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【書評・マーケティング】「アフターデジタル2 UXと自由」(Part①)

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  • タクミナタクミ
  • 2020/07/28 07:24

 

どうもこんにちは、タクミと申します。
普段はYouTubeにてタクミナタクミ・チャンネルという名で、
【トレンドに流されない生き方】をモットーに
 資本主義経済の観点からこれからのあるべき 
【社会】【生き方】【働き方】 について解説をしております。

 なお動画は毎週【土・日】にUPします。

https://www.youtube.com/channel/UC_CtiCrYerNCOrzUDk9EnGA

→チャンネル登録ページ

 

Content image

https://www.youtube.com/watch?v=YQMjrKngnXM&t=3s

 

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今回動画でU解説した本は、

藤井 保文氏による

「アフターデジタル2 UXと自由」です。

 

こちらはベストセラーのアフターデジタルの第二版がついに発売されました。

この2が書かれた背景としては、

コロナによって企業のDXと言われるデジタルトランスフォーメーションが

想定よりも急速に加速したことから日本が

発展に乗り遅れないようにと書かれた指南書になります。

 

あらゆるものがオンライン化して、

もはやリアルとオンラインの区別がなくなったアフターデジタルの社会へと

滞りなく発展していくために最新の中国のテック事情を踏まえて

筆者ならではの意見が述べられております。

 

まず最初にこの動画で解説をする内容について、結論を述べると次になります。

 

・アフターデジタル社会では産業構造がひっくり返る

・これは予測ではなく、実際の中国市場がこう変化している

・その結果、日本の伝統的なメーカーが下請けの企業になりうる

 

また下記URLになんと本書の現行が公開されておりますので、

この動画と併せてご確認をいただければと思います。

https://www.bebit.co.jp/news/article/20200221/

 

<この動画の流れ>

①アフターデジタルの世界

②アフターデジタルの時代では産業構造そのものが変化する

 

↓このチャンネルの登録はこちら!↓

https://www.youtube.com/channel/UC_CtiCrYerNCOrzUDk9EnGA?view_as=subscriber

 

↓図解Ver.のインスタグラムはこちら↓

https://www.instagram.com/takumi30127/

 

↓更新情報は以下のTwitterからチェック↓

https://twitter.com/takumi30127

 

①アフターデジタルの世界

 

全てがデータ社会となると中国のように、

顔認証のようにすべてをデータとして管理をすることができる

管理社会がうまれるというディストピアがあります。

 

ただ、ユーザーから生み出されたデータをしっかりと

社会に還元することができれば社会に認めてもらえる。

 

つまり、データには社会的責任を伴うのです。

 

そしてその社会的責任をしっかりと認識していれば、

データを誤った方向へ使用することはないと言えるでしょう。

 

ただ、現状日本ではこのデータをマーケティングのためにしか活用していない、

つまり、データを横流しにしてお金を生む手段としてしか認識していないということです。

 

確かに即効性のあるマーケティングにデータを

活用するのはある程度の効果はあるかもしれませんが、

そうではなくデータをUXに還元してユーザーに

価値をもたらすことの方が大事なのです。

 

これは中国などが得意な例であり、

その結果中国は世界的にも戦っていける企業が増えてきたということです。

対する日本はデータのマーケティングの手段としか見ていないことから、

筆者は国際的に競争力を失いかねないと警笛を鳴らしております。

 

このような状況下で、

本書はデータをUXに還元していくことがこれからの時代には必須となり、

そのための羅針盤をいくつもの事例を踏まえて解説をしております。

 

では日本は具体的にこれからの時代では、

どのようなことを行っていくべきなのでしょうか?

 

そこでアフターデジタルの世界を理解するために、

「行動データ」「状況ターゲティング」

「バリュージャーニー」「アフターデジタル型産業構造」

というキーワードを次の5つのトピックをもとに解説をします。

 

①オンラインリアルな世界

 

まずこれからの時代は、純粋にオフラインという

空間が少なくなっていくということです。

スマホ決済やスマート架電のようにアプリやIoTの技術進歩によって、

日常生活にオンラインの接点がこれまでの時代と比較すると増えてきましたね。

 

ただ、だからといってリアルが不要になるわけではありません。

体験型の消費が流行っているようにリアルな空間はこれからも重要です。

しかし、リアルの空間の接点はこれからますます少なくなることから、

「オンラインリアル」というリアルにおいてオンラインが導入されていく

というスタンスをとっていくことが大事であると言えます。

 

