氷川(G3-X)との共同戦線でジャッカルロードを撃破した翔一(アギト)
そして北條透は木野邸で発見した謎の手紙を真魚に見せます。
翔一は美杉家に帰ってきました。
「ただいま!」
真魚が走ってきました。
翔一「あっ、ゴメン!ゴメン!ちょっといろいろあって遅くなっちゃって!夕飯作れなかったんだけど…」
真魚「そんなことどうでもいいって!それよりさっきまで北條さん来てたんだよ!」
翔一「北條さんが!嫌だなあ!また俺のこと捕まえる気かな!」
真魚「翔一君を捕まえる?何かしたの翔一君?」
翔一「いやそういうわけじゃないけど…」
真魚「北條さん翔一君に見せたいものがあるって!」
翔一「見せたいもの…何?」
真魚「なんか手紙みたいだったけど…」
翔一「手紙?」
真魚「うん…雪菜って人から翔一君に宛てた…翔一君聞き覚えない?雪菜って名前!」
翔一「雪菜…雪菜?うーん、別にないけど…」
真魚「それに手紙って言えば翔一君が海岸で発見された時に持ってた中身のない封筒!」
真魚は問題の封筒を取り出します。
真魚「これとなんか関係あんのかなって!」
翔一「でも不思議じゃない?もし真魚ちゃんの言うとおりだとして、何で北條さんがそんな手紙持ってるわけ?」
真魚「それは知らないけど…」
翔一「それで何て書いてあった?手紙?」
真魚「それがさ…見たこともない文字で全然意味分かんなくて…」
ここでサイコメトリーの能力発動する真魚
光と闇の力が争っているのが見えます。
白い服を着た子供と黒い服を着た子供です。
顔はどちらも同じです。
「翔一君の過去と何か関係が?」
真魚は眠れない様子
翔一は氷川に呼び出されてデート中
氷川誠「そうですか…では津上さんも何故アギトになったのか分からないんですか…」
翔一「はい…すみません…」
氷川誠「いえいえ…こちらこそすみません…突然お呼び出しして…でも津上さんがアギトだと知ってからまだ充分にお話ができてない気がするんです…」
2人はソフトクリームを食べています。
翔一は欲張ってチョコとバニラと2つ手に持っています。
翔一「そんな…別にお話することなんかありませんって!見たまんまですよ!見たまんま!そうだ!芦原さんも何故変身するようになったのか分からないって言ってました!ある日突然なっちゃったって…」
近くにハトが沢山いて鳴いています。
翔一「あっ!そうそう!俺の方こそ氷川さんに聞きたいことがあるんです!」
氷川誠「なんでしょう?」
翔一「ほら!前にアギトみたいな奴が氷川さんや芦原さんを襲ってたじゃないですか!あれって?」
氷川誠「木野薫…彼もまた…アギトですよ…」
複雑な表情の氷川
翔一「ですよね…でもなんで氷川さん達のことを襲ったんです?その上…俺にまで!同じアギト繋がりなのに!!」
腹立たしいといった表情を見せる翔一
氷川誠「ええ…僕の方が聞きたいくらいですよ…人間を愛す立派な人だと思っていたのですが!!一体何を考えているのか…」
ソフトクリームをペロリと舐めるだけの氷川
これではいつまで経ってもなくなりませんし、溶けてしまいます。
翔一「会わせてもらえませんか?その木野って人に…」
翔一もアイスを舐めるだけです。
氷川誠「ええ…会いたい気持ちは僕も同じですが…どこにいるのか…」
翔一「そうか…もしかしたら芦原さんに聞けば分かるかもしれませんよ!」
氷川誠「芦原…涼ですか?君は親しいんですか彼と?」
翔一「まあ…最近いい感じって言うか…」
何故か照れている翔一
男といい感じってのがヤバいです…
氷川誠「木野薫もそうですが、どうも芦原涼も分かりません…僕は彼に殴られたことがありますし、アギトにも襲いかかったことがあるはずだ!!」
翔一「ハハハ!そう言えば俺も殴られました…まあいろいろ誤解があったみたいで…でも大丈夫ですよ!根はいい人ですから!」
腰掛けていたベンチから立ち上がる翔一
翔一「あっ、でも芦原さんのこと誰にも言わないで下さいよ!特に北條さんには!また捕獲作戦とかやられちゃあれですから!!」
