「世界との契約」に挿入可能なもの

スマートコントラクトは供託だけじゃなくて法律を抑止力にしたり、ライフラインの生殺与奪の管理によって動機付けしたり、多様な実装があるよね、というのがこの記事の発端。

 

下記に示す多様な抑止力は、「国の加護」と呼ぶにふさわしいと思うに至った。その分析過程を楽しんで欲しい。

 

前提: 抑止力と動機の構造的分類

1. 武力

白兵武力(警察力・陸軍)

ゲリラ武力(ドローン・スパイ・暗殺)

サイバー武力

空間的武力(制空権・制海権・大陸弾道ミサイル)

 

2. その他インセンティブを支配できる項

法: 「白兵武力」を根拠として人間に一定の行動規範を与える

供託: ある責任ある行為の許可条件として供託を課す。ある行為において失敗すると供託を失う。

信頼: 将来にわたる期待利益が十分に高く、裏切りの事実が地理的・時間的によく伝わりよく残る環境下で有効な動機。

ライフライン: 水光熱通信教育。ここを断たれると人権を失うため1主体に依存できない。

 

3. アイデンティティ 

ある国だけに閉じた系での「世界との契約」を考える。

したがってIDは銀行や取引所のAuthAPI連携程度に留める。

また、Compoundを「世界との契約」の例に出すとき、暗黙にLendersは匿名でも運用できて、Liquidateの可能性のあるBorrowersは操作によってはIDを求めることもあるという前提で話している。(ので、Decentralized原理主義的な反感を覚えないでほしい)

 

「世界との契約」に挿入可能なもの

刑事罰.... 法(白兵武力)

内部告発... サイバー武力(クラッキング・情報リーク・ゼロデイ)

暗殺... ゲリラ武力(ドローン・スパイ・暗殺)

人権侵害... ライフライン制御(水光熱通信教育)

これらは「世界との契約」がある状態に遷移したときにトリガーできるツールとして有用。例としては「100%以下のCompoundの担保金率を許可する代わりに、Liquidateしたら上記抑止力のうちの予め決められたものが発動する」のようなもの。

法を抑止力とする場合は、Liquidateしたという状態を以て立件しないといけないので、判例がないし長期目標って感じ。

サイバー武力は組織融資なら有用そう。組織内部の個人が匿名でリークするようなインセンティブと容易に結びつくのが想像できる。

ゲリラ武力について、日本では絶対ないと思うが、Liquidateした人間をポアしにいくインセンティブづけられた匿名個人とか厄介そう。

ライフライン制御について、複数のライフラインで包囲網を作れてしまうと、Liquidateした人間はその土地に住めなくなるので、結構パワフルだなと思う。

 

「刑内暗人」と覚えておいて、しばらくもんもんとこれらのトリガーの使い道を考え続けようと思う。

 

余談

いろいろな武力とDAOの例

1. 予測市場を使えばミサイルの落下位置がわかるDAOを作れる。

2. リークやハックを投資に使用するZeroDayDAOも作れる。

3. 暗殺に賞金をかけた予測市場として暗殺DAOを作れる。

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2019/12/20 98.49 ALIS 11.00 ALIS
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田舎の思想家です
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