「Web3.0って何?」を素人の利用者目線で、超「ざっくり解説」してみたよ。これであなたも「知ったかぶり」できちゃうぞー!?
まず最初の疑問はこれでしょう。
情報の利用形態の進化に合わせて1世代目、2世代目、3世代目ってことです。
・Web1.0:
初期のインターネットとパソコン。一方通行のウエブ。
利用者はほぼ見るだけ。
・Web2.0:
高速インターネットにより、双方向、参加型に発展。
SNSやネットショッピングなどeビジネスが成長。
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表されるように、大企業が独自にパーソナル情報(購買履歴や嗜好など)を集め広告・マーケティングで稼ぐモデルが確立。
大企業などのサービサーが主導する”中央集権”の世界。
・Web3.0:
パーソナル情報を個人に取り戻す。
個人は自主性を持って自分の情報を運用することで、利益が得られる世界。
非中央集権の世界。
DAPPS(分散型アプリ)やブロックチェーン技術が支える。
DAPPS開発Essentia.one.のファウンダーであるMatteo Gianpietro Zago氏の解説図の引用をよく見かけるので、ここでも貼っておきます。
Web3.0では、中央管理者のいないアプリに利用サービスも移行していきます。
ALISが目指すは、SteemitやAkashaの位置ですね。
引用サイトWhy the Web 3.0 Matters and you should know about it
(上記翻訳があるサイト:メルミライ)
発端は2017年前後にEU(欧州)で起きた、「パーソナルデータを企業から個人に取り戻せ」って運動。
この運動を、個人と企業がWin-Winの関係となる「新たな産業発展のチャンス」ととらえた国が支援。
EUではGDPR(一般データ保護規則)などの法整備が進み、
「”お金”を銀行に預けるようにパーソナルデータ”情報”を預ける『情報銀行』」
として、官民挙げて本格的な動きがスタート。
アベノミクスの次の手を探していた日本もEUのこの動きに着目。
総務省が「第四次産業の成長戦略のひとつ」として『情報銀行』育成方針を決める。(参考:puddingの過去記事(2018.10/7):)
健全な発展のため「情報銀行認定制度」を導入。
(一社) 日本IT団体連盟にて認可を審査する、とした。
また、個人と情報銀行間では、パーソナル情報の種類と利用範囲などを明確にした「利用許諾」を行うをことを標準モデルとしている。
(個人がパーソナルデータの主権者であることの明確化)
8月に行われた情報銀行認可制度説明会には、200社もの企業が参加。
信託銀行、流通、IT企業など、幅広い参加となり、2019度にサービスイン表明済やすでに実証実験を行うなど、企業の動きも活発化している。
預託し運用を依頼する情報(データ)は、一般に、個人情報保護法上の「特定個人情報(個人を特定できる名前や生年月日・住所・電話)」以外の、パーソナル情報。
例えば、ショッピング購買履歴、行動履歴、血圧や脈拍、歩数などの健康情報。
今でもAmazonなど多くの流通・サービス業はネットから2次的に収集した購買履歴や行動履歴、各種情報を、マーケティングや商品開発、あるいは保守サポートに活かしている。
これに「”リアル”な購買履歴や行動履歴など」が加われば、例えばマーケティングの精度は飛躍的に向上します。
リアルなパーソナルデータは、「市場価値」があるわけ。
少し脱線しますが、「レシートを10円で買い取る」ってベンチャーを立ち上げた高校生が話題になったことがありましたね。
また、最近ではソフトバンク+ヤフーの。”PayPay100億円キャッシュバックキャンペーン」が話題になりましたが、あれもリアルな購買データや属性データが100万人も短期間に集めれたわけで、”100億円掛けてイイ”って価値との判断でしょう。
ここは利用者にはとても気になる所で、各情報銀行のセールスポイント。
各社とも差別化を図るべく知恵を絞っているところ。
利益を得るタイミングや対価についても、様々な検討がされている。
1)金額もしくはポイント
・パーソナルデータを預けた時点、預かり期間、運用結果に応じてなど
2)商品やサービスの提供や割引の特典
・健康データに対して診断サービス提供や試供品など
預託されたパーソナルデータが流通する上での証跡管理(トレーサビリティ)。
付与される金額やポイントの管理。
運用情報を正しく確実にセキュアに管理するために、ブロックチェーン技術が注目されている。
Web3.0は、現在GAFAなど大企業が集権的に提供するサービスの代わりに搾取されているパーソナル情報を個人に取り戻し、非中央集権の経済圏を目指す動き。
その情報を銀行の預金のように預けてもらって運用することで、「個人と企業がWin-Winの関係」の”新たなビジネスモデル”を作ろうと、「情報銀行」がまさにスタートしたところ。
2019年は情報銀行元年となる。
ALISが目指すところでもある。
情報銀行のデータ運用の課題解決には、ブロックチェーン技術に期待が高まっている。
以上!
Web3.0や情報銀行についてのpuddingの記事はこちら
・デジタル通貨で通勤ラッシュが解消?
・新しい奨学金のしくみ
・ありがとうは”coin”で
・情報銀行意欲、欧米は日本の2倍
・情報銀行を使いやすくするPDS
・情報銀行TEDxTokyo東大柴崎先生Youtube
・ともに創造する未来「Society5.0」
・Web3.0&情報銀行ざっくり解説
・個人の情報×ブロックチェーン=情報銀行
当記事は、うめ吉さんの「うぇぶさん」イベントに参加です
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