氷川誠「分かりました…」
ちょっとブスッとした表情の氷川
木野は真島のアジトであるマンションで眠っています。
携帯電話が鳴って目を覚ました木野
「はい…分かりました…城南医大病院ですね…すぐに伺います…」
相変わらず低音ボイスがセクシーと言うべきか、感じ悪いと言うべきか微妙な木野です。
真島は木野にお茶を入れてきたところ(殺されかけたのにかいがいしい真島です笑)木野が出かけようとしたので慌ててます。
真島「木野さん!まさかオペに行くつもりじゃ?無理だよ!その身体じゃ!!」
木野「どけ!お前には分かるまい!俺にとって全ての患者は雅人なんだ!俺は雅人を助けなければならない!」
木野は出ていきます。
真島「木野さん…」
とことん木野が好きな真島です。
翔一と氷川は涼の部屋を訪ねます。
涼「木野薫に会いたい?」
翔一「ええ…」
涼「何故?なんのために?」
翔一「そりゃあ同じアギトなのに何故俺らを襲ったのかなって…」
氷川「あっ、あなたも僕と津上さんに襲いかかったことがありましたね!」
相変わらず力み過ぎの氷川がしゃしゃり出てきました。
翔一「あっ、改めて紹介します!こちらは警視庁の氷川さん!もう知ってると思いますけど…」
涼「木野薫か…これは俺の勘だが奴は過去に生きている!以前は俺もそうだった!」
氷川誠「かっ、過去に?どういう意味です?彼の過去に何があったって言うんです?」
涼「それは俺にも分からないが…あんた!この前は世話になったが、あんまり俺達のことを詮索して欲しくない!あんたは普通の人間だ!俺達とは違う!!」
翔一「嫌だなあ芦原さん!そんなとんがることないじゃないですか!とにかく木野さんに会いに行きましょうよ!俺、アギトの会とか作るのが夢なんです!俺と芦原さんと木野さん?あっ、氷川さんも入れて上げてもいいですよ!補欠ですけど!ハハハ!」
氷川誠「補欠…」
氷川はムッとしています。
涼「相変わらず能天気な奴だ…木野薫は俺達の命を狙ったんだぞ!そんな甘くはない!」
涼はドアを閉めようとします。
翔一は食い下がります。
翔一「それはそうかもしれませんけど…」
氷川誠「補欠…」
まだ補欠にこだわっている氷川です笑
キチガイ病院に入院しているオーヴァーロードの青年
何やらうめき声を上げたかと思うと自分の身体から何かを産み出しました。
どうやら水のエルです。
「もう少しですね!アギトが限りなく進化する力ならあなたも進化する存在だ!さあ!!」
また水のエルは青年の身体の中へ入りました。
結局、翔一の熱意に敗けて涼は真島のところへ翔一を連れてやってきました。
真島「木野さんに?」
涼「ああ…どこにいる?」
木野信者の真島は教えたくない様子
涼「心配するな!奴を傷つけようというわけじゃない!少し話がしたいだけだ!」
真島「オペがあるって…城南医大病院に行ったけど…」
何やら熱心に食器を観察していた翔一が反応します。
翔一「オペって…凄いなあ!お医者さんなんですか!でも…お医者さんなら人を助けるのが仕事じゃない?そんな人が何で俺らを襲ったりしたのかな?」
氷川誠「やはり彼の過去と何か関係が…」
真島「もしかしたら…」
涼「何だ?」
真島「俺…前にあかつき号の仲間から聞いたことがあるんだ…木野さんの過去について…」
涼「どういうことだ?」
真島「弟さんと一緒に冬山で遭難したことがあるって…」
またいつもの回想シーンです。
「雅人!!!」と叫んでいる木野
「兄さん助けて…」と雅人
真島「木野さんは助かったけど弟さんの方は亡くなったって…木野さん言ってた!全ての患者は雅人だって!!雅人ってきっと弟さんのことだと思うんだよ!」
これには涼達もしんみり…
沢木哲也
沢木哲也は自宅の玄関にある鏡が気になります。
次作仮面ライダー龍騎のミラーワールドじゃないですが、何か鏡の向こうに気配を感じた様子
鏡ですが何やら銀色のカバーみたいなものがかけてあってそれが取れかかっています。
それを剥がす沢木哲也!!
