バーニングフォームになっても風のエルに歯が立たないアギト
風のエルはアギトのパンチを飛んで避けてその拳の上に乗るという舐めプをかましています。
この時点で水のエル強化体より相当強いのは明らかです。
涼は気絶したままです。
加奈とスコーピオンは翔一と涼を待ちぼうけしています。
風のエルは強力な念動力でアギトをぶっ飛ばします。
アギトは変身解除!
翔一は気を失ってしまいます。
森林浴中の闇の力のお兄さんは宙を舞ってゆらりゆらりとして気持ち良さそうです。
そこに風のエルが帰ってきました。
それはそうと何故、風のエルは翔一と涼を殺さなかったのでしょう?
まあそれを言うと仮面ライダー作品全てに当てはまりますが、主人公は気絶して敵は去る。
そして後日(その日のものもあると思いますが)倒されるが定番です。
翔一は気が付きました。
加奈との約束はちゃんと覚えているらしくボロボロの身体で加奈のアパートにむかいます。
同じく涼も気が付きました。
スコーピオンが待ちきれずに帰ろうとしていたところに涼はやってきます。
スコーピオン「遅い!!」
涼「走るぞ!」
暴走中の2人
スコーピオン「ねえ!来てくれてありがとう!」
スコーピオンのバカ女はもう涼に惚れてしまったらしいです。
加奈は階段に座って翔一を待っています。
加奈も諦めて部屋に戻ろうとします。
そこで翔一登場!
翔一「すみません!遅くなっちゃって!」
加奈「津上さん!やっぱり来てくれたんですね!」
加奈の嬉しそうな表情がめちゃ可愛いです。
最初が無愛想だったのでギャップ萌えしてしまいます(笑)
笑顔の翔一
暴走中涼は風のエルにやられた傷が痛むようで苦痛の表情
スコーピオン「何よ!もうお終い?」
涼は苦しんでいます。
スコーピオン「どうかしたの?どこか悪いの?」
涼はバイクごと倒れます。
スコーピオン「ねえ!ちょっと!どうしたの?ちょっと〜!」
翔一と加奈はデートを楽しむのかと思いきやレストランの厨房に忍び込んで加奈がスープを作っています。
加奈が作ったスープを味見する翔一
加奈「どうですか?」
不安げに聞く加奈
翔一「イケてますよ!あとは塩で味を整えれば完璧だと思いますけど!」
笑顔の加奈
ここで運悪く倉本に見つかってしまいます。
倉本「お前達!何をしている?」
翔一「先生!」
倉本「お前はクビだと言っただろう!!」
加奈に怒鳴る倉本
俯く加奈
翔一「先生お願いします!加奈さんにもう一度チャンスをあげてください!加奈さん、やればできる人なんですから!」
翔一は加奈の作ったスープにこっそり塩を入れて倉本に渡します。
味見する倉本
翔一「どうです?身体の芯まで温まる感じでしょ?」
倉本は本当に美味しかったらしく「あと一度だけだぞ!」と言います。
加奈「ありがとうございます!ありがとうございます!」
本当に嬉しそうな加奈
頷いて出ていく倉本
翔一「良かった〜!」
翔一も加奈も笑顔です。
ここで翔一は風のエルにやられた傷が痛むようで突然倒れます。
加奈「津上さん!!」
国立武蔵天文台
「信じられん!アンタレスに続きガンマ星、デルタ星までが移動を始めている!」
「こうなるとさそり座とは言えませんね?」
「ちょっと待て!見ろよ!さそり座が十字架の形に…」
よく分かりませんがパソコンでいろいろ映し出しています。
「えっ?」
大変な騒ぎになっています。
駐車場で車に乗り込む若いお兄さん
バックミラーを見るともう一人の自分が映っています。
振り返るお兄さん
もう一人の自分は笑っています。
その目から何やらパワーが発動されました。
お兄さんは自分で自分の首を締め始めました。
警察が検死にやってきています。
氷川誠「また自殺ですか?」
河野「多分な…だとすれば今度は自分で自分の首を締めて死んだことになる…全くどうなってるんだか…男の生年月日は1976年11月2日!」
氷川誠「やはりさそり座ですね!」
