
Krakenという取引所をご存知だろうか。日本語に対応しており、ドル入金できる取引所ということで重宝していた方もいるだろう。残念ながら日本居住者に向けたサービスを廃止することになってしまった。そんなKrakenだが、2018年1月にKrakenユーザーを震え上がらせる事件があった。
ユーザーが増えたことでシステムのパフォーマンスに問題が出ており、2018年1月ついにシステムを大幅アップグレードすることになった。ずいぶん前からアナウンスがあり、アップグレード中は取引所の全てのサービスが停止することとなった。停止時間は2時間で、それほど心配することもない。
Scheduled Maintenance Report for Kraken
予定通りサービスが停止され、アップグレードが始まった。2時間後、まだサービスは止まったままだ。アナウンスページを確認すると、3時間延長されるようだ。3時間後、まだ復旧しない。さらにアナウンスが更新され、1時間以上延長されるとのこと。なにやら怪しい。
次々と予定時刻が更新され、ようやく10時間後に最終テスト中とアナウンスされた。やっと終わったと思いホッとした。しかし、いくら待てどもサービスは再開されない。SNS上ではGOXしたのではないかという不安の声が上がり始めた。ようやく更新されたアナウンスには、「事前テストでは確認されなかったバグが発見された。再現性がない状況で時間がかかっている。」という。
サービスが停止してから40時間以上が経過した。途中アナウンスページの更新を確認すると、おそろしい一文を目にする。エンジニアが自ら更新しているのだろうか?ますますGOXしたのではないかという騒ぎになる。それを察したのか、この一文は削除された。
I fell asleep at my desk. In a dream, the ghost of a butterfly from the future whispered to me "the dollar hit 0 bitcoin". I wake up, people around me dabbing the blood from their eyes. Progress has been made but not enough. I crack my whip -- "we aren't getting to zero like this!". The flogging will continue until morale improves. Expect another update after I make my rounds. I'm sorry I've let you down.
私は机の上で眠りに落ちた。 夢の中で、未来からの蝶の幽霊が私に「ドルが0 BITCOINを打つ」と囁いた。 私は目を覚まし、私の周りの人々は彼らの目から血を飲む。 進歩はなされましたが、十分ではありません。 私は私の鞭を裂く - "私たちはこのようにゼロになっていない!" 鞭打ちは、士気が向上するまで続きます。 ラウンドを終えたら別のアップデートが必要です。 私はあなたを失望させて申し訳ありません。
50時間経過したところで、ようやく再開するというアナウンスが入った。2時間の作業が50時間以上かかるのは、さすがに不安になる。しかし、こまめに状況が報告されていたのは良かったと思う。










