世界で新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。
中国でいち早く、謎の肺炎の流行について警鐘を鳴らした李文亮(Li Wenliang)医師が、自身も発症し2月6日にお亡くなりになりました。
(微信(ウィーチャット)で未知の肺炎の流行に注意躍起を行う李医師。12/30)
彼はこの後、デマを流布したとして、当局より訓戒を受けました。
ご冥福をお祈りします。
中国政府やWHOの情報発信も修正が相次ぎ、混迷を極めています。
・人から人へは感染しない
→✖ 感染する
・感染力は弱い(0.5人)
→✖ インフルエンザと同等(2.5人程度)
・致死率はかなり低い
→✖ インフルエンザの10倍以上の約2%
SARSの致死率は10%に比べれば1/5ですが、SARSは、2002~2003年の感染者計8千人、死者774人。
新型コロナウイルスは、現時点で感染者3万5千人。死者725人。
今日にでも、死者数もSARSを追い越すのは確実です。
なにより、発熱や咳の症状のない潜伏期間でも感染する特徴が判明し、過去の封じ込め策が効かない難敵です。
今できる感染予防は、インフルエンザと同じ「手洗い・うがい」の徹底です。
あとは、リスク回避=危ういところに行かないことですね。
クルーズ船ダイヤモンドプリンセスの感染者は64人を超えました。
ミクロネシア連邦共和国は、日本を感染国に指定し、直接の入国を禁じました。
やはく治療薬を確立して欲しいですね。
世界の感染状況をリアルタイムに知るには、米メリーランドにあるジョンズ・ホプキンス大学が公開の、次のサイトが便利です。
同大学は、世界屈指の医学部を持つ大学のひとつです。
◆新型コロナウイルス感染情報ダッシュボード(感染・死亡・回復件数 LIVE)
この世界マップは、Web上に公開されているデータを自動収集し、視覚化してくれます。
情報源は、WHO(世界保健機関)のデータだけでなく、中国内のDXY.cn(丁香园)から地域ごとのデータも収集するなどしており、ほぼリアルタイムのどこのニュースよりも速い情報になっています。
とくに、中国国内の感染や死亡数の状況反映が早く、また、ニュースにはあまり流れない回復件数も見ることができます。
日本にとっては「まだまだ他人事」な気がします。
例のクルーズ船だけでもしっかりと対応できていると言い難いのに、ワクチンもまだの状況で、7月の東京オリンピックに世界中から人がやってくる。
感染拡大が起こりそうで不安です。
2・3か月前には流行が鎮静化していないと運営は難しいのでは。
このままでは、オリンピックの延期や中止を真剣に考えないといけないと思います。
「1月末に、IOCとWHOが東京オリンピックについて協議した」ってドイツでニュースがあったけど、あれは感染対策の重要性を協議だったとのことと、IOCは中止を否定しました。
でも、JOCの広報自身も「さらに拡大すればわからない」と言っており、予断を許さない状況なのは事実です。
私は、「2020秋」か「2024」とかもまじめに考えた方が良い、と心配します。
IOCは、選手の健康優先として、暑さ対策でマラソンを札幌に変えましたよね。
だったら、今回もあり得るかもしれません。
決断できるタイムリミットは3月末あたりでしょうか。
とにかく、感染が早く終息してくれることを切に祈ってます。
・プリン ALISMAFIA