河野「全くわけが分からんよ!一体何が起こっているんだ?何故さそり座の人間ばかりがなんの理由もなく自殺せにゃならんのだ?」
氷川誠「河野さん!ドッペルゲンガーというのご存知ですか?」
河野「何だそりゃ?怪獣の名前か?」
氷川誠「いえ…もう一人の自分を目撃するという不思議な現象をそう言うらしいですが…」
河野「もう一人の自分?」
氷川誠「昔から多くの報告例があるにも関わらずこの現象の原因は解明されていません!ただドッペルゲンガーを経験した者は死に至るケースが多いと聞いたことがあります…」
河野「お前何が言いたいんだ?」
氷川誠「ええ…一連の自殺者の中にもう一人の自分を見たと漏らしている人が何人かいるんです…これが何を意味するのか分かりませんが、もしかしたら理由のない自殺を未然に防ぐためのヒントになるかもしれないと…」
ここで氷川の携帯電話が鳴ります。
小沢澄子からでした。
氷川誠「はい!」
小沢澄子「氷川君!ちょっと頼みがあるんだけど…」
氷川誠「なんでしょうか?」
小沢澄子「今日の会議あなたにも出てもらいたいのよ!」
警視庁
会議の席
北條透「いいですか?既に1ヶ月以上アンノウン出現の報告は入っていない!これが何を意味するかお分かりでしょうか?」
「我々としてもアンノウン絶滅の可能性を考慮しているところなんだが…」
北條透「いえ…問題はもう少し複雑です!アンノウンはこれまでアギトになる可能性のある者達を襲ってきた…そのアンノウンが滅んだとしたら今度はこアギトが野放しになる!アギトの数が増えていくかもしれないということです!」
小沢澄子「ちょっと!何が言いたいのよ?はっきり言いなさい!はっきり!」
北條透「人類にとってアギトはアンノウン以上の脅威になるだろうということですよ!もしかしたら世界はアギトとアギトならざる者、真っ二つに割れる可能性も否定できない!我々一般人はアギトによって支配されるかもしれません!」
氷川誠「そんな!僕が知る限りアギトが人間と敵対するとは思えません!」
小沢澄子「私も氷川主任の意見に賛成です!北條主任の説は根拠のない妄想の域を出ていません!実際、今までアギトは我々の側に立ち共にアンノウンと戦ってきたのですから!」
北條透「アギトがアンノウンと戦ってきたのは自分達の仲間を守るために過ぎなかったのではないですか?アギトが危険分子ならあるいはアンノウンはそれを排除してくれる有り難い存在だと言えるかもしれない!」
氷川誠「そんな!」
小沢澄子「何言ってんのあんた?アンノウンを賛美するつもり?元々アホ男だと思っていたけど私が間違っていたわ!あんたはど阿呆よ!!」
小沢澄子に罵られて嬉しそうに笑みを浮かべる北條透
ここで会議に参加していた政界の大物白河尚純が口を開きます。
白河尚純「落ち着きなさい!小沢管理官!私が今日ここに立ち会っているのはアンノウン、アギト問題から我が国を救うためだ!そのためには冷静な意見交換が望ましい!まあ…北條主任の意見が飛躍しすぎている点は私も認めるがね…」
美杉家
義彦「太一!お茶!」
太一「真魚姉!お茶!」
真魚「叔父さん!お茶!」
義彦「はい!」
結局、義彦がお茶を入れるハメに…
義彦「今頃、翔一君どうしてるかなあ…」
太一「そうだ!翔一の働いている店に遊びに行ってみようか?」
義彦「いや!翔一君が自立しようとしているように我々も翔一君離れしなければな!我慢!我慢!」
真魚が立ち上がりました。
太一「どこに行くの真魚姉?」
真魚「うん…ちょっと菜園の手入れしてくるから!」
真魚は菜園の手入れをしています。
義彦「翔一君がいなくなってからというもの菜園にかかりきりだな真魚は…」
太一「真魚姉、翔一と約束したじゃない!菜園の面倒見るって!だからじゃない?」
菜園の手入れをしている真魚の横顔が美しいです。
翔一は寝ています。
翔一の部屋に加奈がやってきました。
加奈「津上さん!津上さん!」
ドアをノックする加奈
翔一「はい!」
