以前アマチュア無線がデジタル化した話しを、アップしました。
この話では最寄りの基地局まで電波を飛ばして、その先はインターネット網を使っています。
自前の電波を使って基地局と通信したところが、「無線」と言える唯一の要素ですね。
実は無線機をパソコンに繋いで直接インターネット網にVoIPで音声通話する手法がありました。ポータブル・デジタル・ノードと言う手法です。
運用のイメージはこんな感じ。
画像の出典はこちら。
https://www.yaesu.com/jp/wires-x/pdf/WIRES-X_PDN_Function_OM_JPN_2005-F.pdf
左端の無線機はPC経由でインターネット接続、相手側は基地局から電波を飛ばしている絵になっていますが、使ってみると相手局もポータブル・デジタル・ノード運用がほとんどですね。
実際の運用スタイルは、こんな感じになります。
画面真ん中のダイアログは、接続したRoomに居られる無線局で、この時は155局です。
この状態でしばらく眺めていると誰かがCQ出すので、応答すると交信成立します。
交信のスタイルがシンプレックス(一方通行でお話して最後に「どうぞ」と言って発言権を渡すスタイル)なので、無線をやっている気分にはなりますが、実態は有線ですね。
ちなみに、電話などの一般的な通話はデュープレックスと言って、2回線使って同時双方向通話にしています。
このやり方で何局かの局長さんと交信しましたが、中には車の助手席に置いたノート型パソコンに無線機を繋いでスマホでテザリングしながらポータブル・デジタル・ノードで交信した方も居ました。
これなら携帯電話網を使った部分が、無線になりますが、無線機とパソコンと携帯電話をつないで運転しながら無線する努力には脱帽します。
以前だったら車にアンテナ立てて電波を飛ばすところを、PCとスマホ経由のインターネット網に置き換えたわけですね。
何やらモヤモヤしてきたので、ショッピングモールの屋上で電波出しに来ちゃいました。
いつもの基地局に繋ぐと、なんとアメリカと交信中 〜 🇺🇸!
うう〜何でこんなに世界が狭くなっちゃったの〜(>_<)
以上、世の中の仕組みがどんどん変わっていくと言うお話しでした。