
おはこんばんちは。特にキャンプが好きなわけでもない、んぺーです。
去る2/9、関東を寒波が襲いましたね。
その日、福島は猪苗代湖の畔のキャンプ場にいました。
画像多めです。
仲のいい同僚にキャンプ好きが2名おり、「自身の装備でどれくらいの寒さまでいけるのか試してみたい」というのが始まり。
それに乗っかった楽しいこと好きが2名、そして私の総勢5名。
自慢ではないが私は非常に寒がりです。
冬場はトップス3枚当たり前。今年はヒートテック2枚にインナーダウン着てその上に職場の制服&上着で仕事してました。
足も寒いので当然ヒートテックタイツ。
そんな私が雪の中キャンプなんかして死なないだろうか?というのが1番の心配でした。そしてどうにか生きて帰ってきました。
福島は郡山市湖南町、地名の通り猪苗代湖の南の畔にある秋山浜キャンプ場。
同僚の調べによると、夏場は普通のキャンプ場、冬場は勝手にやってくれという感じらしい。大丈夫かそんな適当な感じで…。
早朝に車2台で出発。高速に乗る前にホームセンター的なところで食材や炭などの買い出し。
高速を使って福島に入り、昼過ぎに目的地に到着。
雪で遊びながら食事の準備をしつつ、寝床の確保。
せっかくなので簡易かまくらを作る予定。
朝まで寒さと戦い、朝食を食べて撤収。
1番近場の温泉か銭湯で身体を温めてから帰宅。
という予定でした。はい。
ここがキャンプ場の駐車場。雪で埋まってます。入り口も、駐車場そのものも。
駐車場に入れず到着早々詰みました。ですがさすがにこのまま帰るわけにもいかないので、早速雪かき。
ここまで入り口を広げ、いざ侵入。
しようとしたところ、人間の体重では平気な雪も車の重量には耐えられないようで、普通にタイヤが埋まってしまう。どうしようもない。
どうしようもないので諦めて、とりあえず路駐して荷物を降ろすことに。
一面雪景色。そらそうか。
ここに風を遮るものを設置。
本当は左右に雪壁を作るなどする予定だったものの、駐車場の雪かきで雪遊びは満足してしまったのか誰も言い出さずw
足元にはアルミシートを敷き、こたつテーブルを設置。参加者間の連携が取れておらずこたつ布団的なものがなかったので、タオルケットで代用し、中を豆炭アンカで温める作戦。
だったのですが想定よりも豆炭が力不足で、全然暖かくなりませんでした。
右にいるのは1人用テントを試してみたいというキャンパー。果たしてその実力は。
設営も終わりに近づいた頃。他のキャンパーも2団体(片方はソロ、もう片方は家族?)、少し離れた場所に設営をしていました。
すると1人の老人が歩み寄ってきました。
「あー、そういえばまだ路駐したままだな、これは怒られるヤツか?」
などと身構えていると、思ったよりフレンドリーに話しかけられました。
(以下、正直私にはよく聞き取れなかったのでなんとなく意訳)
老人「キャンプか?ほー、寒いのにようやる」
老人「七輪とかバーベキューとかはいいけど焚き火はダメな」
老人「駐車場入れないだろうから、ガードレールのある脇道に止めていいぞ」
老人「ちょっとお前ら、○○○雄って調べてみな、インターネットで」
老人「ひまわり畑のヤツ出てくるだろ、それ俺」
○雄「俺ぁこの辺の土地持ってんだ、市にホニャララ万で貸してんだ」
○雄「夏は10時頃にも見回りすんだ、花火やってねぇかどうかよ」
○雄「明日帰んのか?近くに風呂あるから朝入ってけよ」
老人もとい○○○雄氏、地主でした。いやービックリしました。
怒られるどころか、路駐を公認されてしまいました。
ググってみろ、の件は本当に最初は何を言っているのかわからなくて。
まさか自分の名前をググらせようとしているとは思わずw
そして自慢するだけして去っていきました。
そして路駐は地主の公認です。冬場に駐車場入れない場合は、ガードレールのある脇道に路駐OKのようです。行けばわかると思います。
土鍋を持っていき、適当な鍋を作りました。なぜか鍋のスープの素が凍っており、それを解凍するのに時間がかかりました。
こちらは七輪でバーベキューと、飯盒で炊き込みご飯。
私はというと、どうしてもやってみたくて、ウサギをチタタプしてオハウにしました。えぇ、ゴールデンカムイの影響です。
こちらはウサギのお肉。1kg1500円くらいのを通販で買いました。
これを包丁でひたすらたたいて…
たたいてたたいて丸めて…
こうします。
ウサギのチタタプ(アイヌ語で「我々がたくさんたたいたもの」)のオハウ(同じくアイヌ語で「汁物」)です。
ゴールデンカムイのレシピをもとに、簡略化して作ってみました。
ウサギの肉を食べるのは初めてでしたが、噂の通り鶏肉っぽい。ちょっと動物っぽい鶏肉って感じでした。
買った肉が思っていたよりウサギそのままで、血抜きはしてあるけど骨はそのままで解体が面倒だったので、残りは持ち帰ることにしました。
