小沢澄子、氷川誠、尾室巡査はまたも焼き肉食べに来ています。
小沢澄子「随分と氷川君もG3-Xの扱いに慣れたみたいね!やっぱりあなたを装着員にして正解だったわ!」
氷川誠「ありがとうございます!全て小沢さんのおかげです!」
小沢澄子「何言ってるの!あなたの力よ!ほら食べなさい!」
尾室巡査は自分が取ろうとした焼き肉を小沢澄子が氷川に取ってやったので泣きそうな顔をしています。
ため息を漏らす尾室巡査
小沢澄子「そう言えばどうしているのかしら、北条透は?」
氷川誠「ええ…捜査一課で頑張ってると思いますが…」
小沢澄子「怪しいもんねえ!あの男がこのまま大人しくしているとは思えないわ!」
またも尾室巡査が取ろうとした焼き肉を氷川誠が奪い取り食べます。
尾室巡査は店の外に出ていき何やら殴る動作をしています。
氷川誠「どうしたんでしょう尾室さん?」
小沢澄子「さあね…青春ということかしら?」
風谷家にやってきている河野、そして北条透
河野「しかしどういう風の吹き回しなんだ?お前が風谷信幸殺害事件に興味を持つなんて?」
北条透「ええ…河野さんが2年以上に渡って追いかけている事件ですからね…私も関心を持ったんですよ…そして意外な事実を見つけたんです!河野さん!アギト捕獲作戦のメンバーが襲われた事件を覚えていますか?」
河野「ああ…機動隊員が2名殺害されてお前も酷い目にあったっけな!」
北条透「犯人は榊亜紀なる超能力者!そして被害者には何の外傷もなく内臓だけが破壊されていた…」
河野「死体の状況は風谷信幸と全く同じだった…お前風谷信幸殺しの犯人も超能力者だったとでも言いたいのか?」
北条透「ここからは私の勘なのですが風谷信幸事件こそアンノウンによる一連の事件の謎を解く鍵のような気がするんです!」
河野「お前、それはちょっと飛躍しすぎなんじゃないか?風谷信幸事件は2年以上前の話だしな!」
北条透「いえ!きっとすべてが1つに繋がる時が来ますよ!この私が必ずすべての謎を解いて見せます!」
真魚が通う緑が丘学園
真魚は放課後にテニス部の練習に出ています。
先輩の打ったサーブを空振りする真魚
先輩は露骨にため息
仲のいい女の子が「真魚!ドンマイ!」と声かけしています。
そして今度は先輩の打ったサーブを打ち返したもののネットにかかります。
先輩「ちょっと!いい加減にしなさいよ!これじゃあ練習にならないじゃないの!」
先輩2「やる気あんの?」
真魚「すみません…」
先輩「もういいから次の人と代わって!」
真魚「はい…」
真魚はベンチに腰掛けます。
先輩「誰が休んでいいって言った?早く球拾いに回りなさい!」
真魚「すみません…」
美杉家
翔一は何やらスーパーのチラシを見ています。
翔一「ステーキ肉980円…マグロが460円…今日はやっぱマグロかな…」
そこに真魚が帰ってきます。
義彦「おかえり!」
真魚「ただいま…」
義彦「どうかしたのか真魚?」
真魚「どうって何が?」
義彦「何となく元気がないような感じだが…」
真魚「別になんでもないけど…」
翔一「豚の挽き肉大特価で…捨てがないなあ!うーん…悩む!悩むなあ!」
翔一は真魚には無関心でチラシに釘付けです。
義彦「そう言えばあれだなあ…真魚はこの家に来てからまだ一度も悩み事を打ち明けてくれたことがないなあ…」
太一「真魚姉って結構抱え込むタイプなんじゃない?」
真魚「そんなことないって!悩みがないってだけの話だって!」
義彦「そうか…それならいいんだが…真魚は家族の一員なんだ…なんでも言ってくれていいんだよ!」
真魚「うん…でも本当なんでもないからさあ!」
翔一「どびゃあ!」
太一「何だよ翔一!脅かすなよ!」
翔一「ジャーン!」
翔一は夏風川の花火大会のパンフレットを手に持っています。
太一「花火大会!」
