26/08/2016
いよいよ最終週となりました。
長いようでやっぱりあっという間の3週間。
でもまだまだ本番は続きます。
先週は総領事館に行ったり、様々なパーティーに顔を出したりと本番をこなしながら来年に向けての足がかりを作る日々。
そんな中、総領事館に挨拶に行った翌日に首席領事と領事館広報の方が観に来てくれました。
そして、昨年に引き続きお呼ばれしたのは「アジアンアーティストアワード」というfringeにアジア地域から参加しているカンパニーの作品に贈られる賞のレセプションで、今年はヒルトンの最上階で立食形式のパーティー。
昨年も行われたのですが、あまり規模も大きくなく最終的に1団体だけがWEBで発表されるだけで正直「なんだこりゃ」だったんですが、今年はアジアンアートアワードを主催する中国系のトップや、fringe事務局からもチーフダイレクターが挨拶に来るなど、参加者の数を見ても昨年より規模も大きくなったよう。
今年のアジアからの参加作品の正確な数はまだ発表されていないのでわかりませんが、インターナショナル(イギリス以外からの参加)は全体の70%だそうで。
ってことは、全体が約3300作品なので、インターナショナルはざっと2300作品。
その中でアジアの参加は、多分500ぐらいじゃないでしょうか。
韓国、中国、台湾、シンガポール、タイなど、かなりの数の作品とカンパニーがいると思います。
毎年一番参加数が少ない日本でも今年は10団体。
トータルで数百団体はいると思います。
その中から数十組に声がかけられ、アジアンアートアワードのレセプションに参加することが出来るんです。
ま、この時点ですでにかなりの数が絞られているので、ここに呼ばれているだけでそれなりの作品をやってる団体ってことではあるんですが。
ちなみに日本の太鼓チームも3団体だけ来てました。
一通りのお偉いさんの挨拶やらが終わり、いよいよショートリストの発表です。
ショートリストというのは、さらにそこから数団体に絞り込まれ、公式にファイナリストとして選ばれたということ。
このショートリストから、最終的にwinnerが選ばれます。
今年はベストパフォーマンス、ベストダイレクター、ベストカンパニー、ニューカンパニー?、の4つの賞がありました。
「…それでは、ショートリストの発表です。まずはTENT…」
はい、呼ばれちゃいました。
多分10団体ぐらい選ばれたと思いますが、日本ベースのカンパニーはウチだけ。
他はほとんどが韓国と台湾だったと思います。
最終的にベストパフォーマンス、ベストカンパニーは韓国政府がバックアップしている韓国ではかなり大きなカンパニーが取りました。
韓国や中国、台湾などは国レベルで若手で無名の現代アーティストを多く支援しているっていうのに。
日本は文化支援で大きく世界から取り残されていることに早く気付いてほしい。
ちなみにベストダイレクターを獲ったのは元?日本人。
Mamoru Iriguchiという人ですでに日本を飛び出しイギリスをベースに世界中で活動しているパフォーマー。
映像とアートを融合させた笑いでデジタルパフォーマンスをしている人。
挨拶させて頂いた彼はとっても物腰の柔らかい素敵な人でした。
とにかくMY COMPLEXの作品「TENT」は2016年のfringeアジアンアートアワードに正式に名前が残ることになりました。
そして先日の最後の休演日は日本からのゲストと足を伸ばし、普段は絶対に行かない海の近くまで散策してきました。
fringeに参加して3年、おかげさまで初めてのんびりとした時間を過ごし、たらふく美味しいものを食べ、充実した1日を過ごすことが出来ました。
そして今日の(26日)朝、何気なくTwitterを確認したら…一昨日来ていたレビュアーのレビューがタイムラインに!
★★★★ ‘an entrancing, slightly mystifying, piece of Japanese theatre’
やりました。3年目にしてついに4★を獲ることが出来ました。
しかも2人来たレビュアーの二人ともが4★。
どちらも長文で批評を書いてくれました。
欲を言えば…もうちょっと、早くレビュアーが来てくれて★が出てればお客さんも増えたのに。
でも、まぁ、これでちょっと肩の荷が少しおりました。
とは言え、まだ残りの3ステージ、4★に恥じないようしっかりとやります。