ECが普及しても店舗で商品を買う人はいなくなりません。

ただ、リアル店舗には購買データを活用することができるため、

リアルな空間にもオンラインが必然的に交わっていくということです。

 

②属性データから行動データへ

 

これまでは性別、年齢、子供の有無、世帯収入などのユーザー属性に基づいて

マーケティングをおこなう「属性ターゲティング」という手法でしか、

ユーザーをターゲティングすることができませんでしたが、

これからはテクノロジーによって人の状況を

把握することができる「行動データ」を取ることができるようになります。

つまりユーザーを単に属性で大雑把に分けるのではなく、

対象となる人が商品やサービスを買う行為の背後にある理由に
フォーカスを当てることができるのです。

 

このような属性ターゲティングに対して、

新しい概念の事を状況ターゲティングと筆者は表現しております。

 

③商品販売型から体験提供型へ

従来の商品を切り売りで販売するようなやり方では、

顧客との接点が少ないため顧客に対して企業は、

積極的なアプローチができません。

これは車がもっともな例で、

車など販売頻度が少ない商品は顧客接点が少ないです。

 

これに対して近年はやりの車のシェアといったSaaSサービスであれば、

ユーザーと接点が増えるので、

蓄積したデータを基に他のビジネスへと展開が容易に可能になります。

 

④UXあっての行動データ

オンラインとオフラインが融合したようなOMOの世の中では、

行動データをいかに蓄積して活用することに目が行きがちですが、

本質はあくまでUXを徹底しているか否かにかかっております。

 

いくらリアル店舗を運営している企業が、

スマホアプリを開発してユーザーからデータを取ろうとしても、

そのアプリがユーザーに便利で楽しく使いやすい

といったUXを提供できていなければ、

そもそも使用してくれる人がおりませんね。

 

⑤バリューチェーンからバリュージャーニーへ

これまで企業は商品を企画して販売するというバリューチェーンによって、

顧客と接するのは商品を販売するときのみでした。

 

ところがアフターデジタルの世界では、

オンラインを徹底駆使してさまざまなシーンで

顧客とのコミュニケーションが求められる、

すなわちバリュージャーニーがキーとなります。

 

これはルルレモンといったカナダのヨガトレーニングウェアにみられるように、

自社の商品の世界観を伝えるためにヨガの体験クラスを提供するように、

商品販売以外での顧客との接点がいかにできているかがポイントとなるのです。

 

なおこれらの特徴については、

コトラーのリテール4.0という本をもとに

その他の視点からも解説をしておりますので、

よろしければそちらも合わせてご視聴いただければと思います。

Content image

https://www.youtube.com/watch?v=PEbRiqkmC0Q&t=66s

 

②アフターデジタルの時代では
産業構造そのものが変化する

 

これらの5つのアフターデジタルのポイントからわかることは、

産業構造そのものが変化するということです。

 

これまでは伝統的なものづくりメーカーが、

商品を作ってそれを売るというメーカ主導の構造でしたが、

これからは行動データに基づくバリュージャーニーを

提供できる企業が主導するということです。

 

ではこれに該当するような企業はいったいどんな企業でしょうか?

少し考えてみてください。

 

筆者によるとこれは決済サービスを持つ企業であるということです。

 

決済サービスを持つ企業は顧客と日常で接点が多くありますね。

中国はかなりこの分野で発展をしており、

もはやアリペイやウィチャットペイがなくては、

生活ができないと言っても過言ではないで省。

 

そしてそこで得た行動データを基にして、

決済サービスを持つ企業からサービスを提供する企業へ送客をするのです。

 

そしてサービスを提供するサービサーな企業は、

サービス提供のためにメーカーからモノを購入する

 

つまり、これまでは
メーカー主導でサービスが提供されていたという産業構造が、

アフターデジタルの世界では、

①決済サービスを持つ企業が主導で、

②次にサービスを提供するサービサーへ、

③そしてメーカーは最後の下請け的存在に位置してしまうのです。

 

このような産業構造はすでに中国で起きていることから、

日本でもメーカーが格下げされるといった可能性が十分に生じているのです。

 

以上お疲れ様でした!

 

Part②の動画では、

中国の先端テック企業の「戦略」や「本質」の事例を挙げて、

アフターデジタルな社会とはいったいどのようななものであり、

これからはどのような考え方が求められるのかを解説していきます!

いつもありがとうございます!

 

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