今回は仮想通貨Steem(スチーム)のDApps(分散型アプリケーション)エコシステムを概観、検証してみたいと思います。
Steemと言えば、皆さんご存知の通り、まずは記事投稿サイトの「Steemit」が思い浮かびますが、報酬のあるSNS特化型メディアプラットフォームとして、記事投稿(いわゆるブログサービス)以外に様々なことができるようですので、2019年2月現在、Steemではどんなアプリケーションを抱えており、どんなことができるのか、エコシステム全体を概観できればと考えています。
また、余談ですが、現在記事を書いているALISプラットフォームはもともとSteemをモデルというか参考に作っているはずなので、こんなのALISエコシステムにあったらいいなというようなアプリケーションや応用・転用・開発の可能性なども探っていただければ面白いなと思いました(`・ω・´)ゞ
目次
【Steem基本情報】
【Steemベースのアプリケーション トップ5】
【ブロックチェーンアクティビティ】
【Steemで人気のアプリケーション】
【まとめ】
概要 :貢献者が大きな利益を得る新しいソーシャルメディア
時価総額 124億円 (参照:図1)
2018年6月以降 報酬総支払額 65億円 ($5959万ドル 公式HP記載情報 参照:図2)
総トランザクション数 : 1,169,182 Tx (図3)
100万人以上の人が324以上のSteemベースのアプリケーションを使い、ビットコインやイーサリアムのトランザクション数を上回るとのこと。
人気のアプリケーションは以下の5つとなっているようです。
1位 Steemit(ブロギングプラットフォーム)
2位 eSteem(モバイルアプリケーション)
3位 DTube(分散型のビデオプラットフォーム)
4位 Utopian(オープンソースプロジェクトへの資金提供)
5位 Steem Monsters(デジタルトレーディングカードゲーム)
参照:公式HPの記載による
プロジェクトの詳細については後で見ていきます。
アクティビティとして活発なのは1位EOS、2位に取引所サービスのWAX(World Asset Exchangeの略)、3位に自律分散型の会社(DAC)でDAppsを専門に作成するBTS、4位がTRXで、5位にSTEEMが来ています。
以上で、分散型アプリケーション(DApps)の概要がつかめたと思います。Steemはプラットフォームとして優れているため沢山の分散型アプリケーションがあり、報酬額や取引量も多いことがわかっていただけたかと思います。
次に、本題でもあるSteemエコシステムのアプリケーションを見ていきたいと思います。なお、Steemベースのアプリケーションは一つのSteemアカウントがあれば(Steemitのアカウントがあれば)全てのアプリケーションにアクセスできる仕組みとなっております。
👇Steemitの画面からアプリセンターを開くことで検索できます。
👇 👇 👇
こちらのSteemプロジェクト一覧へ飛びます:https://steemprojects.com/
ウェブサイト:https://steemit.com/
言わずと知れたブログプラットフォームです。日本語ではスティーミットと読ませているようです。ALISユーザーの中にも投稿経験のある方も多いのではないでしょうか。
Steemアプリケーションの根幹をなすサービスとなっており、全てはここから始まっている気がしますね。なおSteemプラットフォームでは、Steem、Steem Power、Steem Dollarsの3つの通貨が流通していますが、今回は説明は省かせていただきます。解説しているサイトはいくつもあるので、興味がある方はそのうち1つを貼っておきますのでご参考ください。
ウェブサイト:https://steemprojects.com/projects/p/esteem/
eSteem(イー・スチーム)はSteem最初のモバイルアプリケーションです。ブログ、写真のシェアなどで報酬を受け取ることが可能となっております。Steemへの投稿、コメント、投票、通知、マルチアカウントサポート、下書き、ブックマーク、エディタ、サーバー変更、通貨選択、多言語対応など。
ウェブサイト:https://d.tube/
DTube(ディーチューブ)は分散型のビデオプラットフォームです。Steemブロックチェーン上、IPFSのP2Pネットワークで構築されています。広告なしで仮想通貨によるインセンティブ(報酬)が特徴となっているようです。
👇こんな感じのトップページになっているようです。
ウェブサイト:https://utopian.io
Utopian(ユートピアン)はSteemブロックチェーン上に構築された投票ベースの報酬システム、クラウドワーキング、クラウドファンディングプラットフォームです。世界中にいる開発者、デバッガー、広告者など、プロジェクトに貢献した人へ報酬を与える仕組みを提供しています。また、貢献した人だけではなく、プロジェクトオーナーも仮想通貨による収入を得ることができるためその後の運営が可能となります。
ウェブサイト:https://steemmonsters.com/
SteemMonsters(スチーム・モンスターズ)はSteemブロックチェン上に構築された分散型の収集カードゲームです。マジックザギャザリングや遊戯王のように様々なゲームを収集し戦うことができます。
特徴として自由な取引、販売システム、ブロックチェーンによるデジタル資産所有権の不変性などが挙げられます。DPoSコンセンサスによりイーサリアムよりはるかに多くの取引を手数料ゼロで処理可能とのこと。ゲームを開始するにはスターターパックに10ドルまず課金する必要があるようです(アイテムが資産になるんだから課金は当然やろ見たいな書き方になってますw)。
カードのレベルアップ、ゴールドカードの存在、エディションの違い、デイリークエストなどがゲームの特徴となっているようです。
👇ゲーム開始トップ画面
👇スターターパック $10
以上、人気のアプリケーションを5つ取り上げてみました。そのほかにもまだまだアプリケーションは出てきますので紹介しておきますね♬
ウェブサイト:https://dtrip.app/
ウェブサイト:https://tasteem.io/
ウェブサイト:https://dlive.io/ 👈セキュリティソフトにはじかれます💦
➡Dlive.tv(https://dlive.tv/)としてSteemを離れたようです。
ウェブサイト:https://dsound.audio/
ウェブサイト:https://dmania.lol/
ウェブサイト:https://memestagram.io
ウェブサイト:https://steepshot.io/
ウェブサイト:https://busy.org/
ウェブサイト:https://partiko.app/
再度となりますがこちらからプロジェクト一覧を確認出来ます。
最後にエコシステムのロゴリスト(一部)を貼っておきます👀
いかがでしたでしょうか。
Steemエコシステムを学ぶことで、ALISへの応用可能性なども見えてきましたかね?
個人的にはALISで人気コンテンツとなることも多い漫画コンテンツ専用のサイトとか作ったりしたら面白そうかなぁとか思ったり(言うのは簡単ですが…💦
漫画しか読まない人とかいるだろうし、もっと漫画家さんが集まったら面白いなぁっていう気持ちもあったり…。
特にSteemの場合はUtopianというオープンソースのクラウドワーキングプラットフォームっぽいのがあるので、そこでお仕事(プログラミング)とか依頼してプロジェクトが立ち上がるみたいな例もあるのかな~と勝手に想像しています。そうなるとサイトを立ち上げる労力が多少なりとも少なくなりますかね・・❓❓
なんとなく見ていて思ったのは億ラビくんさんがやろうとしていることをトレースしている感がすごかったです(笑) あの人はALISエコシステムを構築してくれてるんだなぁ~っていう、Steemがやろうとしていることを1人でやっててすごいですね♬
以上、ALISの先輩でありライバル(?)のSteemのDAppsエコシステムを調べてみまみたっ!!
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