アメリカ絵画の巨匠は日本では殆ど無名。作品展示もほぼ無い。だから逆に貴重。
海外の美術館での展示作品を一眼レフ(フルフレーム/単焦点レンズ)で撮影しました。オリジナル高解像度画像(有料ダウンロード)で臨場感をお楽しみ下さい。
【画家名】トマス・ポロック・アンシュッツ
【生誕】1851年 ケンタッキー州ニューポート市
【死没】1912年 ペンシルベニア州フィラデルフィア市
【作品名】一輪の薔薇 (1907作)
【補足情報】その女性はレベッカ・ウェレンさん。フィラデルフィアに所在する《ペンシルベニア美術大学》理事の娘さん。アンシュッツは当校で30年以上教えていた。アンシュッツ56歳の時の作品。当時の美術界では、リラックスして寛いでいる美女を描くのが流行りで、殆どの作品はぼーっとした顔をした受動的な女性のイメージであった。それに対して、アンシュッツは行動力と知性を兼ね備えた女性を多く描いた。女性への真の敬意を持った画家だったからだと思う。
1907年というと、足尾銅山で労働争議が起き、日仏協約が調印され、夏目漱石の『虞美人草』が発表された年ですね。