どうもこんにちは、タクミと申します。
普段はYouTubeにてタクミナタクミ・チャンネルという名で、
【トレンドに流されない生き方】をモットーに
資本主義経済の観点からこれからのあるべき
【社会】【生き方】【働き方】 について解説をしております。
なお動画は毎週【土・日】にUPします。
ALisに記事を記載して4本目。
ここで思うことは読者層が、
非常に私のチャンネルで伝えたいことと一致しているということです。
大きな理由としては他の方の記事を見てみたところ、
皆さん自分の意志で記事をか書かれているということです。
昨今のSEO的な量産された無意味な記事がないので、それはとてもいいことですね。
今回は、藤井 保文氏による「アフターデジタル2 UXと自由」の本いて、
本書のメインテーマでもあるUXの重要性について徹底的に解説をしていきます。
これまでPart①と②の動画では、
中国企業のの最先端の事例を取り扱い、
アフターデジタルの概念を産業構造の変化というトピックを中心に
今求められている戦略とは何かということを解説をしました。
今回のPart③の動画では、企業ではなく、
社会にフォーカスを当てて、これからの社会の可能性というテーマで、
未来に対してどのような社会をつくっていくべきか
についてを今ある社会の枠組みから離れて筆者の意見を基に解説をしていきます。
最初に結論を述べると次になります。
・データよりUXの企画が大事
・UXの企画力には2種類の能力が欠かせない
・徹底的にUXを実現できれば民間企業が社会を変えることができる
①企業のDXとUXはアフターデジタルの社会をアップデートする
②求められるUXの企画力とは
③まとめ
10年前の中国では、貧困層が多く詐欺も蔓延していたため、
日本と比較をするとそもそも役に立つといった利便性が社会にはありませんでした。
ところが今の中国はIT技術を駆使することで圧倒的な利便性を追求し、
これは世界的に見ても役に立つ社会を実現したと言えるでしょう。
対して日本はコンビニや自動販売機など
世界的に利便性のある国としてあったことから、
中国のように利便性を追求するような方向性を持ってはおりませんでした。
その代わり、日本ではお金で買うことができない
「意味のある」ことを重視するような傾向にあり、
いかに自分らしさを表現するかということに重きが置かれております。
ただ、これからのアフターデジタルの社会では、
中国の企業はこれまでのテクノロジーを活かして、
意味のある社会をより実現するための取り組みが予測されます。
特に決済サービスによって個人が特定され、
行動データを収集することができる中国などは、よりその人らしさを、
つまり個人が自由にUXを選択することができる社会が実現されることが予測され、
これこそが筆者がいうこれからの社会に求められる
アフターデジタルの社会像であります。
より自分らしさを発揮できるよう、
企業側からすると、自己実現を発揮させるためのUXを提供することが大事であり、
ユーザー側からすると、人々が自分に合ったUXを選べる社会ということ
が大事であるということですね。
また企業がこのようにデジタルトランスフォーメーションを実行すると、
社会そのものをアップデートすることができると筆者は指摘をしております。
つまり、企業のDXが社会のDXの基礎となるアーキテクチャを実行できることから、
これまで以上に企業経営者やDX推進者は社会に貢献をすることができるのです。
ですから今後は本来は国家がになうアーキテクチャは、
DXとUXを実現した民間企業もアーキテクチャを担うことができるため、
アフターデジタルの社会ではアーキテクチャが分散化していくことが予測できます。
中国のテック企業が政府と連携して、
個人を識別するための情報を管理するような社会的インフラを
構築していくということが典型的な例ですね。
ただ一方で中国のテックカンパニーは、
市場を独占してそこからデータを悪用してそれは、
国民を監視したりコントロールをしたりする危険性があるのではないか。
とディストピア的にとらえる人が多くいて当たり前です。
国家がやるならまだしもまして民間企業が国民を管理をするなんて、
国民から自由を奪いかねないという意見が多く想定されます。
ですから民間企業がデータを独占的に悪用するといったことが生じてしまえば、
それは一気にディストピア化してしまい社会はむしろ発展が止まります。
ではそのような中で民間企業は社会に対して、
どのようにUXを実現していくべきなのでしょうか?
