県道から細い道を川伝いにまっすぐ遡っていく。途中民家はなく、かなり山奥に入る感じだ。やがて仁王門が現れるが通過して少し進むと駐車場である。仁王門からだとかなり階段を上るようだが、駐車場からは少しだけ上れば鐘楼と展望台。北条政子ゆかりという重文多宝塔を過ぎて本堂へと行く。
本堂は懸崖作りである。舞台に上がる石段から、ひょいと床下に入れる。がっしりした造りを間近で見て感じられる。床下から柱越しに境内の霊木千本桧を眺めて欲しい。
ゆく年くる年で紹介されて参拝客が増えたらしいが、今日は誰もいなかった。舞台からも境内を眺めよう。山奥の古刹、まったくの静けさである。
本堂裏の洞窟からは冷水が出ている。湧出量は少なく、自由に汲むことはできなかった。