翔一はやっと気付いて出ます。
加奈「今朝はありがとうございました。具合が悪いのに私なんかのために…」
翔一「いやいや!そんな大したことしてませんから!」
加奈「大丈夫なんですか?身体の方は?」
翔一「ええ…大体…ちょっと風邪を引いた程度ですから!」
わざとらしく咳払いをする翔一
加奈は嬉しそうな笑顔
加奈「あの、良かったらこれ食べてください。まかない物のあまりなんですけど。」
翔一「へえ〜加奈さんが作ったんですか?」
加奈「はい!」
なんと加奈が翔一に手作りのお弁当を持ってきました。
翔一の部屋にあがる加奈
翔一「いただきます!」
加奈は不味かったらどうしようと不安そうな顔
翔一「いい感じじゃないですか!やっぱり俺の目に狂いはなかったってことですね!加奈さん、いいシェフになれますよ、きっと!」
翔一は加奈の不安を取り除く発言
とてもいい感じです。
加奈「だといいんですけど…亡くなった父がよく言ってました…同じ料理は二度とできないって!だから毎回、毎回一生懸命作るんだって!」
翔一「いいお父さんだったんですね!」
加奈「私も頑張ろうって思うんですけど時々自信なくなっちゃって…父に比べると私なんかまだまだだなあって…それに…」
翔一「なんですか?」
加奈「どんなに頑張っても人間って死んだら終わりなんですよね…お父さん、とても奇妙な死に方をしたんです…不可能犯罪って言うんですか?犯人もまだ捕まってなくて…それを思うとなんか怖くなっちゃって…」
どうやら加奈の父親もアンノウンに殺された模様です。
翔一は複雑な表情
涼も自分の部屋で目が覚めます。
なんとスコーピオンを連れ込んでいました。
スコーピオン「気がついた?」
涼「お前…何をしている?」
スコーピオン「何よ!その言い方!!うんうん唸っている人を放っておくわけにもいかないでしょ!医者は呼ぶなって言うし…することないからずっとあんたの寝顔見てたわよ!!」
涼「そうか…すまなかったな…」
涼は立ち上がります。
スコーピオン「あんた芦原涼っていうんだ?」
テーブルの上に涼の財布がおいてあり、免許証が別においてあります。
涼は何やら料理らしきものがテーブルの上に置いてあることに気付きます。
スコーピオン「ああ、これ?暇だったんで作ったんだけど食べてみる?」
上に被せてあった紙を取ると、かなり焦げた焼きそばです。
涼は椅子に座り、いただきますも言わずに食べ始めます。
スコーピオン「ねえ!一言言っていい?」
涼「何だ?」
スコーピオン「よくこんな不味いもの食べられるわね?」
涼「ああ…不味いな…」
無愛想に言う涼
スコーピオンは嬉しそうに涼を見ています。
あっと言う間に食べてしまった涼はスコーピオンの分も奪って食べます。
スコーピオン「あんた!明日誕生日なんだ!お祝いしてあげようか?」
涼「結構だ!厚かましい女は好きじゃない!お前と会うのもこれが最後だ!もうこれ以上俺に関わらない方がいい!」
スコーピオン「素直じゃないんだ…嬉しいくせに!こんないい女滅多にいないと思うけど!」
スコーピオンは何故か自信満々です。
涼「変わってるな…お前!」
スコーピオン「とにかく明日また来てあげるから!その代わり私のバースデーもお祝いしてよ!と言っても11月13日だからまだまだ先の話だけど!」
涼「さそり座か…それでスコーピオンってわけか…」
スコーピオン「ガキだなって言いたいんでしょ?」
スコーピオンは帰ります。
沢木哲也邸
沢木哲也はさそり座の謎という一連の自殺者達のことを書いた新聞記事を読んでいます。
森林浴中の闇の力のお兄さん
風のエルは木の枝に乗っています。
闇の力のお兄さんがまたもアンノウンを産み出しました。
地のエルです。見た目は水のエルとほぼ同じですが色が違うようです。
闇の力「最期の時が近付いています。人間は私が滅ぼします。まずさそり座の者から!アギトの種を持つ者はあなたにお願いします!」
地のエルは頷いて出動!!
