はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。
武蔵国一宮のうちの一つ、氷川女體神社(ひかわ、にょたいじんじゃ)です。
はい、冗談ではなく、ホントにあるのです。
氷川女體神社の主祭神は、奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)。日本神話では、かの有名な、須佐之男命(スサノヲノミコト)の奥さんですね。大宮氷川神社が旦那(スサノヲ)を祀っているので、こちらでは奥さん(クシナダヒメ)を祀り、さらにその中間地点に子供(オオナムチ)を祀り、三社合わせて一つの大きな神社を形成している、という説があります。
対となる2つ以上の社を組み合わせ、夫婦や家族に見立ることで、より大きな神社(群)と見なす文化は、武蔵国の東あるいは北、下総、上総、常陸の旧4国ではとてもメジャーですが、他の地域に行くと殆ど見かけない、特定の土地にのみ根付いた独自神社文化です。
関東平野の東方面の方々は、夫婦や家族のつながりを特に重要視しているという現れですね。お国柄が強く出ている部分なので、歴史書をひも解いて、地域の成り立ちと共に調べていくと、とても面白いです。
個人的には、平将門のエピソードにも繋がるんじゃないかなと思います。彼は血の繋がりと地元の発展を最重要視し、まわりの進言を無視して猪突猛進に突き進んだ結果、最終的に政府に反逆する運命を辿ります。彼の行動は、生まれ育った土地の中では、まごうことなき正義だったのかもしれません。
■氷川女體神社(御朱印)
手書きの御朱印が欲しい方は、お正月などのイベントに合わせて訪問しましょう。ごくごくフツーの休日にお伺いすると、以下のような版画+日付手書きとなります。
■オフィシャルサイト
さいたま観光国際交流情報サイト、頑張ってますね!頑張れ、まちおこし!
■交通アクセス
埼玉県さいたま市緑区宮本2丁目17-1
はい、見事なまでに、陸の孤島です!
埼玉高速鉄道の終点「浦和美園」あるいは武蔵野線「東浦和」から、「見沼氷川公園」に向けて3-4km徒歩の旅となります。氷川女体神社が鎮座する見沼氷川公園は、バードウォッチングのメッカでもあり、休日ともなると、素晴らしく高価なカメラを持った皆様がシャッターチャンスを狙って、構えていらっしゃいます。あまり怯えないように。
■個人的な感想など
これぞ知る人ぞ知る、隠れた名所です。
さすが、武蔵国一宮の一角!
小さな領地ですが、独自の祈祷文化あり、お祭り行事あり、遺跡ありと盛りだくさん。祭祀遺跡にフツーに入っていけるのは如何なものか?とは思いますが(うれしいけど)
この神社独自の「巫女人形」という文化についても興味深いです。
裸の人形をおうちにお出迎えし願い事に向けて、日々、頑張ります。
晴れて願い事が叶ったら、人形に服を着せてお礼参りをし、境内に服を着せた人形を収めて帰ります。
これぞ地元が育てた信仰って感じですね!
■ギャラリー
さて、次回。真打登場です。
でわでわ。