すると鏡の向こうは夜のビル街、そして大雨が降っています。
かつての恋人雪菜とかつての自分がそこには映っていました。
雪菜の自殺の瞬間です。
海に飛び込もうとする雪菜の手をつかむ沢木
「離して!お願い!!」と雪菜
手を放す沢木
雪菜は暗闇の中へ沈んでいきました。
沢木哲也は悲しみに打ちのめされます。
「今のが君の心そのものです…君はこの世に生まれた最初のアギトを殺した!そうしてこの私に永遠の忠誠を誓ったのです!」
鏡の向こうにはオーヴァーロードの青年が映っています。
沢木哲也「違う!俺は…」
オーヴァーロード「君は人間の側からアギトを滅ぼさなければならない!」
沢木哲也「やりたければ自分でしたらどうだ?アギトを滅ぼすことなどあなたの力なら簡単なはずだ!」
オーヴァーロード「以前…私は…アギトになる可能性のある者を手にかけたことがあります…あの時の痛みがまだ私の中に残っている…何故なら人は私の子供だからです!」
沢木哲也「あなたは人を愛しながら人の中のアギトである部分を憎んでいる…滑稽だな…」
オーヴァーロード「知ってますよ…木野薫という第3のアギトが誕生しましたね!私は彼の悲しみが見える…君と彼は同じです…」
沢木哲也「何が言いたい?」
オーヴァーロード「君も彼も過去を償おうとしている…でも無駄なことです…愚かなことだ!」
沢木哲也「黙れ!!」
激高した沢木哲也はなんと鏡を割ってしまいました。勿体ない…
翔一、涼、氷川は木野がオペをしている城南医大病院にやってきています。
涼「恐らく木野薫は奴の助けを必要とする全ての人達を弟に重ね合わさているんだろう…患者に限らずアンノウンに襲われる人々もな…奴は過去を償おうとしているんだ…過去を償うためには自分の手で人々を救わなければならない…俺達は邪魔者って訳だ…」(めちゃめちゃ鋭い涼の洞察力です。)
手術中のランプが消えてオペ終了!!
木野が出てきました。
未だに木野信者っぽい氷川が前に出ます。
氷川誠「木野さん!」
お辞儀する氷川
翔一「あれっ?嫌だなあ!まさかあなたが木野さんだったなんて!津上翔一です!覚えてますよね?」
木野「なんの真似だ?」
ボコられたのに涼に対して未だに高圧的な態度を取る木野
涼「あんたと少しばかり話がしたい!津上の奴がそう言うもんでな!」
木野「話すことは何もない!失礼する!」
立ち去る木野
翔一「あっ、ちょっと待って下さい!」
翔一は後を追います。
氷川誠「木野さん!」
氷川も木野の後を追おうとしますが涼が止めます。
涼「2人にしてみよう!あの男を救えるとすれば津上だけだ!そんな気がする!」
真魚は翔一が発見された時に持っていた封筒を手に持っています。
太一「ただいま!あれ!真魚姉!翔一は?」
太一が帰ってきました。
真魚は答えません。
太一「何だよ!出かけてんのかよ!俺、腹減ってんだよ!真魚姉何か作ってくんない?プリンとかさ!」
真魚「甘えないの!私ちょっと出かけてくるから留守番お願い!」
真魚は出かけます。
翔一は木野と2人っきりでエレベーターの中です。
翔一「何か意味もなく緊張しません?
エレベーターの中で2人っきりって!あっ、そうそう!俺、実はアギトの会作ろうと思ってるんですけど木野さんも入りませんか?皆で力を合わせてアンノウンと戦って週に一度俺の手料理を食べるんです!ダメですか?」
木野はカッコつけてサングラスをしてます。
相当なナルシストであることは間違いありません。
木野「相変わらずの性格だな…記憶喪失になっても…」
翔一「何ですかそれ?どういう意味です?」
木野は鬱陶しそうに無視します。
翔一「もしかして木野さん…昔の俺のこと知ってるとか?」
木野はフッと薄ら笑いを浮かべます。
翔一「まさかそんなことありませんよね!」
氷川と涼もエレベーターで2人っきり!!