川で釣りをしている親子
アンノウンの気配を感じた2人
「お父さん!」
「うん!逃げるんだ!」
逃げようとする2人
しかし地のエルが行く手を阻みます。
地のエル「塵から生まれし者共よ!塵に帰るがいい!」
地のエルから土をかけられた親子は自分達も土になってしまいました。
警視庁
白河尚純に呼ばれた北條透
北條透「アンノウンが?」
白河尚純「ええ…また現れました。アンノウンは絶滅したわけではなかったのです…どうしました?喜ばないのですか?」
北條透「喜ぶ?」
白河尚純「ええ…君の説によればアギトはいずれ世界を支配するかもしれない危険な存在だ!そしてアンノウンはそんな危険分子を駆逐してくれている!」
北條透「それは…そうですが…」
白河尚純「やはりG3ユニットは存続させておきましょう。ただし今度はアンノウンを守るためにね!」
北條透もこの世界の大物相手には萎縮しているようです。
ニヤける白河尚純
レストラン
加奈はまたも皿を落として割ってしまいます。(どんだけドジなんでしょうか(笑))
倉本「またお前か!!」
加奈「すみません!」
倉本「何度言ったら分かるんだ!集中しろ!集中!!こんなことでシェフになれると思ってるのか!!」(加奈は集中力に欠陥がありますね。言ったら分かるってレベルの話ではないと思います。)
加奈もちょっとカッとなったらしく倉本を睨みます。
倉本「何だその目は?」
ここは加奈が目を逸し、倉本も引き下がります。
加奈は突然目の前にかけてあるおたまが揺れていることに気が付きます。
仕事が終わって帰宅している加奈
バイクで翔一がやってきました。(シフト制で休みだったということでしょうか…)
翔一「加奈さん!どうしました?なんか元気ないみたいですけど…」
加奈「またシェフに叱られちゃって…」
翔一「いいじゃないですか…そうやって少しずつ仕事に慣れれば…」
加奈は翔一に励まされてちょっと立ち直った様子
翔一「乗ってください!昼間のお弁当のお礼に送りますから!」
加奈「でも身体の具合は?」
翔一「はい!おかげさまでもう全然大丈夫です!」
加奈は笑顔
翔一のバイクの後ろに乗ります。
帰宅途中、地のエルの唸り声にビビっているOL
翔一は加奈をアパートまで送ってきました。
翔一「じゃあ加奈さん!また明日!」
加奈「ありがとうございます!いろいろと!」
加奈は部屋に入る前に頭を下げます。
翔一は笑顔
ここでアンノウンセンサー発動する翔一
地のエルから土をかけられたOLは土になってしまいました。
翔一が駆けつけた時は地のエルは引き返そうとしていました。
「変身!!」
アギトに変身する翔一
追跡しようとします。
しかしここで思わぬ邪魔が…
G3-XとG3が攻撃してきました。
アギト「氷川さん…」
G3-XとG3はアギトにバズーカ砲を向けます。
ここで第49話は終了です。
加奈の父親がアンノウンに殺害されたということは加奈も超能力者なんですね。
そして加奈もアギト化する可能性が高いということです。目眩のような症状が出ているのもアギト化の前兆でしょう。
氷川のピンチをモニター越しに助けて良い人になったと思った北條透ですが、やはり嫌な奴ぶりは健在でした。
G3-XとG3ですが装着しているのは北條透と尾室巡査でしょうか…
ドッペルゲンガーという現象はアギトの話に特別に作られたものではなく実際にある現象らしいです。
本当に体験した者は死に至る可能性が高いらしいですを
体験したら死ぬってことは体験したことありますか?って聞いて「はい!」と答える人はいないでしょう。