フーコック島に行った一番の目的は、ビーチでだらだら、であった。
ホーチミンから飛行機乗り換えてきたのだが、2月のホーチミンの空港、すでに蒸し暑く、空港内で、蚊を数匹見かけて、わ!まずった!と思った。
一昨年、2月にタイのパンガン島行った時は、自分にとって初めてのタイだったので、ものすごく蚊を警戒して、まだドラッグストアではあまり見かけなかった「蚊のいなくなるスプレー」(今は、よく見かける。)や、虫よけをAmazonで吟味して買って持って行き、そのスプレーのおかげで、蚊に刺されることなく過ごせたのだった。
なんでそんなに蚊を警戒するかと言うと、以前、パキスタンのカラチで、自分が滞在していた近所の人が、40度以上の気温にも関わらず、革ジャン着て、震えていて、
どうしたの?と聞いたら、「マラリア」と答えた・・・という衝撃体験あってのこと。
蚊、怖い!!
ベトナムの蚊について忘れていたのは、一昨年の11月にハノイに行った時、涼しい時だったので、蚊対策していかなかったし、蚊にも遭遇しなかったから。
ベトナムにも蚊がいるってことを忘れていた。
空港内の蚊・・・・フーコック島にはいませんようにと願いつつ、飛行機乗り換えして、やってきた、フーコック島。
泊まったのは、地図で言うと、
二等辺三角形を逆三角形にしたようなフーコック島の、西側の真ん中あたり。
荷物を降ろして、さあ、まず、ビーチを見てみよう~
と、ビーチに行ってみたら、静かで、海に入っている人より、寝そべっている人が多かった。水温は海水浴にはちょうど良かった。
(浜に足跡だらけなのは、風や波で、均されないせい?)
しかしそんなにピカピカに晴れてはいない。
のんびりしている時って、やることなくても、結構時間は過ぎてしまう。
泊まったところの部屋では早速、蚊に遭遇。
蚊取り線香、こちらの人はどういうの使っているか分からないから、ベトナム 蚊取り線香で検索したら、アースノーマットみたいなタイプの、壁さし用の写真があった。
フロントの人に説明したら、まさに写真と同じ、強力そうなのの準備があって、貸してくれた。一安心。
しかし不思議なことに、ビーチや、通り道では蚊に遭遇しなかった。
暑すぎるのかな。
日が沈んだ後、ビーチでロマンチックな飾り付けがされていたのを
へ~~~って、にやにや見ていたら、
近くにいた欧米人の老婦人と目が合った。
素敵ですね!と言ったら、
そうね~!・・・私たちのパーティではないけれどね!と笑って返事してくれた。
翌日、他のビーチに行ってみた。
二等辺三角形を逆三角形にしたフーコック島の、南の方寄りの、東側にある、サオビーチ。
ここには、ヤシの木から提げられたブランコがあって、インスタスポットとか。
特に透明度が高い、遠浅のビーチとも言われている。
ベトナム人や中国人も旧正月の休暇(彼らにとっては、普通に正月?旧ではなく)だったので、ベトナム人や中国人らしき観光客が多かった。
欧米人も見かけたが、ロシア人比率、高い。
本当に透明で、青でもなく、透明・・・浅いので泳ぐよりも、波に揺られて遊ぶのが気持ちよく、しばらくクラゲみたいにゆらゆら。
日差しは紫外線強そうな日差し。
これは水入っていても顔だけ焼けそう!
中国人のご婦人は全身黒でぴっちり固めている人が多かった。東南アジアで中国人女性がビーチにいる時、だいたい、驚くほど全身日に当たらないよう衣類で覆い、顔も月光仮面状態なのも珍しくないから、その美白への気合には驚かされる。
せっかくここまで来たから、さらに南へということで、先日書いた、世界一長い距離を行くケーブルカーに乗って、南端のビーチに行ってみた。
ホテルの人のおすすめでもあったわけだが、きゃーきゃーわーわー人多いわ、
ゴミぽいぽい投げ捨てる連中もいるわで・・・
団体いなくなってやっと静かになった頃、ここもなかなか水の澄んだビーチなんだなと分かった。
水中に、時々、ごつっとぶつかるぎざぎざの岩があったりするからちょっと注意が必要だった。
他の人が怪我しないようなところで、どういうわけだか怪我する自分は、過去に磯で、手をざっぱり切ったり、クラゲに刺されたりしているので、気を付けないといけない。
おかげでくつろぎきれず。
それに、なんか、水汚れている感じがするんだよね・・・
こんなに透明に頑張っているのに・・・
「フーコック島 ケーブルカー」と検索すると、色々とこのあたりの詳しいことを書いてある記事が見つけられる。
このビーチで、ぎゃーぎゃーわーわー状態っていうのが分かる写真もある。
先ほどのサオビーチについても、ブランコがあちこちに増えて、写真に写らないような場所にはゴミがいっぱいってことを書いている人もいた。
ビーチの写真撮る時、に限らないけれど、美しい観光地を撮る時、あえて人が入らないように撮りたい心理が働くのは普通だと思う。
見る人も綺麗なものを見たいってあるし、自分も綺麗なもの見るのは大好きだ。
今のフーコック島。まだ、綺麗な状態のビーチが撮れる。
しかしあちこち、建設中のレジャー施設だらけ。あちこち工事現場。
ゴミだらけになりつつあるっていうことが、知られたら、それに焦って、フーコック島の人たちは、改善しようとするのだろうか?
まだ開発初めのリゾート。ただ設備だけが進んで、先のこと考えていないようだったら、あっという間に汚い島になってしまいそう。
ただ、希望としては、一度汚染されても、強引に改善に取り組むような観光地もあるということ。それでもとに戻るかは分からない。
気候的にもやっているのか、他で見た夕日より、おとなしい感じの夕日。
リゾート地、ビーチが売りの場所って、空の色で全く違った雰囲気に映る。
青空あって、海も青く、浜も綺麗に見える。
世界のいくつかの綺麗なビーチに行ってみて、毎回、海の青さも違って見えるのだが、実際にそこにいる時よりも、後で写真で見たときの方が、
こんなに透明だったんだ・・・!
こんなに青かったんだ?
と思うのはなんでだろう。
カメラによる自動的な補正はされているとしても、後での画像処理はしていない。
現実って、そこにいる時に自分がどれだけ見えているのか?
旅行後、海の写真を見たときに特に、
その「時」をもっとしっかり感じたいものだと思う。
・・・・目でちゃんと見て、その場を味わうことを忘れないように。
(しかし写真も撮らないと、ほんと忘れちゃうこと多いんだよなw)
フーコック島のビーチ、
ただ綺麗~~と感じて終わりではなかった。