そこでUXの企画力が重要になるのです。
・民間企業がなぜ国民のデータを活用するのか、
・どんな社会の課題を解決するためであり、
・これはどのように社会に還元できるのか、
といったことをまずは徹底的に企画をしなくてはならないということです。
Part ②の動画の最後に説明をしたように、
DXもどきをしてはいけないということはまさしくこれが理由であり、
UXの企画力なくしてなんちゃってのDXを行ってしまえば、
ユーザーのデータを悪用しかねないのです。
ではこのUXの企画におけるポイントは何でしょうか?
これには主に2つあり、
1つが、
「ユーザーの行動データをそのまま自社の利益につなげるのではなく、
UXに還元すること」
2つが、
「行動データを使って提供価値を増幅させること」
このポイントがアフターデジタルの社会に
求められることであると筆者は指摘をしております。
つまり伝統的なメーカーにみられるように
一方的に商品を作ってそれを売って終わるというのではなく、
商品を売ってからまた売る過程で、
顧客から利益だけではなくデータも取集できると考えて、
その利益とデータの双方をUXの企画に投資をするべきであるということです。
これまでのような企業が中心ではなく、
ユーザーを中心においたスタンスが必要であるということです。
なおこのUXの企画の詳細については、
こちらの動画でも別視点から詳しく解説をしております!
またこのUX企画力には主に2つの能力が
必須となることを筆者は指摘をしております。
1つは、
「ビジネス構築のためのUX企画力」であり、
2つは、
「グロースチーム運用のためのUX企画力」です。
前者は、世界観と提供する価値を定義し、
それをもとに顧客との接点を把握するためにジャーニーボードを設計します。
ポイントとしてはブレなく一貫して
ユーザーを中心にできているかどうかということですね。
そして決してやってはいけないことは、
ビジネスモデルから先に考えないことです。
価値観を考える前にビジネスモデルを考えることが往々にしてあるのですが、
それはユーザーの状況を度外視しており、企業目線でしかなく、
結果、一貫したUXを提供することはできません。
筆者は多くのスタートアップはビジネスモデルから
考えるから失敗すると警笛を鳴らしております。
後者は、
その過程で蓄積されたデータをAIによって分析をして、
しっかりとUX体験を提供することができているかという運用を行うということです。
ポイントとしては、
OMOなどを通じてデータを活用して改善をいかにしていくかということですね。
なおこの後者の運営は前者の世界観の企画と比較をすると軽視されがちですが、
いくら価値観が優れていたとしても運営ができなければ、
ユーザーはすぐに離脱をしてUXを持続的に実現することはできません。
またユーザーを飽きさせないためにも新規の機能追加といった、
常にその時点においてのユーザーのニーズを把握することが必要であり、
それは機械ではなく人間にしか理解はできないので重要な役割をになっております。
以上みてきたことを簡単にまとめますと、
アフターデジタルの社会では、
民間企業がアーキテクトを設計して社会を発展させる役割を担っている。
そのためにはユーザーに対してディストピアを実現しないために、
あくまでユーザーを中心においてUXを企画することが大事である。
よってUXの企画が大事であり、ポイントとしては次の2つです。
・「ユーザーの行動データをそのまま自社の利益につなげるのではなく、
UXに還元すること」
・「行動データを使って提供価値を増幅させること」
またこのUXを企画するためには、
・「ビジネス構築のためのUX企画力」
・「グロースチーム運用のためのUX企画力」
の二種類の企画力が必要であり、
これからの社会にはこれらの能力を兼ね備えた人間が、
社会に貢献していくことが期待される、ということです。
以上お疲れ様でした。
これまで三つの動画を通じて、
アフターデジタルの世界について解説をしてきましたが、
最も重要なキーワードはUXであり、
このUXこそがアフターデジタルの世界をになっているということです。
このユーザー中心のUXを実現することができれば、
テクノロジーはディストピアではなく社会の発展へとその効果を発揮できるのです。
以上、いつもありがとうございます!