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【プロ野球】投手の成績を評価する際において勝利数の優先順位は低いのに

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  • せいちゃん
  • 2021/02/16 13:21

今回はプロ野球の記事です。タイトル通り投手の成績を評価する際において勝利数の優先順位は極めて低い。

これはMLBの話です。

皆さんは先発投手が5回7失点でボコボコに打たれてKOされても味方が10点取ってくれて勝ち投手になりました。

逆に9回1失点で完投しました。でも味方が完封されて負け投手になりました。

どちらを評価しますか?

これだと前者を選ぶ人がまだ結構いるのが日本の野球ファンです。

しかし監督やコーチ、チームメイトはどっちがその投手を信頼して評価すると思いますか?

これは殆どの人が後者だと答えると思います。

日本のメディアの報道は例えば田中将大が楽天に復帰しました。さて何勝できるでしょうか?二桁勝利は確実!などとそのような報道ばかりしていて個人的には違和感しかありません。

二桁勝利って言葉はいつも飛び交っていてまたかという感じがします。

正直、この風潮って変わらないと思います。

実際、報道する側が200イニング投げて防御率2点台いけるか?とかましてやWARが3.0いけるかなんて報道には絶対にならないと思います。

勝利数が誰に対しても一番分かりやすいからそのような報道になります。

しかしそのことを踏まえた上でやはり違和感を感じるのは例えばMLBに挑戦した日本人メジャーリーガーで伊良部秀輝や石井一久、松坂大輔等のことを考えた時です。

伊良部はロッテ球団がパドレスに譲渡したのですが、ヤンキースにしか自分は行かないと駄々をこねる形でパドレス入りを拒否してヤンキース入り。この巻き添えを受ける形でヤンキースの選手が伊良部と交換トレードでパドレスに移籍しています。

移籍当時、日本球界では最速の158キロを記録した伊良部は和製ノーランライアンと呼ばれ、ニューヨーカーの期待は本当に高まっていました。野茂がまだ良かった頃の話なので伊良部は野茂より凄いだろうとハードルは上がってました。

1Aでの調整登板では99マイル(約159キロ)をマークしました。

当時はまだMLBにも100マイル投げる投手は少なかったのです。

デビュー戦のタイガース戦で勝利した後はニューヨーカーは大騒ぎだったようです。

しかしその後は投げれば滅多打ちに合い、97年は防御率7.09でした。

98年伊良部はオープン戦から絶好調。

5月には月間MVPを獲得し、6月途中まで防御率1点台でサイ.ヤング賞が取り沙汰されていました。

しかしオールスター前から大失速。

後半戦はローテ落ちも囁かれ、プレーオフでは干されてチームはワールドシリーズを制覇するも出番なしでリングだけ獲得。

翌99年も7月に月間MVPを獲得するもまたしても失速。

プレーオフでは干され、リーグチャンピオンシップのレッドソックス戦で敗戦処理で出番があっただけで大炎上。

またもワールドシリーズは出番なしでリングだけ獲得。

あっさりとモントリオール.エクスポズにトレードされました。

ニューヨークでは獲得は大失敗だったと評価されており、MLB通算防御率は5.15で当時の打高の中でもかなり悪いのですが、何故か日本人には成功したと考えている人が結構います。

それは何故かと言えば曲がりなりにも98年13勝、99年11勝しており、また2度の月間MVPのイメージが強いからです。

このように勝利数ばかりを報道するメディアからは内容はどんなに悪くても二桁勝てば成功と考えるファンが多く生まれます。

それで現地評価との乖離が生ずるのです。

伊良部の場合は2回月間MVPを獲得するなど時おり凄かったために失速するとまたか!となりニューヨーカーを激怒させた感は否めません。

マナーが悪かったからイメージが悪くて失敗とされるという意見も目にしてきましたがパフォーマンス全体が安定感がなくよくないです。

石井一久の場合はデビューしてから快調に勝利数だけ重ねてオールスター前に二桁勝利到達。

しかし内容が悪いためにオールスターには選出されませんでした。

後半は失速。

1年目は14勝11敗、防御率4.27でした。

何より154イニングで106個の四球を与えており、規定投球回以下での与四球王。

通算39勝34敗、防御率4.44ですがWARを見ると打撃を入れるとマイナス0.3です。

これでも成功と考えている人は多いです。

松坂大輔は最初の2年勝利数だけは稼いだがレッドソックスとの契約期間は6年であり、3年目からは怪我でサッパリで契約期間で見た時にボストンでは獲得は失敗だったとされています。

しかし最初の2年に15勝、18勝しているために成功と考えている日本の野球ファンは結構います。

日本人メジャーリーガーに関する報道を見るととにかく先発投手は二桁勝てばいいみたいな風潮が根強いです。

先発投手の勝利は相手先発投手のランクや出来、味方の打線、リリーフの良し悪しなど自分ではコントロール出来ない要素に大きく左右されます。

勝敗は投手の能力を測る上で絶対的な基準ではありません。

2018年、2019年2年連続サイ.ヤング賞のデグロムは10勝9敗、11勝8敗でサイ.ヤング賞を獲得しています。

防御率は1.70と2.43でした。イニングは200イニング以上投げており、奪三振は269、255です。2019年は奪三振王です。

また昨年の短縮シーズンでダルビッシュは8勝3敗の防御率2.01で最多勝を獲得しましたがサイ.ヤング得票2位でサイ.ヤング賞を獲得したのは5勝4敗、防御率1.74のバウアーでした。

こうして見ると勝利数より防御率が良くてイニングを放っている投手の方が評価されていることがわかります。。(昨年の場合はダルビッシュは76イニングでバウアーは73イニングだが登板はダルビッシュが12試合、バウアーは11試合と平均投球回数では上回っている)

今回は日本の勝利数至上主義、二桁勝利ばかり連呼する報道に対する疑問を記事にしてみました。

しかし実際問題、報道は勝利数で報道するのが報道しやすいですよね(笑)

また日本のプロ野球の場合は名球界入りの条件が200勝と明確に勝利数ですし。(250セーブで名球界にも疑問。200勝と比較すると難易度が低すぎる。)

そして絶対にWARなんて新しい指標が一般に根付くことはないでしょう。(と言ってもWARの存在知ってもう10年くらいなる)

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伊良部秀輝のヤンキース時代

 

 

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長崎市在住です。カラオケ採点が大好きです。宜しくお願いします。ドラマやアニメ、特撮などの感想を記事にしてます。あまり記事に一貫性がないのですが、応援していただけると嬉しいです。宜しくお願いします。

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