東都美術学校の生徒である高野は同級生2人と下校中
高野「今度の課題難しかった…オオワシを彫像で描くやつなんてさあ…参ったよ…」
ガールフレンド「でも高野君けっこう上手く描いてたじゃない!」
高野「そう?」
男の友人「もう済んだことは言いっこなし!明日からは待ちに待った試験休み!大いに羽根を伸ばそうぜ!」
高野「そうだなあ!」
ガールフレンド「そうよねえ!行こう!あっ、電車来る来る!早く!」
3人は急いで改札を抜けて電車に乗り込みます。
高野は電車の中でもまだオオワシの絵を描いています。
男の友人「お前もしつこい奴だなあ!」
電車はトンネルの中に突入しました。
そして3人が乗る車両に突然煙が立ち込めます。
見るとオオワシ怪人が登場!!
目を青く光らせてきました。
「キャー」
「イヤー」
電車の中に悲鳴がこだまします。
皆、乗客は気を失ってしまいました。
高野はオオワシの絵にハマりすぎててオオワシ怪人にまだ気づいてません。
一番最後にオオワシ怪人に気付く高野
オオワシ怪人の目が青く光ります。
高野「うあああ!」
オオワシのスケッチが下に落ちました。
オオワシのスケッチしてたらオオワシ怪人が登場するとか都合良すぎです。
オオワシ怪人は川をスケッチをしている画家も襲撃!!
そのまま空中に連れ去り誘拐します。
テレビニュースをキャピトラで観ている光太郎達
「各地の展覧会等で賑わう美術の秋の真っ最中に何故か才能を嘱望される美術学校の生徒や既に名声を博している画家などが次々に行方不明になったり、失踪したりして関係者を慌てさせております。」
杏子「変な事件ね…」
克美「うん…」
光太郎は既にゴルゴムの仕業だと思っているような表情!
ゴルゴムのアジト
ダロム「フフフフフフフフ!糸がつかめないだと?愚かな人間共めが!」
バラオム「オオワシ怪人はよくやっているようです!」
ビシュム「坂田!狩り集めた者達の処置をしっかりせねばのう!」
坂田議員が今回の作戦を指揮しているようです。
坂田議員「はっ!サイコキネシスにかけては世界的権威の石田たくや博士の元で訓練させます!博士はたっぷりと研究費を与えられて…フフフフ!もう有頂天です!」
ダロム「イメージを描くのに秀でた画家達を透視能力者に育てるとは抜群のアイデアだ!」
バラオム「うん!恐れを知らぬ繁栄を謳歌している大企業に次々とあのエスパー達を送り込み秘密の設計図を透視させたらどうなるか!今に見ているがいい!」
ダロムの目が赤く光っています。充血しているのでしょうか…
テレビのニュース番組に高野のガールフレンドが出演していて高野の失踪について話しています。
ガールフレンド「その時行方不明になった高野君は期末試験の課題だったオオワシをまだ描き続けていたんです…彼、凄く熱っぽいところがあるの!」
アナウンサー「そう!それで地下鉄にはあなた達の他に誰か怪しい人は?」
ガールフレンド「そう言えば怪しい人影があった…いや、ワシのような感じ?いや、いや…目が合った途端すぐに眠ってしまいましたので!」
アナウンサー「ワシ?あの鳥のワシですか?ワシのような怪人!あなたは絵が描けるんですから絵で表現してくれませんか?」
ガールフレンド「ええ…一緒にいた友達にも相談してできるだけやってみます!」
キャピトラでそのニュース番組を観ている光太郎達
光太郎「彼女危ないなあ!テレビでこんなこと喋ったら!」
光太郎は慌てて外に出ていきました。
オオワシ怪人はゴルゴムのアジトで出動準備OKです。なかなか利発そうな目をしているオオワシ怪人です。
BTCテレビ局を後にする高野のガールフレンド
それを待ち構えていたストーカー坂田議員
背後から車で接近してナンパする坂田議員
坂田議員「お嬢さん!こんな時間にタクシーなんか拾えませんよ!お宅までお送りしましょう!」
ガールフレンド「結構です!」
まあこんな口実でナンパが成功しないのは当たり前です。
すると坂田議員は本性を現し、坂田のガールフレンドを無理やり車に乗せます。
ガールフレンド「嫌!何するんですか!離して下さい!」
坂田議員「お嬢さん!怪しい人影の似絵姿を描くなんてそんなマネはしない方がいいですねえ!」
ガールフレンド「あなたは?」
坂田議員「誰でもいいじゃないですか!今すぐボーイフレンドに会わせてあげますよ!」
ガールフレンド「降ろして下さい!降ろして下さい!助けて〜!」
外に向かって助けを求めて叫ぶ坂田のガールフレンド
そこに光太郎のバイク通過!
