アギトの力を取り戻した翔一、涼、木野
ヘッジホッグロードをライダーキックの3連発で倒します。
しかし木野はファルコンロードの頭突きをまともに喰らったダメージが原因で死亡!!
警視庁
上層部に呼ばれたG3ユニット
「どうかね氷川主任?その後目の具合は?」
氷川誠「はい!別に異常ありません!僕としては既に完治したと思っています!」
「そう焦ることはない!まあゆっくり養生することだ!もしかしたらもうG3-Xの出番はないかもしれないがな!」
小沢澄子「どういう事です?」
「最後のアンノウンを撃破してから約1ヶ月…この間新たなアンノウン出現の報告もなかった…我々としてはアンノウン絶滅の可能性を考慮してもいいと思ってるんだが!」
小沢澄子「そんな!何の証拠もないじゃありませんか!まさかこのままG3ユニットを解散するつもりですか?」
「落ち着き給え!我々はただ可能性の話をしているのだ…もちろんG3ユニットを解散するつもりはない…ただ…」
小沢澄子「ただ?何です?」
「G3ユニットの今後のあり方について検討したいと思っている…ついてはG3ユニットは一時活動を停止…結論が出るまで各人新しい部署で働いてもらいたい!」
小沢澄子は不満全開、尾室巡査は泣きそう、氷川はガンつけています(笑)
美杉家
翔一、太一、真魚は菜園の手入れをしています。
翔一が1人で畑を耕しており、太一と真魚は疲れて座り込んでいます。
太一「なあ翔一…少し休もうよ!もうクタクタだよ!」
真魚「私も!」
翔一「まだまだ!畑を耕すのはさ、マッサージをするのと同じでさ、こうしてほら、疲れた大地を揉みほぐしてやらないと!!」
畑を揉みほぐす翔一
太一「マッサージしてほしいのはこっちだよ!」
翔一「今度は大根とほうれん草を植えようと思って!ほうれん草のスープとか、俺、得意のレパートリーなんだよね!」
翔一は1人で炎天下の中作業を続けています。
太一「なんか翔一、少し逞しくなったよね?」
真魚「男はさ、壁を乗り越えて行くたびに強くなっていくものなんだよ!」
知ったようなことを言ってる真魚です。
バイク走行中の涼
行きつけのバイクの整備工場にやってきました。28話で出てきた整備工場です。
親父「おう!またお前か!なんだか調子悪そうだな!今度はどうした?」
涼「エンジン音にノイズが入るんだ…スロットルの具合もちょっと固い!」
親父「そろそろ買い替えたらどうだ?お前なら安くしとくぞ!」
涼「気に入ってるんだ…こいつが…」
親父「じゃあ待ってろ!すぐ見てやる!」
涼「宜しく!」
親父「おう!」
涼「コーヒーもらうぜ!」
親父「おう!勝手にやってくれ!」
コーヒーを飲む涼
翔一は魚を買いに来ています。
翔一「おやっさん!才巻海老を12尾下さい!」
ここに謎の中年男がやってきて翔一に話しかけます。
「豆腐にシメジ、才巻海老か…なるほど…ハハハハハ!久しぶりだなあ!」
翔一は誰かわかっていない様子
翔一「あの〜?」
「お前の買い物から見て今日のメニューは焼き豆腐の海老餡かけだな!ハハハハハ!」
翔一「倉本先生!!」
翔一は思い出したようです。
翔一は倉本先生の経営する店にやってきました。
翔一「へえ〜すごいなあ!本当にここ先生のお店なんですか?」
倉本「ああ…俺の汗と涙の結晶ってやつだ!少し狭いがアットホームな店だと自負している!」
翔一「じゃあもう調理師学校の方は?」
倉本「やめたよ…今はこの店で手一杯だな…学校で教えてる時間はない…それにしても久しぶりだなあ!ハハハ!急に学校に来なくなって心配していたんだが!」
翔一「すみません…いろいろありまして!でも嬉しいです。俺のこと覚えててくれて!」
倉本「そりゃお前ほど真面目な生徒はいなかったからな!まあ少々発想が奇抜すぎるところはあつたが!ハッハッハ!」
翔一の鼻をつまむ倉本先生
倉本「実習でアンコのスパゲティなんか作ったのはお前だけだ!!」
翔一の頭を叩く倉本先生
翔一「おっおっお!そんなこともありましたね!すみません!いただきます!」
出されたお茶を飲む翔一
倉本「で、今何してる?働いてるのか?」
翔一「まあ、主夫って言うかプーって言うか…」
倉本「なら話が早い!どうだ、うちの店手伝ってみないか?」
翔一「この店を?」
倉本「ああ!お前に才能があるのは間違いない!俺も助かるしお前のためにもなると思うが…」