義彦「うん!そう言えばそろそろだなあ…今年は皆で浴衣でも着て行ってみるか!」
翔一「浴衣ですか!」
義彦「うん…私のお古で良かったら翔一君にも貸してあげるよ!」
翔一「本当ですか!花火と言えば夏!夏と言えば浴衣!」
翔一ははしゃいでいます。義彦も太一も楽しそうです。
真魚は死んだ父親信幸のことを思い出します。
小さい頃に一緒に線香花火をした思い出…
そして信幸が殺されたと知って駆けつけ遺体と対面した時の記憶…
真魚は涙を流して自分の部屋へ
警視庁
小沢澄子、氷川誠、尾室巡査の3人組が北条透と階段で鉢合わせ
北条透はニヤリ
小沢澄子「何よ!」
北条透「いえ…こうしてみると妙にあなた達が小さく見える!」
小沢澄子「何言ってるの?」
北条透「悟ったんですよ私は…G3-XだのV1システムだのそんなことはもうどうでもいい…」
小沢澄子「そんな物もあったわね!あなたまだ根に持っていたの?」
北条透「可哀相な人たちだ!あなた達は何も知らずに最前線で働いている!将棋で言えば歩にすぎぬ!」
小沢澄子「あなたは歩にもなれなかったけどね!」
北条透「いい加減に目を覚ましたらどうです!アンノウン関連の事件で一番大事なことはその根幹に何があるか…それを探ることです!」
小沢澄子「それで?」
北条透「それはそうと小沢さん…臭いますよ!また焼き肉を食べましたね!知りませんよ!そのうちに角が生えてきても!」
小沢澄子「角が生えたら真っ先にあなたを弾き飛ばしてあげるわよ!」
北条透はまたニヤリとして立ち去ります。
氷川誠もちょっと頭にきている様子です。
しかし小沢澄子と北条透犬猿の仲ですね(笑)
相良克彦は自分の家にやってきました。
そこにアンノウン出現!今回はクラブロードのクルスタータ.パレオです。
ビビって逃げる克彦
路地裏に逃げて隠れます。しかし逃げおおせたと思って安心したところに背後からクラブロード登場!!
ぶっ飛ばされて頬に傷を負った克彦
しかしここでまた超能力を使っていろんな物を降らせてクラブロードが怯んだすきに逃げます。
氷川誠は真魚に会いに美杉家に来ています。
氷川誠「先日はありがとうございました!お陰様で事件を解決することができました!」
真魚「そんな!私、別に大したことしてないし!」
氷川誠「いえ!真魚さんのおかげですよ!これで二度目ですね!真魚さんの力をお借りしたのは…」
翔一「お待ちどお様!さあさあどうぞ、どうぞ!」
氷川誠「何ですかこれは?」
翔一「手巻き寿司セットですよ!夏と言えばやっぱこれでしょう!」
真魚「そお?」
ここで玄関のベルが鳴ります。
翔一が出ます。
訪問者は北条透でした。
さて久しぶりのオーヴァーロードの登場です。
オーヴァーロードが入院している病室をまた沢木哲也が訪ねてきました。
オーヴァーロード「悲しみが見えます…君の中に…君は人間の中の持ってはいけない力を覚醒させた…だがそれによって生まれたのは悲劇だけだ…」
沢木哲也「そう…今のところは…」
オーヴァーロード「君はまだ分からないのですか?人間は皆同じです…また同じことが繰り返される…」
沢木哲也「頼みがある…」
オーヴァーロード「それはできません…君は一度死んだ人間を甦らせたいと思っている…」
沢木哲也「だが…あなたは人間を愛しているはずだ…」
オーヴァーロード「ええ…だからこそ私は一度彼を助けたことがあります…しかし…同時に私は人の人でない部分を憎んでもいる…人はただ人でいればいい…」
北条透がやってきた美杉家
氷川誠「では真魚さんのお父さん…風谷信幸氏が殺された事件を北条さんが…」
北条透「ええ…調べています…」
真魚「何か新しい手がかりとかつかめたんですか?」
北条透「いえ…それを得るためにこちらに伺ったんです…実は1つお尋ねしたいことがあるのですが…」
