サウジアラビアの原油生産の50%占める施設が10機の(巡行型)ドローンに攻撃され、爆発炎上した。イエメンの反政府武装組織フーシ派が犯行声明を出している。[link]
その残骸と報告されているものの画像を見ると、ほぼミサイルに見える。
これが原発に突っ込むシナリオに、我々は対応できるだろうか?
ビル・ゲイツが2018年に読んだ本の中でもっともオススメしている無人の兵団によると、兵器はしだいに小型化・自律化する力学にあり、そのトップランナーはもはや軍の研究機関ではなく、民間企業だ。
自衛隊が小型ドローンへの防衛に7億円ほど投下したが、基本的に3Dプリンターなどでパーツを印刷して組み上げるようなドローンによるテロに近い攻撃は、常に「攻撃コスト>防衛コスト」の構図になってしまうため、あまり有効な投資になっているとは言いにくい。
三菱重工業が開発している2019年度末には商品化されるドローンは、1000km離れた遠隔地から操作することが可能で、9時5時退社のデスクワーカー兵士がよりポピュラーな存在になる。この兵器はシーラインの防衛には向いているが、それ以上に攻撃に使われる方が厄介だ。
ドローンを強力な指向性マイクロ波で墜落させる米軍のPhaserという兵器は、筐体の大きさと動力源確保がネックだが、攻撃者のドローンにパルス対策のコストを上乗せできることから、攻撃の抑止力として一定の効果を期待できる。テスラ・モーターズの急速充電技術が広く普及すると、防衛可能範囲も広がるだろうか。
11/18~20までDSEIという世界中から最新兵器が集まる博覧会があります。チケットは$500です。めったにないチャンスなのでみなさん見にいきましょう。