ナレーション
遂に対決の時は来た!
創世王「我が息子達よ!戦え!戦うのだ!!」
回想シーン
シャドーキックとライダーキックの打ち合い!
BLACKが倒れます。
そしてシャドームーンがBLACKにトドメを刺すシーン!
ナレーション
仮面ライダーは倒された!シャドームーンの手によって!果たして日本は地球はどうなってしまうのか?
杏子と克美が流されていくBLACKの亡骸に向かって「光太郎さん〜!!」と叫んでいるシーンが流れます。
仮面ライダーBLACKが死んだ今、誰も地球を守る者はいなくなりました。(10人ライダーはBLACKの作成時点では全く別の世界の話な模様です。)
コウモリ怪人が人々を襲って恐怖に陥れています。
ダロム「聞け人間共!!もはや貴様らに希望はない!明日はない!仮面ライダーは死んだのだ!!」
得意満面でBLACKの死を広めるダロム
人々は絶望しています。
ダロムは触覚から光線を出して大規模な破壊行為!!
これは相当な数の死者が出ています。
ダロム「諦めろ人間共!!お前達の安住の地は既にどこにもない!!我らゴルゴムの勝利だ!!」
ナレーション
全世界に旋律が走った!日本を救うべく協議が重ねられたが、しかしゴルゴムへの恐怖が各国の腰を重くしていた!!いつ自分たちの国がゴルゴムの直接攻撃に晒されるやもしれないのだ!人々の日本脱出がそのピークを迎えようとしていた!
杏子と克美が見ているところで人々が先を争ってバスに乗り込んでいます。
「お願い!!止めて〜!!」「乗せてくれ!!」
「死にたくないの!!」
運転手「定員オーバーです!!これ以上乗れません!!次のバスを利用してください!!」
その様子を見ていた杏子が突然走り出します。
克美「杏子ちゃん!!」
杏子はキャピトラへ駆け込みカウンターに顔を埋めて泣き出します。
克美もやってきました。
克美「杏子ちゃん…」
杏子「嫌…嫌よ…克美さん…私出て行きたくない!!どこへも行きたくない!!」
克美「私だって!!私だって残りたいわ!!でももうどうしようもないのよ…杏子ちゃん…忘れたの?光太郎さんの…仮面ライダーの最後の言葉を…」
回想シーン
BLACKの死に際の言葉「僕が死ねば日本を守る人間はいなくなる…一刻も早く日本から脱出するんだ…」
杏子「忘れてなんかいないわ!私だって!でも…でも…私、信じたくない!光太郎さんが…仮面ライダーが死んでしまったなんて私…」
克美「私だって信じたくないわ!杏子ちゃん…光太郎さんが今でもどこかで生きてる…そう思いたい!!だからこそ!だからこそ光太郎さんの言葉に従いたいのよ!いつかもう一度生きて会えることを信じて…」
杏子「克美さん!!アアア〜」
泣きながら克美に抱きつく杏子
なかなか迫真の演技です。
人々は不幸のどん底に落ちていますが、ゴルゴムのアジトは正反対
呑気に侍女怪人カーラとマーラが変な踊りを披露しています。
しかしゴルゴムも少数精鋭になりましたね。
シャドームーンとダロム、コウモリ怪人、そしてカーラとマーラが神殿にいるだけです。
やはり戦闘員も雇えない零細組織ですから怪人が底をついたら本当にショボいことになってしまいます。
バラオムとビシュムの死で出世したコウモリ怪人は嬉しそうです。
シャドームーン「勝利は我が手中にあり!これより創世王王位継承の儀式を始める!!」
ダロム「ハハッ!」
ダロム、コウモリ怪人も頭を下げています。
しかしここで創世王が口を出します。
創世王「シャドームーン!王位継承の儀式はまだ早い!」
シャドームーン「何!?」
創世王「確かにお前はBLACKSUNを倒し日本を手中に収めた!だが何処にある?もう1つのキングストーンは何処にある?」
シャドームーン「それは…」
創世王「2つのキングストーンを手にした者のみが我が後継者となりうるのだ!」
シャドームーン「ううん…」
創世王「5万年ぶりに現れた太陽の黒点が消滅するのももはや時間の問題!我が命が尽きるまでに王位を継承せねばシャドームーンよ!お前の命もまた尽きるのだ!急げ!!シャドームーン!!」(シャドームーンからしたらたまらない話ですね。)
ダロム「シャドームーン様!!」
シャドームーン「一刻の猶予も許されん!!ダロム!コウモリ怪人!直ちにBLACKSUNの遺体を探しキングストーンを回収するのだ!!」(前回BLACKSUNのキングストーンなどなくても立派に次期創世王になって見せると豪語したのに茶番以外の何物でもないです。こんな奴に振り回される部下のダロム、コウモリ怪人もたまったもんじゃないです(笑))
コウモリ怪人はいろんなところを飛び回って真面目に探すふりをしています。
ダロム「ワハハハハハ!!」
これだけの破壊光線を出せるのに何故バトルになるとショボい攻撃しかできないのかは謎です…
ナレーション
一方ゴルゴムを裏切り仮面ライダーと共に戦ったクジラ怪人はライダーの死を知り、悲しみの中でライダーの亡骸を追い求めた!そして遂にライダーの遺体を探し当てたのだった!