翔一「ありがとうございます!俺のことなんかそんなふうに言ってくれて…でも少し考えさせてもらっていいですか?」
倉本先生は翔一の身体をポンと叩きます。
倉本「ああ…そりゃあ構わないが…」
そこに若い可愛い娘がやってきます。
「失礼します!仕込み終わりました!」
倉本「ああ紹介しとこう!彼女もうちで修行中でな…岡村加奈君だ!」
翔一「宜しく!」
頭を下げる翔一ですが加奈はほとんど無反応で立ち去ります。
翔一は微妙な表情
倉本「今時珍しく根性のある娘なんだが無愛想なのがちょっと玉に瑕でな…」
翔一は加奈を見て複雑な表情
涼もバイク屋のおやっさんからバイトの勧誘を受けます。
涼「俺がバイト?」
親父「ああ…ずっと1人でこの店をやってきたが最近身体がきつくてなあ…どうだ、手伝ってみないか?」
涼「いいのか?そんな簡単に人を雇って…おやっさん、俺のこと何も知らないだろ?」
親父「何!バイクを見れば持ち主のことは大体分かるさ!お前さんは荒っぽい割には情が厚い!俺と同じで古いタイプの人間だ!」
涼「おやっさんと同じか…」
親父「どうだ?やってくれるか?」
涼は考えている様子
そこにイカれた暴走族風のバイクがやってきます。
女です。
ヘルメット越しに涼を鋭くがんつける女
涼も見ています。
親父「やあ!いらっしゃい!」
女「またお願い!」
親父「ああ!こりゃ重症だ!」
涼は女をずっと見ています。
女「何よ?」
涼「いや…バイクが可哀相だと思ってな…」
女「何なのあんた!関係ないでしょ!!」
ヘルメットを外した女!やっぱりイカれている風貌です。
親父「いやいやすみません!こいつ根は良い奴なんですが口が悪くてね!」
女「後は宜しく!」
女はバイクを置いて立ち去ります。
闇の力のお兄さん
何やら天空に向けて力を発動しています。
「No way!That's impossible!All right?」
宇宙開発局?みたいなところで何やら騒ぎになっています。
「馬鹿な!アンタレスが!そんな馬鹿な!」
「間違いない!さそり座の星アンタレスが移動を始めた!」
美杉家
翔一は義彦に倉本との再会について話します。
義彦「昔の先生に?」
翔一「はい!調理師学校に通っていたときにお世話になってた先生なんですけど一緒に働かないかって言ってくれてるんです…できれば住み込みで…俺、やってみようって思ってるんですけど…」
太一「それって翔一いなくなっちゃうってこと?」
義彦「そうか…記憶を取り戻して翔一君も新しい人生を歩み始めるというわけか…」
話を聞いていた真魚も気になって近くにやってきました。
翔一「すみません!今までお世話になった上に勝手言って…」
太一「そうだよ!今まで世話してやったんだ!もっと世話になれよ!」
義彦「いや…世話になったのはむしろ私達の方だ…翔一君には翔一君の人生がある…これ以上翔一君に甘えるべきじゃない!」
太一「だって…誰が飯作るんだよ…」
真魚「良かったじゃない!翔一君!やりたいことがあるならどんどんやった方がいいよ!家のことなら心配ないからさ!菜園だって翔一君の代わりに私が面倒見るから!」
翔一「真魚ちゃん…うん…ありがとう…」
翔一は決心がついた様子
翔一は涼のアパートへやってきました。
翔一「すみません…突然お邪魔しちゃって!」
涼「それで…なんの用だ?まさか…本気でアギトの会を作ろうなんて言うんじゃないだろうな?」
翔一「いえ!今度俺、レストランで住み込みのバイトをすることになったんで一応言っとこうかなって!」
涼「そうか…偶然だな…」
翔一「えっ!じゃあ芦原さんも?」
涼「ああ…俺もバイトをすることになった…まあ俺の場合そんな大袈裟なもんじゃないが…」
翔一「このところアンノウンもでてこないし、いい感じですよね?ずっとこのままならいいんですけど…」
涼「そうだな…」
翔一「俺…時々木野さんのことを思い出すんです…木野さん前にこんなこと言ってました…自分の人生を狭くするのは自分自身だって…本当にそうですよね…だから俺、なんかウオオって感じで頑張ろうって!」
自分にビンタする翔一
涼「ああ…きっとあの男も喜ぶだろう…」
横断歩道を渡っている沢木哲也
突然、自分以外の人の時間が止まってしまい、動きも止まります。
ビビっている沢木哲也の前に闇の力のお兄さん登場!!
