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Binanceの先物取引(Futures)を徹底解説。取引のはじめ方から両建て方法、注文方法、証拠金維持率まで

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  • 昆布森ちゃん
  • 2020/05/17 13:46
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今回はバイナンスの先物取引(Futures)を徹底的に解説していきたいと思います。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインをはじめとした各主要通貨を最大125倍レバレッジをかけて取引できるなど少ない手元資金で大きなポジションが持てることが最大の特徴となっております。

なお、本記事は先物のレバ取引を推奨するものではなく、リファーラルリンク等はありません。

 

お伝えしたいことが多くすべて読み切るのは時間がかかるため、必要に応じて目次を検索するなど、目的の項目を探してみてください。

目次

1. 先物口座の開設の仕方
2. そもそも先物とは?
3. 実際の先物取引画面解説
4. 注文の種類(Limit, Market, Stop Limit, Post-Only, GTC, IOC, FOK)
5. 売買手数料
6. 取引資金の移動(トランスファー、充填、資金移動)方法
7. 保有ポジションの詳細を確認
8. 超重要なマージン(証拠金)の話
9. その他気になった点

 

1. 先物口座の開設の仕方

まずは先物口座の開設をしてみましょう。

バイナンスページ上部から「Wallet(ウォレット)」画面を開き、左側にある「Futures Wallet(先物ウォレット)」をクリックしてください。

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この画面は規約に同意し、先物口座を開設した後になります。

規約、注意事項があらわれますので同意すると先物取引が可能になります。

なお、先物取引を行うにはバイナンスの口座を開設していることはもちろん、2段階認証(Google 2FAやSMS)を設定していることが必要となります。

 

2. そもそも先物とは?

先物の由来

先物とは本来穀物(米や小麦などを想像してみてください)を将来買うこと/売ることを約束する売買契約となります。

穀物の生産者としては一定の価格で生産した商品を売却したいという需要が常にあります。その年の気候などの影響で豊作の年・不作の年が毎年あると思うのですが、豊作の年の場合市場に出回る商品の供給量が多くなってしまうので価格が下落する傾向があったり、逆に不作の年の場合市場への供給量が減るため価格が高騰することもあります。そうなった場合生産者側としては毎年の収入が安定しません。

そこで登場するのが先物なのですが、生産者側としては〇か月後(限月、決済期日)に〇トンあたり〇〇円(現在約束した価格)で売却するという契約をあらかじめ結んでおくと収入が安定しますね!

逆に買い手側としてはどうしても毎年米や小麦が必要なので、一定の価格で(市況に影響されず)商品を仕入れたいという需要があるので、ここで将来の売買契約が成立しますね。

実際先物を取引する際は証拠金と呼ばれる少額の手付金のような形で売買することになるためこれがいわゆるレバレッジを効かせた取引という形で市場が発展してきました。

 

バイナンス先物取引の特徴

穀物などの先物とは違い、期日(限月)のない無期限先物(Perpetual Futures)という形で取引が行われます。無期限の意味は、先物を契約したからと言って将来ビットコインの現物(穀物で言ったら米や小麦)を引き渡す必要がないという意味になります。

そうすることで、投資家としては普通にビットコインを売買しているような感覚で先物契約を売買することができ、少ない証拠金にレバレッジを効かせて取引ができる仕組みとなっています。

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3. 実際の先物取引画面解説

利用規約に同意したら早速取引画面を見てみましょう。

ページ上部からDerivatives(デリバティブ、金融派生商品)という表示がありますのでそちらをクリック、Futures(先物)という項目が出てきますので、クリックしてみてください。

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先物の取引画面が出てくると思います。なお、今回は2020年5月現在「New Website(新ウェブサイト)」として表示されている先物取引画面を元に解説していきたいと思います。※新ウェブサイトでは両建て機能が搭載されているため、旧ウェブサイトでは買っていたポジションと逆のポジション(売り)を持とうとすると買いポジをまずは売らなければなりませんでした。

 