チタタプが甘くてあまり肉団子感がなかったのは失敗。寒いし途中で切り上げてしまいました。チタタプチタタプチタタプ…ってやるのは楽しかったです。
(アイヌの文化で、その場にいる人全員で「チタタプチタタプ」と言いながら肉をたたくのだそう)
拠点の中の気温はずっと0℃前後でした。
中で火を使っているからあまり気温は下がらなかったようです。
食事も済み、買った食材も粗方消費したので、やることもないし寒いしもう寝るかということで9時頃就寝。
結局私は「いのちだいじに」ということで車中泊。
その他の4人は拠点にて。
車へ戻る途中で、何かの足跡が畑から道を横切って川へ向かっているのが見えました。
ヒートテック的なインナーを8枚、インナーダウンの長袖とベストをそれぞれ1枚ずつ、ウインドブレーカーを1枚に、ユニクロのシームレスダウンを1枚。合計12枚。リアル十二単衣。
さらにお湯を沸かして湯タンポを用意し、ウインドブレーカーの下、お腹に抱えました。
下はトランクス、ヒートテックタイツを2枚、ウインドブレーカーを1枚。
靴下は見えない靴下1枚、普通のソックス1枚、めちゃめちゃ分厚いソックス1枚の計3枚。さらに足用のカイロを貼り付けました。
あと頭にはニット帽、耳あて、ネックウォーマーとマフラーも。
この状態で、寝袋の下にアルミシートを敷き、寝てみました。
他4名からは着すぎだと笑われましたが、死にたくないので過剰なくらいで十分。油断して死ぬよりよっぽどマシです。
大勝利です。
まあ2時間置きくらいに目が覚めてましたけど。除雪車が通ったりもしたもので…。
ただ手足の先は冷たかったです。
寝てる間も手袋を外すべきではありませんでしたね。
それから足用のカイロは、靴下を重ね履きしすぎたせいかあまり効果を発揮せず。ただでさえ効果時間短めだし、ここは要改善ですね。
他の4名は死屍累々。というわけでもなく。中でも1人、巨漢に至ってはピンピンしてました。
それから私と似たような体型の人も意外にもピンピンしてました。
死にかけていたのは、寝る前に靴下を濡らしてしまった者と、1人用テントを持ってきた者。
前者は言わずもがな。後者は寒いというより、風の音でうるさいし下を均していなかったので寝返りもうてずしんどかったとのこと。なるほどなー。
雪もあって綺麗だったので、しばらく湖畔を歩いてみました。
おぉ、白鳥か?と思って見ていたらちょうど飛び立っていきました。
朝食は夜の食べ残しの鍋。中身が凍っていたのでまた解凍に時間を要しました。
ここで悲劇が起きました。ちょっと考えれば防げたのですが…
キンッキンに冷えた土鍋をひたすら下から加熱したため、底部と上部で生じた温度差によって生じた熱膨張による体積差に耐えきれず、土鍋にヒビが入ってしまいました。
いやー、油断した。底部だけのヒビならまだ使えるようですが、縁までヒビ入っちゃったので持ち帰って捨てました。あ、中身は全部食べました。
周辺を片付けて、ゴミも回収して、いざ撤収。
とにかく寒いので近くにある銭湯へ行くことに。
狭いけど安かったです。あの口ぶりだと、おそらく地主の老人もここの経営に一枚噛んでいるのでしょうねw
高速に乗る前に、行き道でちょっと気になったパン屋さんへ寄ってみました。
ピザのイラストがめっちゃこわい。
左手にはカフェ的なものもあり、中では女性が3人でおしゃべりしておりました。
カフェの方で買った揚げたて手作りコロッケ(1個50円)がおいしかったです。
帰りの運転は交代しながら。私は眠れたほうなので。
死ななかった
ウサギのオハウがおいしかった
雪がたくさん降っており楽しかった
地主の許可が出たため路駐クズにならずに済んでよかった
ガス火が風で消える →風防用のアイテムが必要
ガス缶自体が冷えておりなかなか火力が出ない →燃料はガスより灯油や炭がベター
土鍋が割れた →調理器具はステンレスのがベター
湯気が出てても沸騰してない →考えればわかるのに煮え(てないお)湯を飲まされた
就寝時の手足の冷え →就寝時も手袋着用、足用カイロをふんだんに使うこと
起きたら飲料水が凍ってた →クーラーボックスに入れておくほうが温かい?
ヤカンで常にお湯を沸かしておくべきだった →そもそも火が足りなかった
こんなところでしょうか。
やはり火の問題が1番大きかったですね。
卓上ガスコンロはあまり当てになりませんでした。七輪と炭のほうがよかったです。
個人的にはそれなりに楽しかったので、年1くらいであればまたやるのもアリかなと思います。ただ駐車場問題は、なんとかなったからよかったものの…。
オリーブオイルと塩でシンプルに焼いたものと
ガラでダシを取った鍋になりました。
ちなみに、解体していたらめちゃくちゃ食欲がなくなってしまいました。
パッケージ開ければ煮るも焼くも好きに出来る状態で肉が売られてる現代日本って素敵だなと思いました。