闇の力「君に言っておかなければならないことがあります!私は今まで人間の中のアギトの力を憎んできました。そしてアギトを滅ぼす使者として自ら命を絶った君を復活させた…」
沢木哲也「確かに俺は一度死んだ人間だ…だがあんたに従うと言った覚えはない!」
闇の力「君に与えた時間はあと僅かだ…私に従っていれば永遠の命が得られたものを!」(クリスチャンの人が怒りそうなセリフです。)
沢木哲也「人はあなたが思っているよりずっと強いものだ…」
闇の力「ええ…あなただけではない…人間という種そのものに私は…裏切られたようだ…もう一度最初からやり直しましょう…」
沢木哲也「どういう意味だ?」
しかし闇の力のお兄さんは姿を消します。
沢木哲也「待て!!」
横断歩道を渡っている人々が動き始めました。
沢木哲也「最初からやり直すだと?まさか!人類を!!」
バスケットの練習をしている青年
突然目の前に自分と全く同じ姿、同じ顔、同じ服装の青年が現れます。
バスケットボールを持っています。
当然ビックリ!!!
青年の持っていたバスケットボールがポテッと落ちます。
この青年は死亡し、また氷川、河野達が検死に来ています。
河野「同居人の証言によるとなにかに取り憑かれたように絶命するまで物を食べ続けたらしい…自殺にもいろいろあるがこんなのは始めてだ…」
氷川は台所を調べているようです。
河野「どうした?何か気になることでもあるのか?まさかこれもアンノウンの仕業だとでも言いたいのか?」
氷川誠「いえ…ただ随分奇妙な死に方だと思いまして…」
河野「全くな!わけが分からんよ!」
翔一はレストランで住み込みのアルバイトを始めました。
倉本先生は仕事中は別人のように怖いです。
倉本「遅いぞ加奈!!モタモタするな!!」
ドジでノロマなタイプらしい加奈は怒られてばかりです。
加奈「はい!」
倉本「おい!麺あがってるぞ!!」
他にも怒鳴っている倉本
まだ準備中らしいです。流石に営業時間に厨房でこんだけ怒鳴っていたらお客さんの印象最悪でしょう。
翔一「加奈さん!クリームソースが焦げちゃう!」
加奈「ああ!!」
ドジでノロマな加奈は慌てて皿を落として割ってしまいました。
倉本「バカヤロー!!何やってんだ!!!」
加奈「すみません!」
倉本「そんなことでシェフになれると思ってるのか?顔を洗って出直して来い!!」
翔一「違うんです!俺、余計なこと言ったから俺のせいで!」
加奈「やめてください!!すぐに片付けますから!!すみません!!」
翔一が庇おうとしますが加奈は仕事にストイックです。
割れた皿を片付ける加奈
サソリのマークの入ったイカれたバイクを修理している涼
そこにイカれたオーナーのバカ女がやってきます。
バカ女「何よ!まだやってるの?」
涼「あと少しだ!」
バカ女「親父さんは?」
涼「具合が悪くて今日は休みだ…」
バカ女「あなた…腕は確かなんでしょうね?」
涼「どうかな…」
バカ女「昨日あなた、あたしのバイクが可哀相だとか言ってたけどあれどういう意味よ?」
涼「バイクを見れば持ち主が分かる…あんたはやけっぱちに生きてる…だからバイクも傷付くんだ!あんたと同じようにな…」
バカ女「何よそれ!知ったようなこと言わないでよ!」
涼「ほらよ!できたぞ!!」
かなり乱暴な接客の涼です。レストランでは間違いなく通用しないことは明らかです。
レストラン
1人で落ち込んで黄昏れている加奈に近付く翔一