真魚「はい…」
北条透「風谷信幸氏の周りに所謂超能力を使える人間はいませんでしたか?」
翔一「超能力?なんだってそんなこと聞くんです?」
北条透「風谷氏の遺体の状況から見て彼は超能力によって殺害された可能性があるからです!」
真魚の目が大きく見開きます。
北条透「ある説によりますと超能力者は知らず知らずのうちにその力を発揮することがあるといいます。もしかしたら犯人に殺意はなく無意識のうちに風谷氏を死に至らしめたのかもしれませんが!」
氷川誠「超能力者が犯人だって何か証拠があるんですか?…僕としてはあれはアンノウンの仕業だと思ってますが!」
真魚が超能力者と知ってる氷川はムキになってます。
北条透「どうです?何か心当たりはありませんか?」
北条透は氷川のことは無視して真魚に詰め寄ります。
真魚「いえ…分かりません…私には…」
北条透「本当に?」
緊張したムードにたまらなくなった翔一が口を出します。
翔一「何かちょっと緊迫してません?手巻き寿司でも食べて肩の力を抜きましょうよ!ほら、このトマトとキュウリは家の菜園で取れた物ぬなんです!」
氷川誠「美味しそうですね!いただきます!手巻き寿司は久しぶり!」
氷川誠は手巻き寿司を自分で作ります。
氷川誠「トマトとキュウリがツヤツヤしていますね…」
しかし不器用な氷川はご飯を醤油の上にボテッと落としてしまいます。
翔一「ああ〜氷川さん!もうこれなんだから!ほら、僕が巻いてあげますから!」
氷川誠「結構です!僕はこういうのが好きなんです!」
下手くそな手巻き寿司を強引に口に詰め込む氷川
そして蒸せています。
翔一は馬鹿にして笑っています。
翔一「じゃあどうですか北条さん?」
北条に手巻き寿司を差し出す翔一
北条は手巻き寿司を見て榊亜紀によって建設現場の柵で締め上げられた自分を連想してしまいます。
北条透「これは…」
翔一「さあさあ、どうぞ、どうぞ!」
北条透「いえ…結構です!ちょっと気分が…」
克彦は自分の家に帰ってきました。
奥さんとの写真を手に取る克彦
懐かしい想い出に浸る克彦
そこに何故か沢木哲也がいました!!!
沢木哲也「過去を追い求めても何も得ることはできない!」
克彦「その声は!!」
克彦は自分の超能力が覚醒した瞬間、沢木とすれ違った瞬間のことを思い出します。
克彦「何者なんだよ!あんた一体?」
それ以前に住居不法侵入ですよね(笑)
そこは突っ込まない克彦
沢木哲也「俺はお前たちを救う者!」
克彦「あんた知ってんのか俺たちの秘密を?」
頷く沢木哲也
克彦「しかし俺たちを救うってどうやって?」
沢木哲也「付いて来い!」
克彦は怪訝そうな顔をしながらも沢木に付いていきます。
沢木に付いて行くと何やら死体が保管されているところにやってきました。
そして沢木は涼の死体を出します。
克彦「こいつは!!」
沢木哲也「彼をお前の力で甦らせて欲しい!」
克彦「馬鹿なこと言うな!こいつのせいで俺たちの仲間が命落としてんだぞ!」
沢木哲也「それは違う!彼はお前の…お前たちの未来の姿だ!」
克彦「俺たちの?俺たちはアギトになるんじゃないのか?」
沢木哲也「そう…彼もまたアギトの一種なのだ!」
沢木の熱意に押されて克彦は超能力で涼を生き返らせようとします。(自分が殺したのに)
祈るような表情の沢木
しかし克彦の超能力では涼を生き返らせることはできない模様…
力を使い果たして崩れ落ちる克彦…
克彦「無理だよ…死んだもん生き返らせるなんて…俺の力では無理だ!」
沢木はガッカリとした様子で打ちひしがれています。
そこで何か思いついた様子の沢木
真魚はテニス部の練習中
先輩が真魚に意地悪をしてとんでもないところにボールを飛ばします。
球拾いの真魚は取りに行きます。
ボールを手に取ったところで沢木哲也が登場!