「助けて〜!助けて〜!」
坂田議員は誘拐するなら窓くらい閉めろよって感じです(笑)
光太郎は坂田議員の乗る車を追跡!!
そこでオオワシ怪人が前方から飛んで登場!!
バイクから転倒する光太郎
バイクから転倒した時点で光太郎のバイクも事故って大変なことになると思うんですが、何故かいつも無傷な光太郎のバイクです。
光太郎「やはりゴルゴムの怪人か!」
オオワシ怪人は光太郎を空中に連れ去って、そして落下させます。
「変〜身!!」
またも空中変身の光太郎
仮面ライダーBLACKに変身します。
しかしあっさりとオオワシ怪人に逃げられてしまうBLACK
まあ前半で倒してしまったら話が無茶苦茶になるという事情ですね。
石田超心理学研究所
サイコキネシスの権威である石田たくや博士の研究所には高野や川で連れ去られた画家がいます。
何やら洗脳されているようで光線を浴びている高野達
1人の超能力者らしき青年がデスクに向かって何やら能力を使おうとしています。
「先生!坂田先生がお見えになりました!」
側近がやってきて坂田議員が来たことを告げます。
石田博士「あっ、どうも!ご苦労さまです!」
坂田議員に敬礼する石田博士
ここで誘拐されたガールフレンドが高野の姿を発見します。
ガールフレンド「高野君…」
高野に駆け寄るガールフレンド
ガールフレンド「高野君!高野君!どうしたのよ!高野君!」
取り押さえられるガールフレンド
坂田議員「あの女の子には充分注意をするように!」
石田博士「はい!」
坂田議員は外に出ていきました。
石田博士は側近に何やら合図
「つまり彼女をマインドコントロール室に送ってロボット化しろと!」
石田博士「そうです…」
「分かりました…一緒に行きましょう…」
ガールフレンド「嫌!嫌!離して!高野君!高野君!」
ガールフレンドはマインドコントロール室へ連れて行かれます。
画家は洗脳光線を浴びていた機械から開放されます。
石田博士「藤村さん!頭の調子は如何です?」
藤村画伯「快調そのものです!」
石田博士「それは結構!高野君もこちらへ!」
高野も洗脳機械から開放されます。
石田博士「さてこのRSDを飲んでから透視能力テストを行います!」
何やら薬が入ったビンを手に持っている石田博士
藤村画伯はRSDを飲みます。
石田博士「藤村画伯!こちらのスクリーンを見てください!」
藤村画伯「はい!」
石田博士「ここに地球電機が新しく開発したスーパーコンピュータの設計図を透視して見てください!」
藤村画伯は椅子に腰掛けてスクリーンを凝視
藤村画伯「透視を完了しました!」
石田博士は満足そうにニヤけています。
石田博士「さて!天才少年の誉れ高い高野君にはエレクトリック日本の開発した伝導体の回路を透視して貰いましょう!」
高野も腰を降ろしてスクリーンを凝視
ゴルゴムのアジト
ビシュム「各企業の競争は過激化の局地に達し、透視、逆透視と競い合い、やがて何を発明しても無駄だと悟った時、人類は堕落し、その進歩を止めるでしょう!」
珍しくビシュムが喋ってダロム、バラオムは聞いています。
また坂田議員が高野超心理学研究所にやってきました。
坂田議員「あなた方2人の能力は候補生の中でも最高のものです!高野君はエレクトリック日本!藤村画伯は地球電機と!それぞれ高額の報酬で就職が決まりました!おめでとう!」
藤村画伯「どうも!ありがとうございます!」
高野「頑張ります!」
坂田議員「しかし…お互いライバルとなったわけだ!そのことを肝に銘じて出社するように!」
藤村画伯.高野「はい!」
2人がいなくなってから坂田議員は石田博士に高野のガールフレンドについて尋ねます。
坂田議員「あのおしゃべりの女の子はどう始末したのかな?」
石田博士「はっ!危険な記憶は全て消し去り社会へ送り返しております!後催眠をかけていますから、やがて自殺します!」
満足そうに頷く坂田議員
行方不明になっていた者達が続々と姿を確認されて、行方不明期間中の記憶が全くないことが新聞で報じられます。
自分の部屋で引きこもっている高野のガールフレンド
オオワシ怪人が何やら信号を送り込むと女の子は怯えています。
女の子は今更ながら塩見という名字です。
「ママ!ママ!姉ちゃんが大変だよ!」
弟が母親のところにやってきました。
「何?」
「いいからちょっと来てよ!」
料理をストップする母親
「トモコ!トモコどうしたの?」
今更ですがトモコって言うんですね。
「トモコ!トモコしっかりして!」
引きこもっている様子のトモコは母親をはねのけて外に出ます。
「姉ちゃん!」
トモコは川の方に走って行ってます。
後を追う母親と弟
オオワシ怪人がトモコに信号を送っているようです。
「トモコ!トモコ!」
「姉ちゃん!」
なんとトモコは川に入ってどんどん歩いていきます。
どうやら溺れ死ぬという自殺方法を選んだようです。
「誰か〜助けて下さい!!」
母親も弟も濡れるのが嫌なのか自分では助けられないと悟っているのか、川の中には入りません。
そこに光太郎のバイクがやはり登場!!