翔一「あの〜さっきはゴメンなさい…なんか俺、余計なこと言っちゃって…」
加奈にコーヒーを注いできた翔一
加奈「1つ言っていいですか?」
翔一「はっ?」
加奈「あたしのこと変に庇ったりしないで下さい!!嫌いなんですそういうの!!」
思い切り感じ悪い加奈です。
G3ユニットが活動休止になり、交通整理をしている尾室巡査
尾室巡査「困るなあ君!!免許証出して!」
「何キロ出てると思ってる?」「名前は東さんね?」「今、年いくつですか?」「子供は?」「そんな急いでどこ行くの?」「死んだらどうする?」「制限速度を守るのは人間として最低の義務だよ!」「なあ!二度とするなよ!!」
ヘタレなくせに偉そうなのが笑える尾室巡査です。
しかし尾室巡査はG3ユニットが懐かしいらしくつまらなさそうです。
「でも何か虚しいんだよな…いま頃どうしてるかな…氷川さん…」
そこにバカ女の運転するサソリマーク入りのバイクが猛スピードで通過しました。
尾室巡査「何だあいつは!!!」
尾室巡査はバカ女を追跡!!
尾室巡査「前のバイク!!止まりなさい!!止まりなさい!!待て!!!」
「止まりなさい!!」「止まらないか!!!」
しかし無視して暴走するバカ女
不覚にも尾室巡査はバカ女に巻かれて逃げられてしまいます。
尾室巡査「やられた…」
夜、自転車で走っているおっさんが何やら竹やぶの方がすごい光に包まれているのを発見します。
自転車を降りて竹やぶに入っていくおっさん
見ると闇の力のお兄さんが宙に浮いて寝ており、森林浴をしています。
おっさん「何だ?」
闇の力のお兄さんの身体から光の玉が飛び出して風のエルになりました。
上級アンノウンでエルロードと呼ばれる存在です。
風のエル「見たな!!」
悲鳴を上げて逃げるおっさん
風のエル「ここは聖地…人間の来るべきところではない!」
風のエルは鷹の怪人のようです。
涼はバイクで翔一が働くレストランの前を通ります。
働いてる翔一を外から眺める涼
涼「頑張れ!津上!」
涼って本当にカッコイイですね。
涼は走り去ります。
少し走ったところで風のエルから逃げるおっさんの悲鳴が聞こえた涼
なんと涼の目の前でおっさんは風のエルから弓矢で射抜かれました。
おっさんは身体が溶けてなくなり、服だけ残りました。
「変身!!!」
涼はギルスに変身!!
何故か建物の屋上に逃げた風のエルを階段を登って追いかけるギルス
いやジャンプしてそれくらい飛べないのと思います。
上級アンノウンの風のエルはやはり圧倒的に強くギルスでは歯が立ちません。
いたぶられてぶっ飛ばされるギルス!
ギルスはエクシードギルスになります!
しかしそれでも風のエルには歯が立ちません。
ぶっ飛ばされて転落したところで今回は終了です。
さてバカ女や岡村加奈といった面白い新キャスト登場です。
バカ女は涼と恋仲になる展開でしょう。
涼も元々はヤンキーみたいだし、相性はいいのではないでしょうか…
バカ女は可愛くないし、個人的には亜紀の方が魅力的でしたね。
翔一は加奈のことを気にしてるようですが相手にされてません。翔一には真魚ちゃんがいいと思いますけどね(笑)
涼に翔一の働くレストランでの勤務は絶対に不可能です。
翔一は器用なのでバイクの修理も慣れればできるかもしれませんね。
氷川は明らかにどっちも無理です(笑)レストランで働くと皿割りまくりでしょう。バイクの修理させたら逆に修理不可能なところまで破壊しそうです。
いよいよあと残り4話です。
楽しみになってきました。