クジラ怪人はBLACKの亡骸を自分のアジトである海底洞窟に運び込んでいます。
BLACKの亡骸を寝かせるクジラ怪人
ナレーション
そして海に住むクジラ怪人の一族に古より伝わる命のエキスを用い、再生治療を施していた!
クジラ怪人がBLACKの亡骸に命のエキスをかけています。
すると微妙にBLACKの手が動きました。
ナレーション
仮面ライダーは生きていた!脳も心臓も全ての機能が停止していたがしかし微かに、ほんの微かにその意識の欠片が小さく瞬いていた!
クジラ怪人は嬉しそうです。
ナレーション
そして思い返していた!これまでの長く苦しかった戦いの日々を…
回想シーン
誕生日パーティーでバッタの大群に襲われる光太郎と信彦
気が付くとフルチンにタオルだけの姿で改造手術を受けていました。
バトルホッパーに乗ってゴルゴムのアジトから脱出する光太郎
3バカに捕まってダロムからビルの巨大看板にぶつけられて高圧電流を浴びるシーン
最初にバッタ男の姿になってからBLACKの姿に変身したシーン
クモ怪人に高いところから突き落とされる秋月総一朗
光太郎は走ってキャッチしようとするも間に合わず総一朗は死亡
ビルゲニアの復活のシーン(しかし棺からビルゲニアが出てきたシーンは光太郎は見てないんですが…
)
ビルゲニアのヘルシューターとBLACKのロードセクターの対決のシーン
クジラ怪人は「オーオー」と唸り続けています。
ナレーション
創世王の王位継承を目の前にしてシャドームーンもまた思い出していた。今日までの戦いの日々を!
回想シーン
3バカがまだ大神官だった時天海地の3つの石を捧げて自身が復活したシーンが流れます。
そしてビルゲニアを殺害したシーン!
もう終わりです…(シャドームーンの場合は戦いの日々ではないですね。)
シャドームーン「もうすぐか…間もなくこの私が映えある次期創世王の王位を継承し、ゴルゴム帝国の頂点に立ってやるのだ!!」(国民の数が少なすぎます…)
克美が運転する車
助手席には杏子が乗っています。
ナレーション
日本脱出を決意した2人はアメリカに行くため一路港へと急いだ!
