金剛山を下山後大阪へ戻る途中、「下赤阪の棚田」の案内板と小さな駐車場があったので寄ってみた。初めて来たところで意外な発見があれば楽しい。
どんなところだろうか、たいしたことないかなと車を止めて歩く。案内板には、ただ細い道路をこの先約10分とだけ書かれている。道路の上斜面が棚田のようだが、下から見上げてもよくわからない。
これは上に行かなきゃならんだろうと、何の標識もない砂利の坂道を上へと登ってみる。登り切ると確かに今登ってきた斜面にも棚田が確認できるが、反対側にも棚田が広がっていた。これはすごい規模だ。
大都会大阪の中心部からほんの一時間ほどの場所で、農機を入れることのできない棚田がまだこんなに維持されているなんて。大変驚いた。
あとで調べてみると、反対側に延びていた道路をさらに進んでいくと棚田の全貌が見えたようだが、標識も何もないのでわからなかった。それで、戻って高台の上に伸びる道路を進んでみることにした。
この道路がまるで天空に浮かぶ田園ロードである。歩いていると楽しくなる!
しかしこんな高台に、どこからどうやって水を引いているのだろう、、、最後まで謎だった。
棚田と言えば能登半島の千枚田が有名。日本海のすぐそばでロケーションに特徴がある。オーナーからの出資を棚田の維持に充てていて、田んぼ一枚一枚にオーナーの名札が立ててある。有名な政治家の名前が目立つ。
しかし、ここの棚田はどうなんだろ。地元の農家が昔から変わらず営んでいるのだろうか。千枚田と違って変に観光地化していないところを見るとたぶんそうなんだろう。大変なことだと思った。
天空ロードを進むと登ってきた斜面側の棚田が一望できた。
お〜、すごい。と思わず声が出た。すごいを連発。
この先はもう無いのかなと思って戻ったが、駐車場から見上げるとまだ先まで棚田が広がっていて景観が良さそうなところもあったようだ。案内図も標識もないのでわからなかったがしかたがない。ここで普通に農業を営んでおられて、観光地でないのだから。
下の道をただまっすぐ行って戻っていた人がいたが、必ず砂利道を上って、反対斜面と天空ロードを歩こう。じっくり散策すると1時間以上はかかるだろう。
一見の価値ありだが、地元の方の迷惑にならないように散策したい。