昨日21日、米取引所の「Poloniex」、日本の仮想通貨メディア「CoinPost」さんが相次いで詐欺への注意を呼びかけました。
両社が注意喚起した詐欺は「Giveaway(ギブアウェイ)詐欺」と呼ばれています。
(Giveaway詐欺に使われる典型的な画像)
仮想通貨関連の運営アカウントを装ったBOTアカウントが、運営アカウントのツイートにリプライ、リプライの画像やリンクをクリックした人に犯人の指定したアドレスにETHを送らせて終わり、という超セコい詐欺です
この「Giveaway(ギブアウェイ)詐欺」のリプライ(画像)には、英語でだいたいこんな内容が書かれています。
「コミュニティに還元します! 総額 10,000ETH 持ってけ!」 (5,000ETHの場合あり)
「いつも応援してくれてありがとう! ここをクリックして出てきたアドレスに 0.5~20ETH 送ってくれれば 5~200ETH すぐに送り返すよ!!」
「早く! 急いで! もう××××ETHしか残っていないよ!!」
、、、と思ったので、調べました。
「ALIS」「CoinPost」「bitFlyer」「EIDOO」「UTRUST」「BINANCE」「Poloniex」
05月05日~05月20日の15日間、上記の仮想通貨関連7社の公式アカウントにリプライした「Giveaway(ギブアウェイ)詐欺」のアドレス20件の入金件数と入金額の一覧がこれです。
なんてこった、、、ちょろっと調べた分だけで約5000万円ですよ。
「おい、マジかよ! いいね!!」と脊髄反射でスケベ心フルスロットルのままETHを全力で投げ捨てる奇特な御仁がこんなにいらっしゃったとは、、、(もちろん全てが被害者のTXではなく中には犯人自身のTXも僅かにあるかもしれませんが) そりゃ犯人も笑いと犯行が止まらない訳です。
さらに実際送金してしまった被害者を見ると、UPbitやPoloniex、BINANCEといった取引所から直接送金しているという根本的にアレな人たちが多くて、「これはカモられてもしょうがないな」とか何とか思ってしまいました。
しかしながら、全く無関係の運営アカウントからすれば、自分のツイートにもれなく詐欺リプが付いてくるという厄介なものです。CoinPostさんだけでなく、CryptoCurrencyMagazine、bitFlyer、もちろんここALISも含め日本の多くの仮想通貨関連の運営アカウントがターゲットになっています。
このGiveaway(ギブアウェイ)詐欺、昨年末頃から欧米を中心に広がり、ここ1か月くらい急速に被害範囲が拡大してきており、最近では法人アカウントのみならず界隈で有名な個人アカウントの成りすましや、BTC版Giveaway、さらにはTwitterだけではなく、Mediumに偽アカウントを作る・記事に見せかける、メアドを入力させてメアド宛にアドレスを送り付ける、リプライ同士で会話をするなど、手口がだんだん巧妙に変化してきています。
個人的に一番起きて欲しくない展開 (起こる確率が高いと思っている展開) は、この詐欺の犯人が日本語を使い始める、もしくは日本人がこの詐欺を模倣する事態が発生することです。
本当に一番いい解決法は、誰も犯人にETHやBTCを送らないことです。
Alisistaの皆さんも「うまい話」には特にお気を付けください。
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