▼先物取引画面上部

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①取引ペア…BTC/USDTの取引ペアの表示となっています。基本的にはUSDTを証拠金として、ETH・BCH・XRP・EOS・LTC・TRX・ETC・LINK・XLM・ADA・XMR・DASH・ZEC・XTZ・BNB・ATOM・ONT・IOTA・BAT・VET・NEO・QTUM・IOSTなどの先物取引が可能となっています(2020年5月現在)。

②先物価格…現在の先物価格。現物価格とは価格の決定要因が違うので全く一緒にはなりません。

③基準価格(Mark Price)…複数の取引所の価格を参照した基準価格。バイナンスの現物(Spot)価格だけでなく複数の取引所の数値を参照することで価格操作などの影響を少なくしています。また、この基準価格が含み損益(PNL)や証拠金(Margin)の算出基準となる点にも注意してください。

④ファンディング・レート…買い手と売り手の均衡を守るため、一定の料率が8時間ごとに買い手と売り手との間で受け渡しされます。価格上昇局面では買い手から売り手への支払い、価格下落局面では売り手から買い手への支払いとまずは覚えてしまいましょう。

⑤変化率…先物価格の24時間での変化率。

⑥24時間の最高値・最低値…過去24時間での先物価格の高値と安値。

⑦出来高…過去24時間の出来高。

⑧モードの切り替え…デイモード(昼間モード)とナイトモード(夜間モード)の切り替えができます。

⑨プリファレンス(Preference)…注文方法(後述)とポジションモード(Position Mode)の選択が可能となります。ポジションモードはOne-way ModeとHedge Modeの2種類があります。One-way Mode:一方通行モードでは買いか売りの片方のポジションしか持てないので一方通行という名前がついています。Hedge Mode:ヘッジモードでは両建てが可能となっております。

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Preferenceを選ぶとポジションモード(ワンウェイ/ヘッジモード)を選ぶポップアップがでてきます

⑩マージンモードおよび証拠金倍率…マージンモードはCross Margin Mode:クロスマージンモードIsolated Margin Mode:独立マージンモードの2種類から選べます。

クロスマージンモード➡マージンバランスがすべてのクロスマージンモードでのポジションと相殺・シェアされるため例えば売りポジと買いポジを複数持っている場合強制的な清算が起こりにくくなります。その代わりに一度にすべてのポジションが清算されるリスクもありますので注意が必要です。

独立マージンモード➡個別のポジションごとで個別のマージンレベルで管理するモード。個別のポジションのマージン比率(証拠金比率)が100%になった場合ポジションは強制的に清算されます。また、マージン(証拠金)は随時追加や引き出しが可能となっています。

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取引ペア(例:BTC/USDT)ごとにマージンモードやレバレッジ倍率の選択が可能

 

以下ではさらにチャート画面や注文状況を見てみましょう。

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⑪チャート…Trading Viewに対応しています。↑の図では一目均衡表を表示させています。

⑫出来高…各時間帯でどれだけの売買が行われたか目視で確認できます。

⑬注文状況…いわゆる板。現在の価格より上に売り注文、下に買い注文がどれだけあるのか確認できます。また、小数点以下の単位を(↑の図では0.01)から0.1や1に設定することで細かい注文をまとめて表示させることもできます。

⑭保有ポジション・未約定の注文・注文履歴・取引履歴・各種履歴…左からそれぞれPosition=現在の保有ポジション、Open Orders=注文しているけどまだ約定していない注文、Order History=注文の履歴、Trade History=取引履歴、Transaction History=各種履歴が確認出来ます。特にTransaction Hisotryでは実現損益をはじめ、自分が支払った/受け取ったファンディングフィーやコミッション(手数料)などが確認出来ます。

 

4. 注文の種類(Limit, Market, Stop Limit, Post-Only, GTC, IOC, FOK)

次にいよいよ注文方法・オーダータイプを確認していきたいと思います。

まずは売買画面を下の画像でご確認ください。

買い注文と売り注文が2種類あるのが確認出来ますでしょうか。

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一方通行モードとして紹介させていただいたOne-way Modeでは「Buy/Long」と「Sell/Short」の取引画面なのに対して、両建てが可能として紹介させていただいたHedge Modeを選択すると「Open long」と「Open short」として名称が変わるとともに、例えばBTCを1BTC分買い注文したあとに1BTCを売るOne-way Modeでは注文が単純に決済される(なくなる)のに対して、Hedge Modeでは買い1BTC、売り1BTCと両建てになる点にご注意ください。

