続きです。
醍醐寺の次に向かったのは、
広隆寺。
修学旅行で行ってそうで行ってなかった。
路面電車を降りたら、雨がぽつぽつ。
雨はうっとおしいが、濡れた感じは悪くない。
静か。
本尊の聖徳太子立像は、毎年11月22日の御火焚祭の時だけ公開されるそう。
中にいるのかなぁ?などと思いながら、うろうろ。
扁額がいっぱい。
立派な屋根。入母屋式って名前だけは憶えていたが。
派手ではないが、花もあり、
気分も落ち着く雰囲気。
お彼岸だった。
人がちらほら来ていたが、静かで空いていたので、お寺の人に聞いたところ、ここはいつもそんなに混んでいないと。中国人観光客も寺にはあまり興味がないようだとか。
奥に進んで、霊宝殿へ。
写真奥に見える霊宝殿の中に、国宝1号の弥勒菩薩半跏思惟像他、いくつもの国宝と重要文化財の像がある。撮影禁止。
中の雰囲気が凄かった。仏像が並んでいるのを見ていると、どれが価値の高い物とされているか、見ればなんか分かるような気がしてくる。
どれだけ気持ちを込めて、造り、出来た像が、作り手の気持ちを越えて・・・つまり息を吹き込んだといったのを超えてる・・・作り手は媒介的というか、現すのを手伝わされた、現れるべくして現れた像・・・そんな感じの像がいくつもある。
人の願いもまとい、そこのいる像同士のエネルギーも反響し合っているような空間。
かなり不思議空間で、中を三周して仏像を見て回った。
じーーーーっとそこにいたくなる、立ち去りがたい雰囲気がある。
特に、前から観たかった、弥勒菩薩半跏思惟像が祀られている前では、仏像を感じ取りたくなって、しばらく、じーーーーっと見るものの、残念ながら、鮮明には頭にとどまらない・・・
他にも巨大な・・・3メートル越えの木造不空羂索観音立像や、2メートル以上の坐像ややはり2メートル超えてる立像もある。手塚治虫の漫画の中にでもありそうな雰囲気というか・・・迫力ある仏像に見下ろされている感じがまたすごい。
仏像については、wikiに詳しく書いてあった。
広隆寺自体、建立603年とされていて、山城最古の寺院、京都で最古の寺院だが、何度も火災にあっている。(・・・~最古、最古ってなんかよくわかんなくなってくるが)
それなのに、たくさんの素晴らしい仏像は守られ続けてきたというのが驚き。
雨はすぐ止んで、空が明るくなってきた。
仏像がこれほど印象的だったお寺は久しぶりだった。
期待通りだったし、忘れたくない表情の弥勒菩薩像。惚れ込む。
アルカイックスマイルってあったよな~。
こんな穏やかなほほえみできる気持ちでありたいものだ、と思い、珍しく、自分用のお守りを買った。
路面電車の駅に戻り
京都観光はこれでおしまい。
あとは京都駅に向かうだけ。
(続く)