恒例の(?)Appleの特許紹介です。特許出願の紹介と、特許の紹介は、似ていますが実はかなり違います。
以前アップした特許紹介の記事にも書きましたが、特許を取っているということは、それなりにお金をかけて権利を取っているわけなので、製品化される可能性が結構高いとみることができます。製品化されないとしても、他社に実施されたくない技術、という見方もできます。
今回の特許は、5月に特許公報が米国特許庁(USPTO)から発行されたものです。ちょっと紹介が遅くなりましたが、単に私がサボっていただけです。
書誌的事項は以下のとおり。
Patent #: US010642385B1
特許公報公開日:2020年5月5日
出願日:2017年9月15日
発明の名称:Touch Input Device And Keyboard Device For Electronic Devices
発明の名称としては「電子デバイスのためのタッチ入力装置およびキーボード装置」というところですが、メインの発明はタッチパッドです。
1. A touch input device suitable for use with a computing system, the touch input device comprising: a portable housing separate from the computing system, the portable housing defining an internal volume; a touch sensitive layer disposed in the internal volume and covered by a touch input surface, the touch sensitive layer configured to detect a user input to the touch input surface; a processor that translates the user input to the touch input surface and provides information corresponding to the user input to the computing system; and an inductive charging module disposed in the internal volume and covered by the touch input surface, the inductive charging module configured to inductively charge a battery in an electronic device when the electronic device is in contact with the touch input surface.
請求項1の内容は上記のとおりで、直訳すると、「タッチ入力装置での使用に適したタッチ入力装置。前記コンピュータ・システムから独立した、内部容積を形成するポータブルハウジング、前記内部容積内に配置され、タッチ入力面によって覆われたタッチ感知層と、タッチ入力面に対するユーザの入力を検出するように構成されたタッチセンシティブ層、タッチ入力面に対するユーザの入力を変換し、コンピューティングシステムへのユーザ入力に対応する情報を提供する処理部を有し、前記装置は、タッチ入力面に電子装置が接触している場合は、電子装置内のバッテリを誘導的に充電するように構成された、誘導充電モジュールによって覆われた誘導型充電装置。」ですが、何言ってるかわからんですよね、、、。
まず、このタッチパッドはキーボードやラップトップと、磁石など、何らかの方法でくっつきます。そうすると、無線通信によって、キーボードやラップトップとつながり、タッチ操作ができるようになるってわけです。
・・・まあ、ここまではよくある。
この特許では、このタッチパッドに誘導型充電モジュールを組み込んだというところが新しい。いわゆる「Qi規格」のワイヤレス充電ですね。
個人的には、「別に一緒にしなくてもいいんじゃね?」と思うのですが、机の上を極力シンプルにしたいミニマリストにとっては良い製品になるかもしれませんね。
なかなか新製品を発表しにくい世界情勢かもしれませんが、着々と新しい技術は生まれているというわけで、今後が楽しみです。
では、今日はこのへんで。