良くあるパターンとして、何も知らない上位の神(グループHDの代取レベル)から、メテオフォール的に、
「うちはSEOをちゃんとやっているのか?やっていないのか?ならやりなさい」
的な指示が飛んできて、とにかく下々の神とその民達が慌ててSEOをやろう的なことになったりすることがあります。
挙げ句の果てには、SEOをみんなで達成しよう的なことになったりします。
結果は言わずもがな。目的と手段を混同したプロジェクトにろくな事はありません。
よく言われることですが、SEOは集客のための手段の一つ、或いは、手段に対するテクニックであって目的ではありません。
そこで、集客を行う上での前提として
目的と手段を明確化
する必要があります。
そもそも集客を行う目的はなんでしょうか?
「もちろん、売上目標の達成だ。そんなこともわからんのか」
的なことを言ってくる上位のおっさん達がいたりしますが、目標達成には、達成プロセス上の細かな目標設定が重要になってきます。
そのプロセス上の各目標に対して効率的な手段はなんなのかを判断しなければなりません。
各プロセスとは、一例を書くと、商品サービスの
認知 → 理解 → 検討 → 購入
となります。
各商品サービスによって、各項目はさらに詳細化していきますし、目的やプロセスの進み具合によって、どこに集客を行うかも重要です。
商品を知ってもらうこと。商品への接点を作り出す必要があります。
例えば、明らかに認知不足で、競合他所の製品の認知の方が大きい場合は、認知を広げるための集客を行う必要があります。
商品名程度の認知であれば、TVやラジオといった電波系、交通広告、YouTube、ディスプレイ広告の方が効率的な場合があります。
接点を作り出す、知ってもらう、だけであるなら、Webの詳細ページ等への集客は必要ない場合もあります。
商品を理解してもらい、他社の商品と比較したり、自分たちに必要かどうかなどの検討を行ってもらう必要があります。そのため、より詳細な情報の掲載が必要になってきます。
昔ならパンフレットや雑誌の記事広告、実際に店頭で商品を手に取る、店員・営業から説明を受ける、等があります。
現在は、Web上のLP(ランディングページ)に、商品の詳細や、他社との比較材料を掲載することもできますし、Webチャットを利用した商品説明等の営業を行うことも可能です。
ある程度認知度がある商品なら、この段階に集客する方が購入に至りやすいと思います。
昔は店頭や通販での電話、購入葉書送付、今ではECでの販売等になります。
ECも、既に会員情報が登録されている、Amazonや楽天での販売が購入という結果を出すことに対しては効率的です。会員登録障壁を軽く見ている経営陣も多いので、今後、会員登録サービスは慎重に検討したい的な記事も書きたいと思います。
既に商品を検討がすんでいる状態なら、購入へと集客します。
後は、可能な限り簡易に購入を行なってもらう形です。
さて、SEOという手段は、どのプロセスに対して効率的でしょうか?
次回は、SEO以外の手段も含めて検討してみます。