映画「アルキメデスの大戦」を見てきました。原作は三田紀房さんの漫画です。原作の第1巻~第3巻ぐらいまでが映画になっています。結末は映画オリジナルだと思われます。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、冒頭の戦闘シーン(戦艦大和が沖縄へ向かう途中で、アメリカ軍の猛攻を受けて撃沈される)をしっかり見ておくと良いと思います。
↓
↓
↓
大和の乗組員が死ぬ場面があり、一方でアメリカ軍のパイロットは救出される場面があります。(実際の戦闘では、敵前で救出作業することはなかったと思われますが、)アメリカは個人の命を大事にする、しかし当時の日本はそうでなかった、ということなのかもしれません。
山本(舘ひろし)・永野(國村隼) VS 嶋田(橋爪功)・平山(田中泯)という構図です。新型軍艦を建造する会議で、どちらの陣営の案が承認されるか?が焦点です。山本は、「巨大戦艦を作ったら戦争への道に進むことになる。阻止しなければならない。」といって櫂小佐(菅田将暉)を口説き落とし、自分達の陣営に加えます。櫂は、巨大戦艦の建造費見積金額の嘘を暴くために、必死に動き回ります。
嶋田側の妨害にもめげず、櫂が計算式を作り、金額の嘘を暴く。しかし平山は、「金額を低くすることで、他国を欺くため」と説明する。嶋田・平山の建造計画が承認されそうになる。しかし、櫂が巨大戦艦が大波に耐えられないのではないか、と問いただすと、平山は誤りを認めて計画案を取り下げる。会議は山本側の勝利となります。
巨大戦艦建造計画を取り下げた平山は、後日、櫂を呼び出します。平山は櫂に巨大戦艦建造への協力を要請します。櫂は当然ですが反対します。そこで平山は、
「巨大戦艦を作らなくても、戦争に突入するのは止められない。」
「日本は負け方を知らない。国がなくなるまで戦争を続けるだろう。」
「巨大戦艦を作り、それが沈められたら、そこで戦争を終わりにできる。」
といって、櫂へ協力を要請します。
そして、戦艦大和は建造され、日本は戦争へ突入します。
戦艦大和の艦上には、山本長官に敬礼する櫂中佐(軍服の襟章より推定)の姿。
戦艦大和を見送る櫂の涙。
冒頭の戦闘シーンを思い返すと、涙が止まりませんでした。