昨日、キングコングの西野亮廣さんのオンライン講演会に参加しました。面白い内容だったのですが、特にこれ大事だなーと感じたのが、「意味をずらして価値を作る」でした。例えば、1998年頃、今では考えられないくらいCDが爆発的に売れていた要因は何なのかを考えたときに、当時CDの形が変わり(細長い長方形→正方形)、CDラックが普及していったことがあると仰っていました。つまり、CDを音楽という価値だけでなく、CDラックに入れて部屋のインテリアとして使う価値が存在していたということです。インテリアとしていろんなCDジャケットを見せられるように設計されたCDラックはよく売れていたようで、CDを買う人はインテリアとして、または自分の音楽のセンスを見せつけるためのツールとして使っていた、と。
なるほど、本来の用途から意味をずらすことで、新しい価値を作ることが爆発的ヒットに繋がるのかと、うーん、確かにわかっているようでそこまで綺麗に言語化して理解してなかったなーと思ったわけです。
それで思ったのです。何かもう完全に用途が決まっちゃってて、そのままでは爆発的ヒットは今後起こらなそうな商品を題材に「意味をずらして価値を作る」をやってみようと。
スポンジって結構すごくないですか?めちゃくちゃ水を吸い込むのに、一瞬で水を吐き出してくれます。一般的には、洗い物にしか使われません。いやいやもっと用途あるでしょうと思うのです。ハンカチの変わりにスポンジでいい気がします。というかトイレ行ったあと手を拭くハンカチとかすごい違和感です。一回使ったらもう湿ってまうやないですか。スポンジなら、すぐ吸い込める、しかし吸い込んだら絞りたくなるのがスポンジです。絞る際に素手で絞ったら、また手が濡れるので、スポンジの片側はゴム製とかにしてもらって、ギュッと濡れずに絞れるようにしていただきたいです。
これが普及すれば、世の男性は結婚式にビシッとスーツで決めて、胸ポケットにみんなスポンジを入れている状態になります。感動的な結婚式、ワンワン泣く人も出てくることでしょう。そこでそっと差し出すスポンジ。スポンジならいくら泣いたってOKです。半永久的に涙を吸い込めます。「あ、この人、私の涙を半永久的に吸い込んでくれる度量の大きな人」と何かしら芽生えることもありますよ。
汗を吸い込むという意味ではTシャツをスポンジで作ってもいいです。汗の吸収スピードはもちろん、通気性も抜群です。そして、いろんな独特の体勢を取ることで、吸い込んだ汗を絞ることもできます。Tシャツのまま、海に飛び込んだって平気です。ボディラインに自信がなくたって、スポンジTシャツならそのまま海に入れますし、何ならフワフワ状態で飛び込めば、ちょっと浮きそうです。泳げない、という問題まで解決しちゃいます。泳ぎ終わった後も、いろんな独特な体勢を取ることで、海水を絞れれます。
さらにさらに、もうお気づきかと思いますが、スポンジでパンツを作れば、間に合わなくても一回までOKです。
意味をずらす、というのもそう簡単ではないですね。