今日たまたまコメント欄で
「こんな夜更けにバナナかよ」って映画の話になって
「こんな夜更けにバナナかよ」
幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけ。人の助けがないと生きていけないにも関わらず、病院を飛び出し、風変わりな自立生活を始める。自ら大勢のボランティアを集め、わがまま放題。ずうずうしくて、おしゃべりで、ほれっぽくて!自由すぎる性格に振り回されながら、でも、まっすぐに力強く生きる彼のことがみんな大好きだった―。
https://bananakayo.jp
わたしはあの映画、予告の部分だけ見てブチ切れちゃって
(だって真夜中にバナナ食べたい買ってこい、ですよ?)
とても続きを見る気になれなかったと書いたら
あびさんが
わたしが在宅介護してた頃に書いた詩を思い出して下さった。
嬉しかったのでココに再掲載します。
先日ちょっとしたドラマを見てたら
こんなシーンがあった。
交通事故で身体が不自由になってしまった母。
シングルで在宅介護をしてる娘。
用事があると母はベッドから
ナースコールのようなブザーを鳴らす。
何度も何度も。
「ねえ、お母さん
ヘルパーさんを頼んでもいいかしら?
私、仕事に行きたいのよ」
「イヤだよ 他人に触られるのわ。
金なら他で何とかなるだろ?」
娘はふうと溜め息をつく。
友人と電話をしている最中にもブザーが鳴る。
「ちょっと!背中をさすっておくれ、痛くって!」
ゴメンねと電話を切って
娘は母のベッドへ向かう。
そして真夜中に
娘は暗闇で
声を殺して泣いている。
「もう、息が詰まりそう!」
この閉塞感が介護殺人の引き金をひくのだ。
私は、ああ私と同じだ、と思った。
そして、こんなドラマになるくらいだからきっと日本中に
同じ思いをしてる人が何人も何人もいるんだろうなぁと想像した。
ジョン・レノンに「Oh! YOKO」って曲がある。
他愛ないラブソングだけど
在宅介護者にとっては
呪いの唄
恐怖の旋律だ
何度も何度も何度も呼ばれて
答えても答えても
終わることのない拷問
In the middle of the bath(お風呂の中で)
In the middle of a shave(ひげ剃り中も)
In the middle of a dream(夢見る時も)
In the middle of a cloud(落ち込んで心が暗い時も)
I call your name(君を呼ぶ)
なんて、もう・・・Oh ! terrible !
In the middle of the night
In the middle of the night I call your name
Oh Yoko
Oh Yoko
My love will turn you on
真夜中に
真夜中に君の名前を呼ぶ
ねえヨーコ ねえヨーコ
僕の愛で君のスイッチをONにしよう