 

注文の種類

注文画面ではたくさんの入力項目がありますが、基本的には下図の⑮価格と⑯の数量を入力すれば何とか注文はすぐできるかもしれません。

以下では項目ごとの説明をしていきたいと思います。

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⑮Price:価格。いくらで買うのか/売るのかを入力します。

⑯Amount:数量。どれくらいの数量を買うのか/売るのかを入力します。マージン=証拠金およびレバレッジ倍率に応じて0~100%まで数量入力画面の下にあるメーターを動かして調整することも可能です。

⑰Limit:指値注文。あらかじめ決めた価格で注文。

⑱Market:成行注文。現在出ている買い板/売り板から値段を決めずにすぐに注文して板に出ている注文からこちらの注文を相対売買させます。

⑲Stop Limit:あらかじめ決めたストップ価格になったら(トリガーに引っかかったら)、指値注文=Limit Orderを履行します。

例:現在8500ドルで1BTCを保有している場合、8000ドルにタッチ=ストップ価格がトリガーしたら7980ドルで売り注文=指値注文を出して損切りをするようなイメージです。

⑳Stop Market:あらかじめ決めたストップ価格になったら(トリガーに引っかかったら)、成行注文=Market Orderを履行します。

㉑Trailing Stop:トレーリングストップ注文。Stop Limit注文とほぼ同じですが、市場の上昇や下降に合わせてストップ=トリガー価格が推移していく注文方法。

㉒Post-Only:注文が必ず板に出るか、板に出ない場合は注文できません。注文は必ず板に出てから約定されるまで待つ性質があるため、注文が必ずMaker注文となります(Takerになりえない)。激しい価格の乱高下などがある場合にどうしても板に注文を出して買いたい/売りたいなどの場合に有効でしょうか。

㉓TIF:Time In Forceの略。注文に時間的期限や条件が設けられます。具体的には以下の3つの注文方法(GTC, IOC, FOK)がこのカテゴリーに属します。

㉔GTC:Good Till Cancelの略。注文が約定されるかキャンセルされるまで板に残り続けます。

㉕IOC:Immediate Or Cancelの略。注文が即座に履行されるか、即座に履行されない場合は残りの注文はキャンセルされます。㉒のPost-Onlyと比較するとわかりやすいですが、こちらの注文は必ずTaker注文になり、現在板に出ている注文をこちらから約定させに行く形となります。
例:1BTCの買い注文を指値で出したにもかかわらず、現在の売り板の状況から0.5BTCしか約定しなかった場合、残りの0.5BTCの未約定注文はキャンセル。

㉖FOK:Fill Or Killの略。注文が即座に全部約定するか、しない場合は注文全部がキャンセルされます。
例:1BTCの買い注文を指値で出したにもかかわらず、現在の売り板の状況からその価格帯では0.5BTCしか約定する売り注文がなかった場合、注文全てがキャンセル。

㉗Reduce-Only:今あるポジョションを減らすのみしか注文ができません。
例:1BTCのロングポジションを持っている場合に、追加で0.5BTCの買い注文は不可。また、この場合、2BTCを新たにショートしようとすると、1BTC分のロングポジションの解消はされるものの、残りの注文はキャンセルされるようなイメージです。

 

5. 売買手数料

Maker注文(板に注文を出す方法)とTaker注文(板にある注文から売買成立させる方法)の話が出たので手数料の話をしておきます。

手数料の確認方法はBinanceの通常画面の最下部からFee Scheduleを参照してください。

具体的にはほとんどのユーザー(VIPレベル0ユーザー)がMaker注文の場合0.02%Taker注文の場合0.04%となります。

バイナンスで暗号資産現物の取引手数料が0.1%であることを考えると安い水準なのではないでしょうか。

また、BNBを使って手数料を支払う設定にしている場合、10%の割引を受けることができますが、その場合BNBはFutures Wallet(先物ウォレット)に保有している必要があります。