どんだけ都合がいいんだって感じです。
しかも事故ったはずのバイクでです。
光太郎「危ない!」
光太郎は勇敢に川の中に入って行ってます。
そしてトモコをどうにか救出!!
光太郎「君!しっかりしろ!」
光太郎はトモコを抱きかかえて戻ってきました。
母親「トモコ!!」
それはそうともし光太郎が来なかったら何もできなかったんでしょうね…
トモコは病院で医師の診察を受けています。
眠っているトモコ
医師「もう大丈夫です!命に別状はありません!」
母親「本当にどうもありがとうございました!」
光太郎にお礼を言う母親
光太郎「いえ…」
母親「でもこの子どうしたんでしょう?」
光太郎の心の声「ゴルゴムがただで帰すわけがない!きっと後催眠をかけられているんだ!」
トモコ「高野君…高野君…」
トモコは高野の名前を寝言で言っています。
高野はエレクトリック日本に初出社!!
車から降りた高野は意気揚々と出社しています。
高野「月給200万か…」(新入社員が月給200万とかそんな会社あるんでしょうか?)
そこに待ち伏せしていた光太郎
高野「誰だ君?」
光太郎「トモコさんが海で溺れかけているのを助けたんですが…」
高野「ほーう!それはご苦労さん!」
高野はトモコが溺れかけたと言われても全くショックを受けてない様子でニヤけています。
光太郎「彼女は入院していてあなたの名を呼んだ…一度お見舞いに行ってあげてはどうか?」
高野「君ねえ…僕にはそんな時間はないんだよ…彼女とは住む世界が違うんだから!」
高野は立ち去ろうとします。
光太郎は高野の前に立ちふさがります。
光太郎「そんな言い方はないだろう!目先の利益のために魂を売るようなマネはやめたまえ!」
高野「君…超エリートの僕に説教する気か!どきたまえ!!」
光太郎を振り切って出社する高野
光太郎はかなりムカついているようです。だって光太郎はバカなんですもん(笑)
トモコの病室に電話する光太郎
電話に出る杏子
杏子「はい!光太郎さん!杏子です!」
光太郎「今、高野史郎君と会った…彼も何だかおかしいんだ…トモコさんの方は?」
杏子「うん…今、眠っているけどさっきうわ言で石田超心理学研究所とか言ったわ!」(スゲーうわ言です(笑))
光太郎は石田超心理学研究所に潜入
相変わらず同じ服装の光太郎ですがあまりファッションセンスがいいとは言えません…
なんと警備員に暴行を働いて気絶させる光太郎(笑)
これはマズイです。
ゴルゴムは戦闘員を雇えない零細組織です。
これがジンドグマだったら警備員を撃退したってどうせジンファイターなので問題なしでしょうが…
石田博士は悪いですが、警備員に罪はありません。
エレクトリック日本
高野がパソコンに向かい何やら透視しようとしています。
地球電機
藤村画伯の勤務する会社です。
「おい!見てくれ!スーパーコンピュータの回路が自動的に完成していくぞ!」
「おう…一体これはどういうことなんだ?」
藤村画伯「高野の奴仕掛けてきたな!受けてたとうじゃないか!イッヒッヒ!」
芸術家には多いですが正直、かなり変人な藤村画伯に超一流企業勤務は思いきり似合いません(笑)
パソコンに向かって何やら透視する藤村画伯
エレクトリック日本
「しめた!これこそ究極のコンピュータだ!我が社の独占的勝利の日は近い!」
「やった!やったあ!」
高野は黙っています。
地球電機
「これは何だ?スーパーコンピュータの回路が読まれた上に消滅していくぞ!」
エレクトリック日本
「ああ〜消えてゆく!全てが消えてゆく!」
何と回路が爆発し、パソコンの画面にはSYSTEM DOWNの赤文字警告が!!
