梅雨だから仕方ないけど、週末ごとにすっきりしない天気が続いている。山もガスの中だから、久しぶりにチャリを漕ぐ。
入善スマートICの駐車場からチャリでスタート。まずは海へと向かい「じょうべのま」という変わった名前の遺跡に寄る。平安時代、この一体の荘園入善荘を管理していた寺院跡とみられている。
遺跡を過ぎると富山湾岸サイクリングコースに合流し、宮崎海岸をすぎれば県境の終点である。このサイクリングコースはここから氷見まで整備されている。総距離88km。
県境からはトラックが行き交う国道8号線の洞門を走る。そして親不知トンネルの手前で側道にそれると親不知である。日本アルプスの父、ウエストンの像が見つめるのも親不知。
これはコンクリートか? と思うぐらいの岩盤!
重機のない明治の頃にこの岩盤を穿って道を作るのは大変な難工事であったことだろう。
道のない頃は海岸線を歩いて、事故も多かったのだろうか。明治帝巡幸の折には安全のため山越えの道を新たに作ったが、道は険しく輿を下りて歩かれた。それを無念に思った地元民が決起して道を切り開いたとのこと。
岩盤の先を進んでぐるっと周回できるようになっている。かなりの段数の階段を下りる。これはいったいどこまで下りるんだ!? と思うぐらい下りていく。
このトンネルを進むしか道はない。中は電気がなくまっくらで、明かりの弱い懐中電灯が何本か置いてあった。くら〜いトンネルを歩いた向こう側は海岸で、展望台に戻れるようになっている。チャリを降り口に置いてきたので階段を戻った。かなりの段数が結構こたえた。
親不知を後にして糸魚川へ。次の目的地、フォッサマグナミュージアムに向かった。
ヒスイの他にこれでもか、というぐらい石の標本がたくさん展示されていた。山登りをするので、多少石には関心がある。30分の予定が1時間以上もいてしまった!
興味のない人は15分ほどで見終えてしまうでしょう。団体客の一部が外で退屈していた。
きれいな路面で走りやすく、あちこち見どころもあり楽しいサイクリングロードである。チャリダーや散策する観光客もチラホラいた。
地下にホームがあるという筒石駅に寄った。詳しくは↓。
フォッサマグナミュージアムと筒石駅で時間を取り過ぎてしまった。海の向こうに米山も見えてきてゴールの直江津は近いが、列車時刻に間に合うかどうか微妙。懸命にチャリを漕ぐ。
しかし、途中からシャリバテして足が回らなくなった。今回は初めての輪行で、チャリをばらして袋にしまうのに時間がかかるかもしれない。乗り遅れると次の列車は2時間後。
残念だがコンビニでUターンして、直江津の一つ手前の谷浜駅で列車に乗った。
2019/7/7日
6:10 入善IC
6:25 じょうべのま遺跡
7:20 県境
7:40 親不知 8:10
9:30 フォッサマグナミュージアム 10:40
11:00 久比岐サイクリングロード
11:45 弁天岩
12:40 筒石駅
14:05 谷浜駅
距離 86km