2月26日にbitFlyerよりbitFlyer Lightningのレバレッジが4倍に制限されるという告知が発表されました。これは昨年7月に決定されたJVCEAの自主規制ルールにのっとった形での変更のようです。
日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は、仮想通貨のレバレッジ取引について、証拠金の4倍を上限とする自主規制ルールを定める方向で調整に入ったことが、24日分かった。
引用:仮想通貨交換業協会の自主規制、取引のレバレッジは4倍上限で調整(cointelegraph)
2月11日にBITPointがレバレッジ規制を適用しましたが、bitFlyerも続く形での発表となりました。国内最大手の取引所でのルール変更がもたらすユーザや相場への影響を追っていきましょう。
bitFlyerからの告知全文は以下のURLからご覧になれます。
【重要】bitFlyer Lightning における証拠金取引のサービス内容変更のお知らせ
発表されてた変更点は以下です。
・4月22日(予定)より新規発注の最大レバレッジが15倍→4倍へ変更
・4月22日(予定)より追証ルール・ロスカットルールの一部が変更
・6月下旬(予定)より全建玉の最大レバレッジが4倍へ変更
移行期間が存在することで急にロスカットされることはないようですが、L/Sともにポジションを決済する動きは起こるでしょう。
4月22日から適用される追証ルールの変更点について解説していきます。
【旧ルール】
証拠金維持率が80%を下回った場合以下のルールが適用される。
・すべての未約定の新規注文がキャンセルされる。
・金融機関の3営業日後17時までに追加の証拠金を預け入れるか建玉を決済する必要がある。期限時に証拠金維持率が80%を下回っている場合ロスカットルールが適用され、全建玉が成行の反対売買によって決済される。
【新ルール】
証拠金維持率が100%を下回った場合以下のルールが適用される。
・すべての未約定の新規注文がキャンセルされる。
・金融機関の2営業日後17時までに追加の証拠金を預け入れるか建玉を決済する必要がある。期限時に証拠金維持率が100%を下回っている場合ロスカットルールが適用され、全建玉が成行の反対売買によって決済される。
従来のbitFlyer Lightningでは追証ルールが適用される証拠金維持率が80%で、証拠金が100%を下回っても80%以上を維持することができれば新規注文を行うことができました。そのため設定レバレッジは最大15倍だったものの、実効レバレッジ倍率は最大約18.75倍となっていました。追証ルールの水準を維持率100%とすることで4倍規制を超えないルール作りをしたものと考えられます。
強制ロスカット適用水準(証拠金維持率50%)について変更の発表はありませんでしたが、維持率が100%を下回る状況が2日続くと強制的にロスカットされるので変更後は注意が必要です。
bitFlyerの取引高は、現物はさほど規模は大きくないものの、デリバティブを含めると世界最大を誇ります(下図参照)。
Bitcoin Exchanges Volume Ranking - Coinhills(2019/2/27 0時時点)
影響は大きいものと思われましたが、26日18時すぎにレバレッジ変更が発表されてから相場が一時下落したもののすぐに持ち直し大きな下落は見られません。
bitFlyer Lightning BTC/JPY(現物)チャート 5分足 (2月27日0時半時点)
昨年10月に金融庁により自主規制団体として認可された日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)に加盟している取引所は同様の動きをとるものと考えられます。
https://jvcea.or.jp/member/に加盟している取引所一覧が記載されていますが、すでに多くの取引所がすでにレバレッジ制限を4倍以下に変更、もしくは変更することを発表しています。
現在bitFlyer Lightningで高レバレッジや低維持率で取引をしている人はルール変更をよく理解して4月22日の変更を迎えましょう。また、他取引所においても同様の対応が予想されるため注意が必要です。
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