でいただいたお菓子◆
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やったー!どうもありがとうございます!!ヽ(*´∀`*)ノ
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