ビットコイン(Bitcoin)の価格推移(ヒストリカルプライス)から、月間・年間騰落率を算出しましたのでご確認ください。
「月別パフォーマンス」に違いはあるのか、「この時期にビットコイン投資を始めると良い」などの時期的要因はあるのか、アノマリー(※以下説明)の検証を目的としています。
※アノマリー(または市場の変則性、英語:market anomaly)とは、効率的市場仮説と矛盾するような金融市場の価格およびリターンのねじれ現象をさす。
アノマリーは通常以下が原因と考えられる。
・構造的要因、例えば不正競争、市場の透明性の欠如、規制措置など
・市場参加者の行動バイアス(行動経済学を参照)
・1月効果などのカレンダー効果
参照:Wikipedia
データはCMCの「Bitcoinの履歴データ」から2013年4月28日~2019年4月27日までの各月の開始価格、終値を参照しています。また、年間騰落率や月別の平均リターンはExcelによる単純平均(Average)を用いて計算しています。
明らかにこれは違うなどありましたらご連絡いただけると助かります(;´・ω・)
算式:(毎月終値-毎月始値)÷毎月始値×100%
データ参照期間:2013年4月28日~2019年4月27日
月別リターン
1月、3月…税金支払いのための現金化需要なのか、値下がりしている年、値下がり率の大きな年が目立った。
5月…俗に「セル・イン・メイ」(5月売り抜けを推奨するコトバ)と呼ばれる言葉通りなのか、5月に大きく上昇して、その後パフォーマンスが低調になる傾向も?
8月…俗に夏枯れと呼ばれる売買代金が膨らまない時期。パフォーマンスとしては対象期間6年のうち4年がマイナスでの値動きとなり、8月は弱い説はある程度説得力があるかもしれません。
10月…なぜそうなっているのかこれといって特定はできないながら(何か明確にコレというものがあればコメントください)単純な平均リターンが大きく勝率も4勝2敗と高かった。
11月…10月と同じく、単純リターンが大きく、勝率も5勝1敗と高かった(ただし2013年11月の異常な高騰が大きく影響している可能性あり)。
四半期別リターン
1~3月…単純平均リターン -5.4%
4~6月…単純平均リターン 10.5%
7~9月…単純平均リターン 2.7%
10~12月…単純平均リターン 37.5%
以上の結果となり、4~6月と10~12月が高く、逆に1~3月のパフォーマンスが悪かった。
なんとなく年末高くなるという印象はありましたが、データとしても示されている印象。ビットコインを保有する企業としては年末(6月末の「半期」)の残高が大きいほど資産評価額が高くなるのでそのあたりも関係しているのでしょうか?
上半期・下半期別リターン
1~6月…単純平均リターン 2.6%
7月~12月…単純平均リターン 20.1%
以上の結果となり、年後半のリターンが高くなる傾向が確認できた。
以上、どんな感想をお持ちになりましたでしょうか。
外部サイト「ビットコインの歴史と価格推移」ではビットコインのイベントと価格推移の解説もあるので、そちらと見比べながら確認するのも面白いかもしれません。
データ期間がまだ2013年から6年分しかなく、データ分析としては不十分かもしれません。ただデータが貯まりすぎると賢い人たち(機関投資家)がアノマリー投資などをする可能性も出てくるため、不十分なデータをうまく生かしていく必要もあるのかなぁと感じました。
10ALISくらい投げてもらえればいつでもデータ更新などさせていただければと思います(笑)
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