私の家では、私と弟がアトピーでした。
膝の裏と肘の内側がけっこうひどくただれていました。ただ、不幸中の幸いというか、冬に悪くなることが多かったので、長袖や長ズボンを身につけることで、あまり外見に響かなかったのは助かりました。
皮膚科に通っていましたが、皮膚科の先生からは「多くのアトピーの人は、夏の汗で悪化する人が多いのだけれど、君たち兄弟は冬に悪くなるね。乾燥に弱いタイプなのかな。それか、ストレスが多いのかもしれないから、あまり根をつめないようにね」と言われて、保湿クリームも処方してもらっていました。
2人とも学生だったので、冬は何かと試験などがあって、夏よりストレスを感じるのかなと考えていました。そして、ある冬、私は2週間ほど家から離れて暮らす必要があり、その時に、すっかりアトピーが治ったのです。
母は「よっぽど家がストレスだったのか」と一瞬悩んだようですが、そんなわけはないと考え、私の生活をすごく確認してきました。そして、実家と違う習慣を、色々試していました。そんな中、効果があったのは、洗濯のすすぎの回数を通常のモードの2倍にするということでした。どうやら、私と弟は服に微量に残っていた洗剤に反応して、皮膚が荒れていたようなのです。だから、長袖長ズボンを履く、冬のほうがアトピーがひどくなっていたのです。(離れて住んでいる時は、コインランドリーに行く必要があったのですが、そのコインランドリーはお湯で洗うタイプで、洗濯洗剤ではなく、粉石鹸のようなものを入れるものでした。母はそこからヒントを得たようです。)
父、母、妹は皮膚が荒れることはなく、私と弟が通常よりかなり敏感肌だったということで、洗濯機が悪いとまでは思っていません。しかし、結局我が家では、ドラム式の洗濯機を、縦型の洗濯機に買い換えました。もう夜、かゆくて眠れないこともないし、掻いてはいけないからかゆいところを叩く音が弟の部屋から聞こえてくることもありません。
もしかしたら、肌荒れで悩んでいる人の中には、私たちと同じ要因の人もいるかもしれません。何かのヒントになればいいなと思って書きました。
MIO
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