涼「なんだ?緊張してるのか?」
氷川誠「いや…別に…」
涼「心配するな…殴ったりはしない…」
氷川誠「僕はあなたのことをまるで知らない…よかったら教えてくれませんか?あなたはどんな人間なんです?いつどこで何をどうして変身できるようになったんですか?あなたの力の源は何なんです?」
涼「何故そんなことを聞く?」
氷川誠「それは警察官として当然!いえ…多分…」
涼「多分何だ?」
氷川誠「僕も…アギトになりたいのかもしれません…」
涼は怖い表情をしています。
翔一は踏んではいけない地雷を踏んでしまいます。
翔一「聞きましたよ!木野さん雪山で遭難したって!物凄く寒いんですよね?そういうのって!俺、菜園で野菜を育ててるんですけど、トマトもキュウリも太陽をいっぱいに浴びないとダメなんです…人間も同じじゃないですか?暖かい場所に戻りましょうよ!木野さん、未だに冬山にいるんじゃないですか?」
木野「貴様に何が分かる?」
バイクで走り去る木野
しかし翔一はなかなか無神経ですね笑
地雷と分かってて踏んでると思います。
翔一「木野さん!」
翔一もバイクで後を追います。
氷川と涼
氷川誠「津上さんは記憶喪失で聞きようがありませんが、あなたなら変身のきっかけが分かるはずだ!思い出して下さい!いえ!一緒に思い出しましょう!」
そろそろ涼がキレそうな気配です。
氷川もなかなか踏み込んでいきますね。
涼「もういい!お前に話すことは何もない!」
氷川誠「お願いします!真実がわかればアンノウンと戦うための役に立つはずです!そうですね!まずは芦原さんの少年時代から始めましょうか?」
バイクにたどり着いた涼
氷川誠「お願いしますよ!芦原さん!」
涼が恐ろしい形相になりました。
やはり殴られた氷川…
涼「もういいと言ったはずだ!!」
バイクで走り去る涼
またオーヴァーロードのお兄さんです。
身体からまた水のエルを産み出しました。
このお兄さんは正直全然カッコよくないんですが、ビジュアル系ロックバンドにいそうな自己陶酔がヤバい人の雰囲気があります。
表情か自己陶酔してます。カッコよくないけどナルシストです。
飛ばして木野のバイクに追いつく翔一
翔一「木野さん!そりゃあ俺には木野さんの気持ちなんて分かりません!でも過去にこだわって生きてもしょうがないじゃないですか!」
木野「フン!いい気なもんだな!教えてやろう!記憶喪失になる前はお前も過去にこだわっていたんだ!」
翔一「何ですって?」
その時木野はバックミラーに何か不気味な水色の塊か映っていることに気づきます。
水色の塊は2人の前に飛んできて水のエルの姿を現しました。
強化体です。
翔一「あいつは…」
氷川ですがしつこすぎます。
氷川誠「待って下さい芦原さん!まだ話は終わってません!!」
なんとパトカーに乗っても交通違反を取り締まる人達みたいに拡声器で呼びかけています。
涼は一気に加速!!
氷川は必死に追います。
氷川誠「どうしても知りたいんだ…アギトの秘密を…」
ここで涼のアンノウンセンサーが発動!!
涼はUターンして元来た道の方へ。
氷川誠「芦原さん!」
ここで氷川にも小沢澄子から連絡が
「氷川君!アンノウン出現!G3-X出動よ!」
「分かりました!」
水のエルに念動力で飛ばされる翔一と木野
ここに涼がバイクでなかなか豪快に登場!!
水のエルに突っ込みますが水のエルはかわします。
水のエル「存在してはならない者共…今ここで滅ぶがいい!」
涼はギルスに変身して水のエルに突っ込みます。
ギルスは水のエルにぶっ飛ばされます。
ここにG3-X氷川誠も到着!!
かなり賑やかになりました。
水のエルは3人のアギト達の周りで大爆発を起こします。
3人ともぶっ飛ばされます。
G3-Xは水のエルにバズーカ砲発射します。
しかしこれを水のエルは方向を変えてギルスに命中させます。
アナザーアギトの必殺技のキックも対象を変えてアギトに命中させる水のエル
ぶっ飛ばされたアギトは主役なのに1番に退場!!!
変身解除されます。
変身解除された翔一ですが、ここでまた記憶が戻ります。
あかつき号の人達の顔が浮かぶ翔一
その中には克彦や真澄、亜紀もいます。
「乗らなくちゃ!あの船に!」
翔一はそう言うと気を失ってしまいました。
今回はここまでです。
今回ですが翔一と木野、氷川と涼
これまであまり絡みがなかった組み合わせが面白かったです。
翔一と氷川は地雷を恐れずにどんどん踏み込んでいきます。
結果、涼に殴られた氷川
翔一もそろそろ木野はブチ切れてたと思いますが、木野がブチ切れる前に共通の敵である水のエルが登場したことで共闘せざる得なくなったという感じでしょう…
オーヴァーロードですが神なんですね。人は私の子供だからですなんて言ってるオーヴァーロード
創造主、主なんですね。聖書の世界です。
神は人間を愛しているが、人間の中のアギトである部分を憎んでいるという話でした。
神が敵であるというアギトの世界は世界征服を企む悪の組織が敵という昭和ライダーの世界観とは全く違います。
神はアギトである人間は滅ぼさないといけない、しかしアギトである人間の人間である部分は愛しているオーヴァーロードはアギトを殺したくはない…だからアンノウンを使って自分は手を汚さないという理屈でしょう。