ここで車の前から走ってきて走行妨害してくる若者達
「止まれ〜!!そこの車止まるんだ!!!」
急ブレーキを踏む克美
「出てこーい!!」
克美「あなた達!!何するんですか!!!」
杏子と克美を車から引きずり降ろす若者達
「おい!!そのバッグよこせ!!!余計入ってるんだろ?」
工事現場のヘルメットを被ったバカ男が杏子からバッグを奪い取ろうとしています。
克美「やめて!!杏子ちゃん!!!」
克美が1人はらいのけて杏子に駆け寄ります。
杏子を連れて逃げる克美
しかし追ってくるバカ達
バカ達を殴り飛ばして2人を助けます。
2人を連れて逃げるお兄さん
バカ達「待て〜!!!」
お兄さんに殴られた人達はすぐに立ち上がり追ってきます。
一発でのしてしまうほど強くはないようです。
お兄さん「早く!!!急いで!!」
「どこだ?探せ!!!!」
追ってくるバカ達
お兄さんと杏子、克美は倉庫の中に隠れました。(ネズミ怪人の時の倉庫と全く同じセットです。)
気付かずに倉庫の前を通過していくバカ達
杏子「ありがとうございました!」
克美「おかげで助かりました…」
お兄さん「礼なんかいいさ!それより今みたいなのがウヨウヨしてるからな…船に乗るまでここにいたほうがいい…俺達と一緒に…」
なかなか感じのいい優しいお兄さんです。
杏子「俺達?」
お兄さん「皆!!!出ておいで!!!」
優しいお兄さんが声をかけると小学生が沢山出てきました。
女の子「宜しく!お姉ちゃん達!」
男の子「仲良く行こうよアメリカまで!」
杏子と克美に歩み寄る小学生達
「宜しく!」「お姉ちゃん!」とか言ってます。
杏子、克美も「宜しく!」と応えています。
火を囲んで集う小学生達
お兄さんが何やら焼いてあげているようです。
お兄さん「ほら!食べな!」
1人に何か渡したお兄さん
お兄さん「ちょっと待ってろよ…今、揚げてやるからな…」
杏子と克美は離れたところで黙って見てます。
お兄さん「はい!お待ち道!」
「お兄ちゃんいいからお前食べな!」
「いいの?」
「遠慮するなって!」
「うん!」
どうやら一組は兄妹のようです。
お兄さん「美味いか?」
小学生「うん!」
仲のいい兄妹
「お兄ちゃんも食べて!」
「うん!」
見つめる杏子は信彦のことを思い出しているようです。悲しみの表情を見せています。
杏子の手を握りしめる克美
ここで星空のララバイが流れます。
回想シーンなんですがいつもの船上での楽しいひと時です。そしてサッカーボールで遊んでいるシーンです。この人達の楽しかった想い出はこの2つしかないんでしょうか?いい加減同じ回想シーンばかりでくどいです。
続いて2人で旧秋月邸を訪れた時にシャドームーンが出たシーン
初期のBLACKもそうでしたが出没したら湯気が辺りにたってるシャドームーン
そして3バカ達が街に繰り出してバラオムがパトカーを破壊しているシーン
ビシュムは突風を起こして警官達を軽くぶっ飛ばしています。
ダロムも警官を虐めて遊んでいます。
シャドームーンがビルの屋上から「これより東京はゴルゴムが支配する!」と支配宣言をしたシーン
続いてビシュムが突風を起こしてビルの上から看板が落ちてくる、そして克美が危機一髪で女の子を助けた後のシーン
杏子「大丈夫?克美さん?」
克美「やめて信彦さん!!これがあなたの言う新しい世界なの?こんな小さな子を痛めつけるなんて…嫌〜!!信彦さん間違ってる!!!」
杏子「どうして?どうしてこんなことになってしまったの?」
感傷にひたる杏子と克美
お兄さん「おい!皆、元気出せよ!明日はな!船に乗ってアメリカに行くんだ!」
小学生一同「うん!」
お兄さん「アメリカ行ってな…皆で新しい生活築くんだよ!」
頼もしいお兄さんです。
その様子を見ている杏子、克美
ナレーション
2人は呪った…成すすべもなかった運命を!その非情さを!
クジラ怪人の海底洞窟
クジラ怪人「オオオオ〜」
ナレーション
微かな意識の中で仮面ライダーもまた同様に運命の残酷さを呪っていた!
