ネットで話題になったところと言えば、名もなき池(モネの池)が有名だが、最近マチュピチュもにわかに人気らしいので行ってみよう。県道から案内板に従って急な山道を走っていく。あちこちの山へ行くが、こんな急な道はあんまりないなと感じる。杉林を抜けると、パッと目の前に茶畑が開けた。結構驚きであった。
案内板を頼りにさらに狭い道路を上っていくと、神社の裏の小さい駐車場に着く。管理人らしい人に手招きされて停める。ついさっきまで晴れていたが、寒の戻りで上空に雪が白く渦巻きだした。とんでもない日に来てしまったなと躊躇したが傘を持って車を降りる。管理人さんが親切にかわいい手書きマップを渡して道を教えてくれた。風が強くなってきて寒い、とにかく絶景ポイントまで歩いた。
そこは雑木林を刈り払っただけの急ごしらえの展望地だった。風が吹きさらし折りたたみ傘ははね上がる。雪は下から吹き上がってくる。茶畑は吹きすさぶ雪で霞んで良く見えない。じっと待って静まった隙に写真を撮る。ううう、さぶい、どうしよう、まともな写真が撮れない、出直してこようか。ポッケに手を突っ込んで耐えていたら、突然雲の隙間から日が差し込んで岐阜のマチュピチュ全貌が現れた。
どんどん青空が広がり、寒さは消えて無くなる。我慢してて良かった、滅多に見られない景色を見ることができた。駐車場に戻るとお茶をどうぞと渡される。手入れが大変でしょうと尋ねると、なかなか人手が集まらず大変だと言っていた。展望地も階段状の道も踏み固まれてはおらず滑りやすかった。お茶は買わないので募金箱に少し小銭を入れてきた。
すっかり晴れた茶畑の中へすこし車で進入し、斜面のハゲた展望地を見る。