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手数料一覧。VIPレベルに応じて手数料が変わります

 

6. 取引資金の移動方法

次に先物口座へUSDTを移動(トランスファー、充填、資金移動)させる方法を解説していきます。

基本的に先物に今ある取引ペアはUSDT建てになっていますので、取引をはじめるには元手・証拠金となるUSDTを何かしらの形で調達しておく必要があります。

 

以下では現物口座から先物口座へ移動(スポットウォレットからフューチャーウォレットへ移動)させる方法は様々ありますが代表的な例を示しておきます。

先物ウォレット画面から「Transfer」を選択

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▼Transferに関する確認画面。Spot Wallet(現物口座)からFutures Wallet(先物口座)、左が「From」となっているので送り元右が「To」となっているので送り先を選択して数量を入力してください。

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なお、先物ウォレットをみていただくと分かる通りBNBもトランスファーできる形となっていますので、手数料のディスカウントを受けたい方はBNBもスポットウォレットから先物ウォレットへ移動させておいてください。

 

7. 保有ポジションの詳細を確認

次に、ポジションを保有した場合の状況を整理していきたいと思います。

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A. 取引ペアおよびレバレッジ倍率

B. 数量

C. 先物/契約価格(ロング/ショートした価格。先物なので契約価格とも言えます)

D. 基準価格

E. 清算価格=ロングの場合この水準を下回ったら強制的にポジション解消となります

F. マージン比率  ※後ほど詳細を解説します

G. マージン(証拠金)

H. 含み損益(PNLはProfit aNd Lossの略です)。先物価格ではなく基準価格をもとに算出されます。

I. ADL(auto-deleveraging:自動でポジションを縮小する機能)…バイナンスではユーザーを保護するため、Binance Futures Insurance Fund=バイナンス先物保険基金を設定し、相場の急変時などで大量の清算が発生する場合など、ユーザーの証拠金がマイナスにならないように保護しています。含み益が多いほど、この4本あるメーターが点灯し、相場の急変時などに自動で含み益が過大なユーザーのポジションを、含み損を抱えて強制的な清算に陥ったユーザーのポジションと相対させます。また、バイナンス保険基金も通常ためている資金を放出してユーザーを保護します。
(事例:2020/5/10 1300万ドルの資金をユーザー保護に利用

J. ポジションをクローズする場合、「Market」注文ですぐ決済するか、「Limit」注文で自分で価格を決めて指値注文するか選べます。

 

8. 超重要なマージン(証拠金)の話

次にマージン=証拠金の話をします。

計算はバイナンスがしてくれて、清算価格にタッチさえしなければ強制清算されないんでしょ、という方は読み飛ばしてください笑

わかりやすい計算事例などを用いて解説していきたいと思います。

【用語の定義】

①Initial Margin…当初証拠金。レバレッジ倍率分のポジションを持てる。
②Initial Margin Rate…当初証拠金比率。1/レバレッジ倍率で計算される。
③Maintenance Margin…維持証拠金。ポジションを保有するのに最低限必要となる証拠金残高。
④Margin Balance…証拠金残高。ウォレット残高+未実現損益。
⑤Margin Rate…証拠金比率。③維持証拠金/証拠金残高で計算され、100%に到達したら強制清算=Liquidationが発生。

さっそく小難しいですが~。。

わかりやすくするために、100ドル持っていて125倍ロングする場合を例に説明していきたいと思います。

 

【事例】

100 USDT(ドル)持っていて、BTC価格=9000ドルの時に125倍ロングする場合。

【解説】

ポジションのサイズは100ドル×125倍=12,500ドル分(≒1.38BTCのロング)となります。

②当初証拠金比率(Initial Margin Rate)=1/125倍=0.8%となります。また、当初証拠金はこの場合100ドルなのですが、ポジションサイズ/レバレッジ比率=12500ドル/125倍=100ドルとしても計算できます。
当初証拠金比率の計算は以下の表を用いるとよりわかりやすくなります。

