2019/8/3土
5:30 平瀬道登山口
8:00 大倉山
9:50 室堂 10:30
11:00 御前ヶ峰 11:15
11:35 翠ヶ池
12:25 室堂
15:00 登山口
まったく日の差さない梅雨寒から一転して酷暑が続く。朝5時半、標高1250mの平瀬道登山口駐車場に着くも気温は23℃。湿度が高く、歩き出せばすぐに汗が噴き出てくた。
今日は会社のH君、N君、O君といっしょである。アスリートのH君とは2年ぶりだ。相変わらずトレランで野山を走り回ったり、軽く200kmチャリったり、昨年はスイスに1週間、協会の誘いでスキートレーニングに行ってきたらしい。
そんなH君にすまないが、後の2人は初心者である。
今日も湿気のせいで霞んで展望は得られないだろうと思っていたが、幸いにも乗鞍、御嶽、槍穂高、剱立山連峰が視認できた。平瀬道は展望も良い。石川県側から登ると弥陀ヶ原で御嶽山が見えるが、北アルプスは山頂に登るまで見ることはできない。
白山は花の最盛期。大倉山周辺ではニッコウキスゲが咲き誇っていた。標高を上げるとハクサンフウロ、イブキトラノオ、シモツケソウ、マルバダケブキが。
N君が太ももの前が痛いと遅れがちになった。特に運動もしていない若いO君の方が心配だったが、毎年マラソン大会に出ているN君にブレーキがかかるとは。聞くと昨年結婚してから、まったくトレーニングしていないらしい。
休憩中にH君がすかさずマッサージを施し、タイツの締め付けがきつくて血流が悪くなっているから脱いだ方が良いとアドバイスした。
その後少し楽になったようで、なんとか山頂までがんばってくれた。
さぁ、もうちょっとで室堂だ! もうほとんど上りはないぞ、とにかく足を前に出せ! とN君を叱咤激励する。会社だとパワハラですね。
展望歩道との分岐点に来ると、なんとコバイケイソウの群落が広がっていた。
「うぉー! 何だこれは!」
何年も白山に来ているがこんなにコバイケイソウが咲いているのは初めてだ。
「コバイケイソウは数年に一回の当たり年があって、こんなに見られるなんてラッキーだよ、まだつぼみもたくさんあるから見頃は続くね、去年白木峰が当たり年だったんだよ。」などと熱心に説明したが、N君はボーッとしていた。
「N君、この花の名前はなんて言うんだっけ」
「白い花」
さっさと室堂に行って休憩しよう。
10時室堂着。雲が湧くようならN君を置いてでも休まず山頂まで行かねばならないと心配していたが、雲一つない快晴であった。ベンチに座ってランチをとり休憩。なんとN君は奥さんにおにぎりを8コも握ってもらっていた。
その重さが足に響いたんだろ!
なるべくN君の回復を待ちたいところだが、次第に嫌らしい雲が湧いてきたため山頂へと出発。上るにつれ、別山は雲に隠れていった。
山頂で奥宮に参拝し、定番ショットを撮る。北アルプスは雲に隠れてしまっていた。記念写真を撮ったら混雑する山頂を後にしてお池巡りコースへと進む。
お池巡りを終えたら室堂を経て下山である。
下山は高度が下がるにつれて暑さが増して灼熱地獄だった。N君が心配だったがもう痛みはないといって快調に飛ばしていた。
下山後、しらみずの湯から上がってO君に疲れてないかと聞くと、「温泉に入って体がリセットされました。」と。さすが20代、若いってすばらしい。40才のN君はだいぶ疲れた様子。
40才は僕らと同じおじさんズである。おじさんズは普段からトレーニングしていないと衰える一方だ。もうあの頃の自分には戻れない、今を維持するしかないのである。
室堂のクロユリは開いていないものも多く、これから見頃を迎える。なにしろコバイケイソウばかりが目立った。
ハクサンコザクラもこれからだろうか、少なく感じた。