フィラデルフィアが舞台となった映画《ロッキー》。あの走りのシーンは有名ですよね。この町に来たら、一度同じ道を走ってみませんか?
全長約9キロ弱のルートです。
【スタート地点】 Victor's Cafe
イタリアン系移民の住宅地(South Philly)からスタートしたのは分かっています。ただ、どの家なのかは、分からない。上のルートで《Victor's Cafe》というイタリアンレストランを選んだ理由は、引退したロッキーがイタリア・レストランの経営者になったシーンのロケに使われたレストランだからです。
ちなみに、このレストランのウェイター・ウェイトレスは皆オペラの学生で、レストラン内でアリアを歌ってくれます。フィラデルフィアは、かつて世界最大の映像音響メーカーのRCA社の本拠地でした。このレストランのオーナーは、RCA社に長く勤務され、レストラン名を《Victor's Cafe》にしたのは、RCA社へのオマージュです。RCA社のブランドは《VICTOR》、つまりあの犬のマークです。日本国内のブランドは《JVC》でしたね。
【経由地1】Italian Market
八百屋のおじさんがロッキーにリンゴを投げたシーンはアドリブだったそうです。ロッキーは、この市場を過ぎた後、東にある《デラウェア川》に向かって走ったはずです。川沿いで加速して足をフル回転して走っていましたね。
【経由地2】Avenue of the Arts
Broad StreetをCity Hall(市役所)の南側から、City Hallに向かって走るシーンがありました。この辺りは、舞台劇場、シンフォニーホール、米国最古のオペラハウス、美術大学など、世界トップクラスのアートの集中地帯です。Kimmel Centerは、フィラデルフィア管弦楽団の本拠地。ただ、2000年に完成したので初期のロッキーのエピソード版には存在していなかったと思います。1986まで、City Hallより高いビルを建てちゃいけない、という「Gentlemen's Agreement (法的拘束力が無い、市民の間の暗黙の合意)」があったので「ロッキー1」で出てくる美術館の階段の上から観るCity Hallの映像では、それより高いビルが無いことに気づくと思います。ちなみに、このCity Hallは世界最大の市役所であり、また屋根の上に立っている William Penn の銅像も建物の屋根の上に立っている銅像としては、世界最大、かつ、世界一高いところに立っている銅像です。
【ゴール】おなじみのフィラデルフィア美術館
【余談】South Phillyは(人口的にも、面積的にも)全米最大のイタリア系移民の住宅地です。最近はChineseやMexican移民が入ってきていますが。