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125倍ロングの時は最大保有ポジション5万ドルで、0.8%の当初証拠金比率(Initial Margin Ratio

③維持証拠金(Maintenance Margin)はポジションを保有するのに最低限必要となる証拠金残高のことで、レバレッジ比率にかかわらず以下の維持証拠金比率の表によって一定に決まります。

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維持証拠金はポジションサイズによりいつでも一定。レバ125倍で5万ドル以下の維持証拠金(Maintenance Margin Rate)は0.4%

今回の事例の場合、③維持証拠金(Maintenance Margin)は125倍の表を参照すると0.4%となっているので、維持証拠金=ポジションサイズ×維持証拠金比率=12,500ドル×0.4%=50ドルとなります。

そして、この③維持証拠金(Maintenance Margin、今回の場合50ドル)を④証拠金残高(Margin Balance、今回の場合当初100ドル)が下回った場合、強制的な清算が行われます。

12500ドルのポジションを持っていて50ドル分の価値下落はかなり頻繁に起こるはずなので、125倍ロングというのがいかに難しいポジションなのかわかります。0.4%分価格が逆方向に動いただけで清算ですからね!

なお、このケースで⑤証拠金比率(Margin Rate)は当初、③維持証拠金/④証拠金残高=50ドル/100ドルとなりますが、価格が変動して、50ドル/50ドル=100%になったら強制的な清算となることになります。

 

【事例②】実際のポジションをみてみましょう!手元に4631.9USDT(ドル)ある場合で9510ドルで1.464BTCロング。レバ3倍の時の画像が以下になります。

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【解説】③維持証拠金(Maintenance Margin)は最初の5万ドルまでが0.4%なので、1.464BTC×9510ドル×0.4%=55.69ドルとなりほぼ画像の通りとなります。
④証拠金残高(Margin Balance)は当初の保有残高4431.9ドルとなっています(未実現損益の影響で各数値に若干の誤差はありますが)。⑤証拠金比率(Margin Rate)は③維持証拠金/④証拠金残高=55.69ドル/4431.9ドル≒1.2%となり、ほぼ画像で表示されている数値通りとなります。感覚的には4431.9-55.69ドル=4376.21ドル分の含み損が出ると証拠金比率が100%になるので強制的な清算=Liquidationが発生するという理解です!

 

だんだんと慣れてきましたでしょうか。

ご要望があればさらに事例を追加していきたいと思います。

 

9. その他気になった点

・一つ上のお題の際にちらっと話をしましたが、BTC/USDTの先物取引ペアは125倍レバ取引できますが、ETH/USDTやBCH/USDTなどメジャーアルト先物は75倍が最大、DASH/USDT、ATOM/USDTなど若干マイナーなアルト先物になると50倍が最大のレバとなるようです。

 

・先物ウォレット内に、BTCやBUSDなどのクリプトを担保にUSDTを借りることができ、そのUSDTを元手に先物取引を行う機能が備わっているが気になったり…。借金してUSDT借りて、さらに先物でレバ取引させるってすごいなぁとw

 

・もともと両建て機能はなかったはずなのに、比較的最近になってできるようになったみたいですね。これで現在持っているポジションを清算せずに逆ポジが持てるようになっています!

 

レバレッジ倍率はポジション保有中も変更可能となっています!これは逆に言うと、ある程度低めのレバ倍率でポジションを持ち含み益がのっている場合、そのポジションを維持したままだと証拠金の拘束が痛いので、その含み益ポジションを維持したままレバ倍率を最大限まで引き上げると証拠金として拘束される資金が最小限になる点。そういった性質をうまく利用すると、使い方次第でかなり柔軟な戦術が可能なのではないかと思えたり?

つまり、含み益がのっているうちは証拠金は極小単位あればいくらでもよく、含み益のポジションが含み損になった途端あっという間に清算されるので一見リスクを最大化している行動に見えて実は損小利大で投資効率を最大化しているのではないか、そういう事も可能なのではないかなぁと・・・

 

実は以上のような気づき事項が最もお伝えしたかった点でもあったりします。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました😃

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