沢木哲也は力を発動させます。
真魚は倒れます。
「時の流れが早まった!お前の隠された力が覚醒する!」
沢木はそう言い残して立ち去ります。
真魚は立ち上がります。
先輩「ちょっと風谷さん!あなた何やってるのよ!!」
真魚はテニスコートに戻ります。
先輩2「あんた球拾いもできないわけ?」
真魚「すみません…」
先輩「校庭10周!分かった?」
真魚「はい…」
真魚は校庭10周するためにテニスコートを離れます。
突然、テニスボールを入れたカゴが倒れてテニスボールが沢山転がり、性悪先輩はボールを踏んで転倒してしまいました。
「ちょっとユカ大丈夫?」
性悪先輩は真魚を睨みつけます。
真魚は私じゃありませんみたいに首を横に振っています。
さて夏風川の花火大会の日がやってきました。
翔一、真魚、義彦、そして太一は浴衣姿で花火大会に来ています。
義彦「しかし…歩く姿もなかなか決まってるしじゃないか!翔一君!」
翔一「えっ、そうすか!真魚ちゃんも結構イケてるよ浴衣姿!!」
翔一は単細胞なので簡単に乗せられています。
真魚「えっ、うん…うん…」
真魚はアンニュイな雰囲気を醸し出しています。全く楽しそうじゃありません。
太一「綺麗だね真魚姉!浴衣が!!」
太一が更に落ち込ませるような一言(笑)
翔一「太一も可愛いねえ!子豚のように!ハハハハハハ!」
すると性悪先輩達が登場!!!
性悪同士プライベートでもつるんでいるようです。
先輩「風谷さん!」
真魚「先輩…」
先輩「花火一緒に見ない?」
真魚はノコノコと付いてきてしまいます。
先輩2「迷惑なんだよね!球拾いもロクにできないんじゃさ!」
やはりしめようということのようです…
先輩3「何とか言えよ!ほら!」
先輩3が真魚を背後から押します。
真魚は倒れます。
真魚は睨みつけます。
先輩「何よその目は!ちょっと可愛いからってつけ上がらない方がいいわよ!!」
なるほど容姿のことで僻んでいるから虐めているんですね(笑)
真魚がしめられている頃、翔一達は呑気に花火を満喫していました。
夜空に花火がとても美しいです。
翔一「ドカーン!ドカーン!!」
真魚は大ピンチですが、ここで本人の意思とは無関係に近くに止めてあった車のパーツが外れて先輩の方に飛んでいきます。
そして先輩を締め上げます。
他の2人の先輩が性悪ボスに近付いて助けようとしますが外れません。
しばらくすると勝手に外れましたが、グニャっと曲がってます。
先輩「あなた何なの?何したの?」
真魚「ち、違います!私…」
3人組の先輩達はビビって逃げてしまいました。
河川敷で車を止めて花火を見学している克彦
するとバックミラーにクラブロードが映っています。
クラブロードは克彦に襲いかかります。
花火見学中の翔一のアンノウンセンサーが発動しました。
翔一はまた勝手にいなくなります。
氷川達のところにもアンノウン出現の知らせが!!
目撃した人が通報したらしいです。
小沢澄子「氷川君!G3-X出動よ!」
氷川誠「はい!」
逃げる克彦!追うクラブロード
そこに翔一が到着!アギトに変身!!
G3-Xもすぐに到着!!
めちゃくちゃ速いです(笑)
普通に武器を連射して攻撃も、バズーカでないと効かないようです。
アギトとG3-Xの2人がかりですが、それでもクラブロードに劣勢
真魚は北条透の言葉が胸に突き刺さっているようです。
1人で黄昏ている真魚
今回はここまでです。
しかし謎なのは沢木哲也は何故、涼をそんなに生き返らせたいのでしょうか?
もの凄く必死です。沢木哲也もオーヴァーロードも善なのか悪なのかよく分からない存在です。
そして克彦の家に勝手に出現する沢木哲也はヤバいです。
自分が殺した涼を生き返らせよとする克彦…
真魚を虐めていた先輩達は容姿が悪いので可愛い真魚に嫉妬していたらしいです。
北条透と小沢澄子の犬猿の仲ぶりは面白いです。