回想シーン
シャドームーンの幻影に苦しむ光太郎のシーン
光太郎「信彦!!やめてくれ!!俺はお前とは戦いたくない!!」
創世王「我が息子達よ!戦え!!戦うのだ!!!」
シャドームーンとのバトルシーン
シャドーキックとライダーキックの激突
倒れたBLACK
そしてサタンサーベルがBLACKを切り裂く
BLACK「信彦〜!!!」
クジラ怪人はさらに命のエキスをBLACKに注いでいます。
コウモリ怪人は海の上を飛び回っています。
しかし海中に潜る気はないようです。
これは探しているのではなく探すふり、ジェスチャーに過ぎません。
BLACKの遺体が海に転落して流されたことくらいシャドームーンなら見通すことができるはずです。
ダロムも海のすぐそこまで来てますが潜りません。
ゴルゴムのアジト
創世王「急げ!!急ぐのだシャドームーン!!我が命の尽きる前に2つのキングストーンを手に入れ王位を継承するのだ!!」
夜が明けて船に乗り込むべく港へと向かうお兄さん、小学生、そして克美、杏子
汽笛が鳴っています。
お兄さん「皆!!急ごう!!」
一同「はい!!」
しかしここでコウモリ怪人が飛んできました。
かなり飛行音が煩いらしく克美にしっかりと気づかれています。
克美「皆!!早く隠れて!!早く!!」
木陰に隠れる一同
小学生「お姉ちゃん!」
小学生「怖いよお!!」
コウモリ怪人は間抜け顔で飛び回っています。
フェリーのターミナルの屋上に出ています。
杏子「皆!!〜早く!!!」
杏子と克美が気付いてさらに目立たないところに避難する一同
何と言ってるのか聞き取れません。
ダロムは見るからに性格の悪そうな顔をしています。
小学生「怖いよお!!」
コウモリ怪人がダロムのところへ降り立ちました。
コウモリ怪人「キィー!!」
ダロム「まだ仮面ライダーの遺体は見つからないのか?」(あなたも真面目に探してないでしょ?って感じですが)
コウモリ怪人「キィ〜!!!」
ダロム「ようし!他を探せ!!!」
コウモリ怪人「ギャア!!」
コウモリ怪人はまた飛び立ちます。
ダロムも「ブーン!!」という効果音と共に消えます。
ホッと胸をなでおろす一同
船の出発時間が近いようです。
克美「皆!!急ぎましょう!!」
お兄さん「急ごう!!」
小学生達「はい!!」
船に向かって走る一同
克美「さあ!急いで!!さあ!早く!!」
そして皆を乗せた船はアメリカへ向けて出港しました!
お兄さん「良かったな皆!!もう大丈夫だからな!」
笑っている子供達
お兄さん「もう心配要らないぞ!」
女の子の頭をなでているお兄さん
杏子と克美は2人海を見下ろしています。
杏子の手には花束が!!
そんな時間ない様子でしたが、いつ買ったんでしょうか?
杏子「お別れなのね…これで日本とも…」
克美「いつかきっともう一度帰ってこれる日が来るわ…いつかきっと…」
ここで杏子と克美は顔を見合わせます。
頷く克美
杏子は花束を海に投下します。
泣いている杏子
手を握り合う2人
花束に気づいたクジラ怪人
花束を手に取ってBLACKの身体の上に乗せるクジラ怪人
すると胸のゴルゴムマークが光ります。
クジラ怪人「ウオオ!!」
BLACKが寝かせられている石の台の上が黄色い光を放ち始めました。
ナレーション
創世王の寿命の尽きるその前に果たしてシャドームーンは王位を継承できるのか?一方この光は果たして仮面ライダー復活の兆しなのか?それとも?運命の終結が近付いている!
クジラ怪人が人類を救ったってことになる第48話です。
クジラ怪人は本当にいい怪人ですね。こんなに善良な怪人はモグラ獣人とクジラ怪人だけです。
BLACKは復活しパワーアップしますが、ゴルゴム側から観た場合は結局、シャドームーンがBLACKの身体からキングストーンを取り出さなかったからこういうことになるんです。
甘さを見せてシャドームーンは「BLACKSUNのキングストーンなどなくても立派に次期創世王になって見せる!」と豪語した!しかし創世王の命の尽きる前に王位継承しないとシャドームーン自身の命も尽きると脅かされて「一刻の猶予も許されん!」と言ってダロムとコウモリ怪人をこき使う!
ダロムからすればあんたが探しに行けよ!って感じだと思います。言ってることがコロコロ変わる、人遣いが荒い、自分は口だけで何もしない。
これはついて行きたくない上司です。
ビシュムが死んだ時も甘さを見せて杏子を殺せなかった、そのためビシュムは無駄死に!
しかしシャドームーンにはまだ信彦の心が残ってるという描写が当時のファンを惹き付ける要素にはなったと思います。