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藤井七段が羽生九段を破り、タイトル王将戦の挑戦権争いを一歩抜けた形となった。
この面子の総当たりの一位が渡辺王将に挑む。
昨日の勝敗で藤井七弾は3勝1敗となった。
過去の挑戦者たちの成績を省みるともう一敗も負けたくない状況ではあるが、この面子相手に大健闘してるのが正直な感想。
タイトル最年少記録の更新を考えるとここがラストチャンスにも近いのでぜひ奮闘してほしい。
昨日の戦いのプレイバック
相がかりの様相だが、羽生九段が端から7五角と飛び出る。今までに無い手で相手の目標にされそうだが、角の動きで翻弄する意味だろうか。ちなみに今まで、指されたことは無いらしくこの年でも前を切り開く羽生九段らしい手だと思う。
ズバッと龍切りから藤井七段の攻撃開始。
後手的には歩を手持ちにできているのは好材料なはず。
予想外の1五金打ち。
打たれてみればあるほどで、相手の攻め駒に働きながら、馬と相手玉を挟む形で圧力をあたえている。
ネタバレすると、最終局面にこの金が働く。もしそれをこの場面から思い描いていたと思うとほんまに同じ生物とは思えない。
7八桂成。
ここで攻め急がずじっくりを選べているので、後手が優勢を築いているはず。藤井七段もそのような状況判断をしてるのか。
相手の戦意をへし折る一撃。
駒割だけみれば馬同士の交換だが、先手が攻めの要の馬であるのに対し、後手は手札の一枚に過ぎない。個人的にはここで心折れる。
ついに、先の金が攻めへ参加。
ここにきて抜群の位置にいる。こんな将棋打てるのがうらやましい。
これにて終局。
一局を通して藤井七段が優位に進めた。
長い持ち時間でもA級棋士相手に勝つことが増えてきた。確実に強くなっていると感じた。
広瀬竜王をはじめ強敵は残るが、タイトル挑戦の最有力候補といえる所に位置付けた。
流れにのりタイトルを獲り、また藤井フィーバーを起こしてほしい。
どうぞよしなに