泣きそうな顔の高野
「我々の長年の努力は水の泡となった!もう何をやっても無駄だ!」
打ちひしがれるエレクトリック日本の社員達
藤村画伯の地球電機も同じ状況に追い込まれました。
石田超心理学研究所
坂田議員が来ています。
坂田議員「石田博士!人間の能力がここまで開発できるとは私にも想像できなかった…」
石田博士「私もトレーニングした甲斐がありました!」
坂田議員「ああ…」
その時光太郎が乱入してきます。
光太郎「坂田さん…人類を破滅に導く研究など直ちに中止しなさい!!」
19才のガキのくせに敬語は全く使えない光太郎です。まあ悪者相手だからいいですけど。
石田博士「誰だ君は?」
光太郎「博士!目を覚ましなさい!」
相手が爺だろうと偉そうな光太郎です。
石田博士「誰にも私の邪魔はさせぬ!出てゆけ!」
光太郎「博士!やめてください!」
急に丁寧になった光太郎
石田博士「井関君!この男を追い払うんだ!」
側近に光太郎を追い払うことを命令する石田博士
井関君「君!外に出なさい!君!」
光太郎「よせ!」
「追い払うんだ!」
研究員達が光太郎につかみかかります。
争う光太郎と研究員
そのすきに逃げる坂田議員
後を追おうとする光太郎
そこで天井からオオワシ怪人が登場!
窓ガラスを割ってから光太郎をつかんだまま飛行するオオワシ怪人
光太郎は争った挙げ句にぶっ飛ばされて壁におもいきり激突!!!
怒りの光太郎
「変〜身!!!」
仮面ライダーBLACKに変身します。
身体からいつものように湯気が出まくり!!
「仮面ライダーBLACK!!」
またカッコつけたポーズを取るBLACKです。
オオワシ怪人の目から放たれる青い光線がBLACKに命中!!
そして今度は青い光で目が眩むBLACK
ここでBLACKはマルチアイを使います。
しかしオオワシ怪人の動きは速いらしく全くとらえきれません。
全く関係ないところにキックを放って転倒するBLACKがダサすぎます。(オオワシ怪人の動きは決して速く見えません(笑))
背後からたかられるBLACK
「よし!あの目を狙うんだ!」
オオワシ怪人はせっかく優勢なのに何故かやられることを見越して逃走
「バトルホッパー!!」
BLACKはバトルホッパーを召喚!!
なんとBLACKはバトルホッパーで追跡してから近くでオオワシ怪人に飛び乗ります。
そしてオオワシ怪人の大切な翼をチョップでもぎ取ってしまうという非道行為に及びます。
翼が片方駄目になったオオワシ怪人は転落。
かなり可愛いのに可哀想な感じはします。
なんとBLACKはここでいきなりのライダーキック!!!
オオワシ怪人の可愛い顔に決まりました。
オオワシ怪人は爆散!!
藤村浩画伯と高野史郎君の2人合同の展覧会が行われています。
光太郎はやはり来ています。
光太郎「おめでとうございます。藤村さん!高野君!やっぱりお二人には絵を描き続けてもらうのが一番ですね!」
藤村画伯「勿論、高野君とはこれからも
良きライバルとして!」
高野「はい!僕も先生の胸を借りて頑張ります!」
握手をかわす藤村画伯と高野君
藤村画伯「ハハハハハハハハ!」
光太郎は嬉しそうに頷きます。
杏子と克美も来ています。
克美「あっ!トモコさんがいらしたわよ!」
杏子「あら!」
高野はトモコに手で挨拶
トモコ「このあいだはどうもありがとうございました。」
光太郎にお礼を言うトモコ
杏子「良かったわね!あなたのボーイフレンドがまた元の絵描きさんに戻って!」
トモコ「えっ?彼、絵をやめるなんて言ったこと一度もないわよ!」
高野「うん…」
2人ともわけが分からないといった表情です。
光太郎は杏子と克美の方に行ってから大声で
光太郎「そっとしといた方がいいよ!あの催眠術にかかっていた時のことは!」(小声で囁いてないので高野とトモコにも聞こえると思うんですが)
杏子.克美「ああ!」
笑う杏子と克美
ナレーション
仮面ライダーBLACKは改造人間である。その怒りと悲しみが今またゴルゴムの卑劣な陰謀を叩き潰した。人間の自由のために彼は戦い続ける。今日もそして明日も!
これで光太郎は3話連続で自殺を防いでいます。誰かが自殺しようとするとそこに光太郎がいます。正直、透視云々に関してはよく分かりませんでした。
普通に人間達を殺していくとかせずに何か回りくどい作戦を立てるなあと思いました。
月給200万は羨ましい限りですが、全てが水の泡になったエレクトリック日本と地球電機は倒産したのでしょうか…仮面ライダー作品では敵の作戦が失敗しました、仮面ライダーが怪人を倒しましたはいいけどアフターケアができません。絵描きに戻ったということは退職したか、倒産したかですね。
あと一番気になったのは藤村画伯が誘拐されるシーンで藤村画伯の鼻くそが目立っていたことです(笑)